2018年09月18日

ザ・プレデター(原題:The Predator)

the predetor.jpg

監督:シェーン・ブラック
脚本:フレッド・デッカー、シェーン・ブラック
撮影:ラリー・フォン?
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:ボイド・ホルブルック(クイン)、トレヴァンテ・ローズ(ネブラスカ)、ジェイコブ・トレンブレイ(ローリー)、キーガン=マイケル・キー(コイル)、オリヴィア・マン(ケイシー)

元特殊部隊員の傭兵クインは、メキシコのジャングルで墜落した宇宙船に出くわす。傭兵仲間はみな正体不明のエイリアンに殺されてしまい、クインは宇宙船から回収したものをアメリカの離婚した妻の家に送る。クインの息子ローリーは父から届いた荷物をあけてしまう。クインは宇宙船や地球外生命体の存在を隠したい政府に拘束される。クインが出会ったエイリアンは征服でなく「狩り」を目的とした「プレデター」と呼ばれる獰猛な戦闘種族だった。
天才的な頭脳を持つローリーは、好奇心のままにエイリアンの装置を作動させ、それと知らずにプレデターを呼び寄せるシグナルを放ってしまう。クインは一緒に拘束された戦闘スペシャリストたち“ルーニーズ”と脱走する。息子の元へと駆けつけプレデターに立ち向かうのだが。

“プレデター”初登場は1987年。アーノルド・シュワルツェネッガーの戦った最強の人気キャラクターです。ドレッドヘアー(風)に黒尽くめのクールな外見、ハイテク装備、女子どもや武器を持たないものは相手にせず、強い相手のみと戦い、狩ることを楽しむハンター。記念に首を持ち帰るのにゲッと思いましたが、地球の動物ハンターたちもそうやって首を剥製にして飾っているんでした。
シェーン・ブラック監督はその1作目に俳優として出演していたのだそうです。その後、アクション映画の脚本を手がけ『アイアンマン3』(2013)『ナイスガイズ!』(2016)の監督を経て、この映画を監督・共同脚本。
プレデターは30年経ってさらに進化。クインとはみだし者たちが壮絶な戦いを繰り広げます。意外に笑ったり、ほろりとしたりとても楽しめました。女性学者の活躍場所もありますが、なんといってもキーパーソンはクインの息子ローリー。主演のボイド・ホルブルックほか大人の俳優たちに引けをとらないジェイコブ・トレンブレイくん今回もすごい!初めて彼を観る方は『ルーム』『ワンダー 君は太陽』も追ってご覧下さい。(白)


2018年/アメリカ/カラー/シネスコ/107分
配給:FOX
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
http://www.foxmovies-jp.com/the-predator/
★2018年9月14日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 14:05| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月16日

パパはわるものチャンピオン

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監督・脚本:藤村享平
原作:「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」
 作:板橋雅弘 絵:吉田尚令(岩ア書店刊)
主題歌:高橋優「ありがとう」(ワーナーミュージックジャパン/unBORDE)
出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義、バレッタ、天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学、KUSHIDA、大泉洋(特別出演)、大谷亮平、寺脇康文、ほか

小学校3年生の翔太は、クラスでも小柄で、夢はパパのように大きくなること。大好きなパパだけど、何の仕事をしているか教えてくれない。ある日、翔太は出勤するパパの後をそっとつけていく。なんと、そこはプロレスの試合会場。同じクラスの人気者の女の子がお父さんと観に来ていて、一緒に観戦することに。試合が佳境に入り、強いチャンピオンをやっつけようとする悪者レスラー“ゴキブリマスク”が登場する。相棒のギンバエマスクと暴れまくって場を盛りたてるが、チャンピオンにあえなくやられてしまう。翔太は、悪者ゴキブリマスクがパパと気づいてショックを受ける・・・

