2014年05月25日

いのちのコール ミセスインガを知っていますか

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監督:蛯原やすゆき
出演:安田美沙子、室井滋、山口賢貴、国広富之、筒井真理子、榊英雄

横浜・金沢八景。結婚を控えた高校教師の河原たまき(安田美沙子)は婚約者の大島高志(山口賢貴)に手伝ってもらって引っ越し作業を進めていた。ラジオからは、地元FM局の番組「サンデイ ジェット・ストリーム」で、DJ杉田マユミ(室井滋)のトークの後、リクエスト曲「知っていますか」が流れてくる。幸せいっぱいのたまきだったが、ある日、下腹部に激しい痛みを覚えて婦人科を訪れる。高志と共に聞いた検査結果は、子宮頸がん。子宮と卵巣の全摘出手術が必要で、子どもを産むのは無理だといわれてしまう。

2年後、25年続いた「サンデイ ジェット・ストリーム」が最後の放送日を迎えている。万感の思いで準備を進めるスタッフたち。DJのマユミは、いつもと同じく明るくいこうとさばさばしている。リスナーたちから最終回を惜しむ声が寄せられる中、「インガ」と名乗る女性から自殺をほのめかすような電話がかかってくる。やりとりの中から、子宮頸がんで体調を崩し、結婚も仕事もやめたことが判明する。プロデューサーの青山(国広富之)は、最終回の段どり通り進めようとやきもきするが、マユミはインガに自殺を思いとどまらせようと電話をなんとか切らせないように話しかける。ようやくたまきが「知ってますか」を聴きたいとリクエストする。引っ越しの日に婚約者だった高志と一緒に聴いていた曲だ。そして、高志は車の中で、このやりとりを聞いていた・・・

本作を企画した渡邉眞弓さんは、東映映画のスクリプターや大手広告代理店のコピーライターを経て、オリジナル書籍の企画・制作などを手がける会社を経営していたが、子宮頸がんに罹る。自らの闘病生活を綴った手記を映画化するため奔走し、その企画に賛同した蝦原やすゆき監督、小池和洋プロデューサーにより映画化が実現したが、映画完成を待たずに2012年4月に他界されました。

プロデューサーが最終回のゲストのグループの名前を何度も言い間違え、最後には彼ら自ら間違った名前を名乗ってしまうなど、笑いを誘う場面もあって、深刻な内容を暗くならないように描いています。室井滋さん演じるマユミも、常に明るく振る舞います。若い人たちに子宮頸がんの予防を啓蒙する素敵な映画に仕上がっています。
シネスイッチ銀座では、女子高生は無料で鑑賞できることになりましたが、予防には男性の意識も必要。男子高校生にこそ是非無料で鑑賞してもらいたい作品です。(咲)


制作・配給:リトルバード
2013年/86分/カラー/ビスタ/DCP
公式サイト:http://www.mrs-inga.com/
★2014年6月7日(土)シネスイッチ銀座ほかで全国順次公開
posted by sakiko at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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