2018年10月13日

ファイティン! 原題:챔피언/Champion

10月20日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー

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c2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

監督:キム・ヨンワン
製作:ハン・ドンファン
脚本:キム・ヨンワン
撮影:ユ・ジソン
美術:イ・ハナ
音楽:ナム・デウォン

キャスト
マ・ドンソク:マーク
クォン・ユル:ジンギ
ハン・イェリ:スジン
チェ・スンフン:ジュニョン
オク・イェリン:ジュニ

生まれてすぐにアメリカに養子に出されたマーク(マ・ドンソク)。しかし引き取って育ててくれた親も亡くなり、ひとりぼっちでアメリカで生きてきた。アームレスリングのチャンピオンを目指していた孤独な男マークだが、八百長疑惑によりアメリカのアームレスリング界から追放されて、今はクラブの用心棒で生計を立てていた。マークを金づるにしようと目をつけた自称スポーツ・エージェントのジンギ(クォン・ユル)に反発しつつ、口車に乗せられ、韓国に戻って再びアームレスリングの世界に身を委ねて行くことにした。そしてジンギは、マークの実の母親の連絡先も調べていた。
この情報を知り、生みの母親が住む家に行くが、そこに住んでいたのは、知らなかった妹(スジン)とその子供達だった。子供たちと友達になり、妹とも不器用ながらも距離が近づいていったが、妹は借金を抱えているようだった。そんな中、アームレスリングの世界大会に向けて、韓国代表を選ぶ戦いが始まった。

マークを演じるのは、『新感染 ファイナル・エクスプレス』で注目され、『犯罪都市』で主演を演じ、本国韓国で個性的かつマッチョな風貌で人気上昇中のマ・ドンソク。彼が本格的アームレスリング映画の主演を演じた感動の腕相撲アクションドラマ+存在を知らなかった妹とその子供たちとの「絆」が、大きな感動を与えてくれる。ジンギ役は、『バトル・オーシャン 海上決戦』のクォン・ユル、スジンは『ハナ 奇跡の46日間』のハン・イェリが演じ、芸達者な子役(ジュニョン )は、多くのTVドラマに出演しているチェ・スンフン。 そんな出演者が描く物語。チャンピオンになることを夢見ているマーク。怪しげなスポーツエージェントのジンギ。そしてマークが新しく見つけた家族である妹スジンと子供たち。エネルギッシュなアームレスリングの場面と心温まるストーリーが合わさり、感動の物語が誕生した。

キム・ヨワン監督は「この映画は、マ・ドンソクがアームレスリングをしたら面白いだろうというシンプルなアイデアからスタートしました」と語り、さらに「脚本を執筆中に考えていたことは養子に出された人たちやシングルマザーのことです。社会からの厚い偏見に直面しなければならない人たちについてのストーリーを書くということはとても意義があるとことだと思っていました」と語り、様々な社会的地位に置かれている多様なキャラクターのいる映画を作ったそうです。

『ファイティン!』mains 補正.jpg
c2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved


貧しさからアメリカに養子に出された韓国人のマーク。弟のような友人ジンギかマークの腕相撲の実力を見込んで韓国に呼ぶ。ジンギはエージェントを気取ってマークを怪しげな人物に売り込むが、相手はイカサマを強要。マークが従わず、トラブルに。
一方、マークはジンギから実の母の家を教えられ探しに出掛ける。そこには若い母と2人の子どもが住んでおり、おばあちゃんは亡くなったという。マークにとって妹と甥、姪。突然の家族に戸惑いながらも、家族との生活に楽しみを見出していく。そして、腕相撲大会での優勝を姪と約束する。
いくつかの腕相撲試合に出た後、全国大会にエントリー。マークは姪との約束を果たすことができるのか。
たかが腕相撲と思うのは間違い。テクニックを要し、世界大会も行われる競技である。ガタイのいい男たちが言葉通り手に汗握る熱い戦いを繰り広げる。思わず身を乗り出してしまった。エンタメ性ばっちり。
一方で、戸惑い、思いに反して傷つけてしまいながら、妹一家と家族となっていく様子に心がほっこり温かくなる。優勝を約束する姪との指切りは、姪の手の小ささが際立ち、可愛らしさに萌えてしまう。姪を演じたオク・イェリン、なかなかの役者だわ!(堀)

私がマ・ドンソクのことを認識したのは『新感染 ファイナル・エクスプレス』。それまでも彼の出演作品を観てはいたけど、あまり印象に残っていない。『新感染 ファイナル・エクスプレス』では心優しい力持ちという典型的な役だったけど、この『ファイティン!』でも「心優しい力持ち」の役だった。彼にはこういう役がよく似合う。さらにこの作品では、子供の頃アメリカに養子に出されて「親に捨てられた」と思い、心に傷を持つ役だった。この国際養子縁組を描いた作品は、これまでも『はちみつ色のユン』や『冬の小鳥』など心に残る作品があったが、『ファイティン!』もそれに加わった(暁)。

