2014年05月11日

カンチョリ オカンがくれた明日  原題:カンチョリ

kanchori.jpg

監督・脚本:アン・グォンテ(『マイ・ブラザー』)
出演:ユ・アイン(『ワンドゥギ』「トキメキ☆成均館スキャンダル」)、キム・ヘスク(『マイ・ブラザー』『10人の泥棒たち』)、キム・ジョンテ(『7番房の奇跡』)、チョン・ユミ(『トガニ 幼き瞳の告発』)

釜山港で働く青年カン・チョル(呼びかける時はカンチョリ)は、重い内臓疾患を抱えた母親スニと二人暮らし。認知症も患うスニさんは、今日も煙突の上に登って町を眺めている。警察の知らせで駆け付けたカン・チョルを亡くなった夫と思い込んで、「ヨボ(あなた)」と呼びかける。そんな母親だが、少しでも長生きしてほしい。けれども手術費は高額で、カン・チョルは途方に暮れている。
そんなある日、カン・チョルは、ソウルから遊びに来た女性スジと知り合う。本音で物を言う彼女に惹かれ、元気を貰う。母の容体が悪化し、なんとか手術費を工面しようとするカン・チョル。そんな折、幼馴染のジョンスが裏社会の組織のドンであるサンゴンとフィゴン兄弟の権力争い、さらには儲け話に巻き込まれ、カン・チョルもある決断を迫られる・・・

カン・チョルを演じたのは、時代劇「トキメキ☆成均館スキャンダル」でちょっと蔭のある不良のコロ役でブレイクしたユ・アイン。ぶっきらぼうだけど、母親思いのカン・チョルをのびのびと体現しています。
母親役キム・ヘスクさんは、本作のアン・グォンテ監督の『マイ・ブラザー』でも母親役を演じていて、まさに韓国の庶民的な母親そのもの。どちらかというと貧乏だけどひたむきな母親がはまり役ですが、現在KBSワールドで放映中のドラマ「王家の家族たち」では、口うるさく姑にもたてつく意地悪な役柄。ほんとに芸達者です。
そして、本作の魅力は、なんといっても釜山の町。スニさんが煙突の上から眺める釜山、海沿いをくねくねと走る道、海をまたぐ大きな橋・・・ 起伏に富んだ釜山の町のあちこちが収められていて、まさに観光誘致の映画。釜山に行ってみたくなりました!(咲)


配給:CJ Entertainment Japan
2013年/韓国/108分/カラー/シネスコ/5.1chサラウンド
公式サイトhttp://kangchul-movie.com/
★2014年5月17日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー
posted by sakiko at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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