翔太のパパ大村孝志は、10年前には実力もあって人気のレスラーだったけど、膝に大怪我を負って一線から退いていたのです。大好きなプロレスの世界が忘れられず、悪役として試合に復帰。でも、息子には自分の仕事を言えないでいるのです。
パパが悪役と知って、最初は恥ずかしくて、同級生の悪童たちにも、「僕のパパはチャンピオンのドラゴンジョージ」と嘘をついてしまいます。
そんな翔太が、パパのようになりたいと、絵にも描くようになるまでの物語。
実は、プロレスは好きじゃないけど、とっても心温まる家族の物語で、ほんわかした気分になりました。
ゴキブリマスクことパパ大村孝志を演じるのは、新日本プロレスの棚橋弘至。がっしりしたレスラー体型だけど、笑顔が素敵な優しい雰囲気の方。
プロレスの悪役で思い出したのが、韓国映画『反則王』でのソン・ガンホ。大いに笑った映画でした。試写が終わって、会場の外に藤村享平監督がいらしたので、そのことをお伝えしたら、監督ご自身、「プロレスのことをあまり知らなかったので、プロレスを描いた映画をいろいろ観ました。その中に、『反則王』も勿論入ってます」と笑っておっしゃってました。
プロレス嫌いな人にも、お薦めできる映画です。(咲)


2018年/日本/111分
配給:ショウゲート
公式サイト:http://papawaru.jp/
★2018年9月21日(金)、全国ロードショー!






posted by sakiko at 00:59| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月15日

死霊館のシスター  原題:The Nun

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監督:コリン・ハーディ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
製作:ジェームズ・ワン
出演:タイッサ・ファーミガ、デミアン・ビチル、シャーロット・ホープ、リリー・ボーダン、ボニー・アーロンズ

1952年、ルーマニア・トランシルバニアの修道院で若い修道女が自ら命を絶つ。カトリック教会にとって究極の罪だ。修道院が悪魔によって汚されたのではないかとの疑惑から、ローマ教皇庁は、経験豊かなハーグ神父と誓願を控える修練中のシスターのアイリーンを修道院に派遣する。二人は事件を追うにつれ、修道院に隠された秘密を知る。そして、悪魔のシスター・ヴァラクと対峙することになる・・・

タイトルからして怖そうで、ホラーはミッキーさんにお任せと思ったのですが、ルーマニアで撮影したとわかり、これは怖いのを我慢して観なくては!と試写へ。受付でシスターの人形が迎えてくれて、恐怖は募ります。
中世の風情の残る本物の修道院に手を加えて、さらに怖い雰囲気を出しています。セットの部分との繋がりも自然。ミッキーさんお墨付きの“重厚な怖さが伝わってくる”ホラー映画。http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/461604287.html

ハーグ神父も、シスター見習いのアイリーンも、実は心に傷を抱えていて、その心理的なことからくる怖さも半端じゃありません。でも、怖がらずに観てほしい一作。(咲)


2018年/アメリカ/96分/スコープサイズ/2D,IMAX 2D/5.1chリニアPCM・ドルビーサラウンド7.1(一部劇場にて)
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shiryoukan-sister/
★2018年9月21日(金)新宿ピカデリーほか全国公開





posted by sakiko at 18:24| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

顔たち、ところどころ   原題: Visages Villages

kaotachi.jpg

脚本・監督・出演:アニエス・ヴァルダ、JR 
音楽:マチュー・シェディッド(-M-)

フランスの田舎町を旅する年の差54歳の男女二人。
ツートンカラーのおかっぱ頭の女性は、来春88歳になるアニエス・ヴァルダ。「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と呼ばれる女性映画監督の先駆者。
サングラスを決してはずさない背の高い男性は33歳のJR(ジェイアール)。大きな写真を印刷できる装置付の「フォト・トラック」で、旅先に住む人たちの大きなポートレートを印刷して貼るという参加型アートプロジェクトを各地で展開している。
この旅では、アニエスと共に、気が向くまま元炭鉱の町、時が止まったような廃村、港町と巡っていく。
(注:年齢は撮影時)

大きく印刷された自分たちの顔が、建物の壁や、石などに貼られたのを楽しそうに見る人たち。そこで暮らす人たちの物語が、アニエスたちとの会話と写真で生き生きと語られる。ドイツ軍が残したトーチカには、悲しい歴史が蘇る。ル・アーヴルでは、ストライキ中の港湾労働者たちがコンテナを様々に並べ替えて、妻たちを被写体として表舞台に立たせて、微笑ましい。そして何より、アニエス・ヴァルダと、JRの会話のひとつひとつが楽しい。人生のヒントになる言葉もいっぱい!(咲)

2017年/フランス/89分/1.85:1/5.1ch/DCP
字幕翻訳:寺尾次郎 
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kaotachi/
★2018年9月15日(土)シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開






posted by sakiko at 17:39| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月09日

モアナ 南海の歓喜    原題:MOANA with Sound

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監督:ロバート・フラハティ
共同監督:フランシス・フラハティ、リチャード・リーコック

100年前のモノクロ無声映画が、音と色で生き生きと蘇った!