主人公マークは養子に出されて、アメリカ育ちという設定で、英語の発音がさすが本格的と思ったら、マ・ドンソクさんご自身、10代の頃に家族でアメリカに渡り、米国籍なのでした。コロンバス州立大学校 体育学科を出ていて、なるほど!と思ったら、なんと、デビューはミュージカル俳優として! 同時に、ボディービルダーとヘルストレーナーとして活動されていて、『ファイティン!』のマーク役は、まさにはまり役。これまで数多くの映画やドラマで、ちょっと笑いを誘う名脇役を務められてきましたが、堂々の主役。
本作で、私が楽しみにしていたのは、クォン・ユルさん。ドラマ「ゴハン行こうよ2」のいかにも坊ちゃん育ちのエリート公務員役を演じた時に、お〜私の好み♪とぞっこんに。今回は、調子のいいスポーツエージェントで、チンピラ風。
お金がなくて、マークが子どもたちを連れてトルチャンチ(満1歳誕生日のパーティ)にちゃっかり潜り込んでご馳走を食べる場面がありました。これもクォン・ユルさん演じたジンギの入れ知恵でした。
生後100日目だけでなく、満1歳を祝う習慣はますますエスカレートして、最近はホテルやレストランでのビュッフェ形式が多いのだそうです。これなら、ご近所さんという顔をして入れそう!  
一方で、韓国では、本作の主人公のように、事情があってやむを得ず養子に出されるケースも多く聞きます。生まれた子どもの運命の明暗を感じさせてくれました。(咲)


公式HP http://fightin.ayapro.ne.jp/about.php
2018年/韓国/韓国語・英語/カラー/スコープサイズ/ステレオ/108分/
日本語字幕:根本理恵  映倫G
配給:彩プロ 宣伝:フリーマン・オフィス






posted by akemi at 23:10| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!

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監督・原作・脚本:三木聡
撮影:相馬大輔
音楽:上野耕路
主題歌:作曲/HYDE、作詞/いしわたり淳治
主題歌:作詞・作曲/あいみょん
出演:阿部サダヲ(シン)、吉岡里帆(明日葉ふうか)、千葉雄大(坂口)、麻生久美子(女医)、小峠英二(自滅)、片山友希(伊能聖子)、中村優子(木之本)、池津祥子(シンの母親)、森下能幸(よろこびソバのおじさん/ピザ配達員)、岩松了(無料レコード社長)、ふせえり(デビルおばさん)、田中哲司(社長)、松尾スズキ(ザッパおじさん)、PABLO、KenKen、SATOKO、富澤タク、KATARU、NABO、清水麻八子、マーガレット廣井、Katzuya Shimizu、Kenzoooooo

世界的ロックンローラーのシン、海をも越えるその声量、実はオキテ破りの声帯ドーピングによって支えられていた。カリスマスター「絶叫する堕天使」のそんな秘密は絶対に知られてはならない。シンは崩壊寸前の喉まま、姿を消してしまった。
一方歌うのは大好きだけれど自信がなく、路上ライブでだんだん声が小さくなっていく明日葉ふうか。いあわせたシンから「一つも心が燃えない不燃ゴミ」「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」と怒鳴られてしまう。バンドのリーダーの彼氏からも振られ、すっかり落ち込んで引き籠っているふうかの前にシンが押しかけてくる。むりやりオーディションに行かされ、シンに振り回されるうちふうかはシンの過去や秘密を知ってしまう。シンが出奔した後、レコード会社の社長や担当は、シンの最後の歌声を利用しようと画策していた。

三木聡監督オリジナル脚本・原作。せ、声帯のドーピング?!ほんとにあるんですか?ないですよね。どこからこんなアイディアがわいてくるのでしょう?そんなぶっとんでる映画です。みなさんついていってください。
ふうか役の吉岡里帆さんは歌とギターのレッスンを続け、作品内のふうかと共に腕が上がっていったようです。ミュージシャンに詳しい方には、出演しているのがすごいメンバーだとおわかりでしょうね(筆者わからず、すみません)。阿部サダヲさんは、実際「グループ魂」というバンドで活動中なのだそうで、作品中のパフォーマンスが堂にいってる!のも道理です。ふせえりさん、松尾スズキさんの不思議な夫婦と、千葉雄大さんには珍しい腹に一物ある人物が面白かったです。
街角で歌ってる人に目と耳がとまるようになりました。この人たちにはどんなドラマがあるのかなぁと帰り道に考えてしまいます。(白)


ストーリーはシンプルだが、展開に寄り道的遊びが多い。それを楽しめるかどうかが、評価の分かれ道になるだろう。吉岡里帆が演じるふうかが吉祥寺の駅前で路上ライブする。声は小さいものの、歌は聞かせる。本気で聞き入ってしまった。
愛する2人のラブシーン。観る者には切ないが、役者にとってはこれを超えるハードなラブシーンは今後、絶対にないだろうと気の毒になる。
ラストがハッピーエンドか否かは見る者次第だが、シンは幸せだったと私は思う。(堀)


タイトルだけ見たら、この映画パス!と思ったんだけど、阿部サダヲが歌を歌っているし吉祥寺が舞台と知り、これは観に行かなくてはと観に行ってみた。最初、悪魔みたいな化粧の人が歌っているのを見て、まさかこれが阿部サダヲとは思ってもみず、でも途中で納得。それにしても、この方うまい!! 歌も自身の声?だとしたら、ロッカーとして充分やっていける! そして吉岡里帆。彼女が歌うの?と思ったけど、これまたユニーク。シンと違って、極端に声が小さい。タイトルはこれに対して発した言葉だったんだろうけど、これをタイトルにするとは。それにしてもなぜこんなに小さい声が出るというくらい声が細い。
そして吉祥寺の街。祖母が住んでいたので幼い頃から通っていた街だけど、まるっきり変わってしまって、なんだか寂しい思いをしている今日この頃だけど、この映画の中には、70年代の匂いも残っている吉祥寺が感じられた。ふうかが住んでいるという設定のサイケデリックな家などはモロそんな感じ。吉祥寺にはいろいろ風変わりな人々が集っていた。それに吉祥寺のメインストリートではなく裏道がいっぱい出てきてなつかしかった(暁)。


2018年/日本/カラー/シネスコ/106分
配給:アスミック・エース
(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会
http://onryoagero-tako.com/
★2018年10月12日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 13:55| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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