南太平洋サモアの自然豊かな島で、のどかに暮らすペンガー家。
長男モアナと次男ペアは、常食のタロイモ採りや、野獣の生け捕りをして日々暮らしている。珊瑚礁の岸辺では魚や貝や海老もとれる。母親は、息子たちのとってきた食材で食事を作ったり、桑の木の皮を剥いで布を作ったりして、家族の帰りを待っている。
長男モアナと婚約者ファアンガセとの結婚式の日が近づく。モアナは痛みに耐えながら入れ墨を施され、大人となる。ほら貝の音を皮切りに、太鼓が打ち鳴らされ、村の人々総出で歌と踊りで二人の結婚を祝う・・・

1922年に製作した『極北のナヌーク』によって、ドキュメンタリー映画の始祖と呼ばれるロバート・フラハティ監督。第二作として1926年に公開された『The Love Life of a South Seas Siren(南海の美女の愛の生活』は、1923年に家族と共に訪れたサモアの人々の自然豊かな暮らしを映像に収めたもの。およそ半世紀後の1975年に娘のモニカが現地で民謡や会話を録音。父の撮った映像に音を重ね、『モアナ』(サウンド版)として1980年に完成させる。そして、本作は、それをデジタル復元作業を経て、100年前の映像に色や音を加えて、より美しく蘇らせたものである。

テレビもインターネットもなく、自分たち以外の社会の姿を知ることもなく、祖先から受け継いだ風習や儀式を大切に守ってきた時代が長く続いてきたことに思いが至った。
この100年のめざましい科学技術の発展が、このようにかつての映像に音や色までつけてしまったのは、ちょっと皮肉でもあるけれど、独自の伝統を知る貴重な資料。失われてしまうかもしれない風習や儀式を映像に収めたいというロバート・フラハティ監督の思いが、ひしひしと伝わってくる。(咲)

『モアナ』の上映が始まったとたん、『あまねき旋律』(2017年インド、2018年10月6日公開予定)を思い出した。山のタロイモ畑での刈り取り作業の時も、海での漁の時も、島の人たちは作業に合わせて歌を歌っていた。そして、約100年後の映画『あまねき旋律』でも歌をうたいながら農作業をしている光景がたくさん出くる。今はほとんどの国でほとんど歌われなくなってきている労働歌だけど、原点ともいえる映画の中でもそういう光景が残されていたとは。嬉しかった(暁)


★『モアナ 南海の歓喜』公開記念前夜祭
『アラン島の小舟』上映とトーク

日時:2018年9月14日(金)19時より(開場18時)
場所:Loft9 Shibuya(渋谷・ユーロスペースのあるキノハウス1階)

【上映作品】
『アラン島の小舟』(2011/アイルランド=イギリス/監督マック・ダラ・オー・クライン/84分) 
2013年山形国際ドキュメンタリー映画祭クロージング上映作品

トーク 20:30〜
【ゲスト】
 阿武野勝彦(東海テレビプロデューサー)
 伊勢真一(映画監督)
 北條誠人(ユーロスペース支配人)
【進行役】
 渡辺勝之(Japan Docs)

予約¥1200 / 当日¥1500
※学生¥1000
※別途ドリンク代(¥500から)が必要です。

予約ページ→ロフト9渋谷


1926、1980、2014年/アメリカ/98分/スタンダード/サモワ語/モノクロ/モノラル
配給:グループ現代
協賛:福岡アジア文化センター/後援:日本オセアニア学会/宣伝:スリーピン
公式サイト:https://moana-sound.com/
★2018年9月15日(土)岩波ホールにて公開






posted by sakiko at 21:23| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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