2018年06月28日

名前

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監督:戸田彬弘
原案:道尾秀介
脚本:守口悠介
撮影:根岸憲一
音楽:茂野雅道
出演:津田寛治(中村正男)、駒井蓮(葉山笑子)、勧修寺保都(榎本翔矢)、松本穂香(小幡理帆)、内田理央(高野結衣)、池田良(門孝一)、木嶋のりこ(亜未)、金澤美穂(河西遥香)、波岡一喜(森本)、川瀬陽太(野口)、田村泰二郎(槙田)、西山繭子(葉山眞由美)、筒井真理子(香苗)

中村正男は経営していた会社が倒産し、妻とも離婚。茨城のある街に移って来た。本名を隠し、周囲には偽名と嘘の経歴をでっちあげ、何の目的もない自堕落な暮らしを送っている。ある日勤め先で嘘がばれそうになったとき、正男を「お父さん」と呼ぶ女子高生が現われてことなきを得る。笑子と名乗るその女子高生は正男の家を煩雑に訪れ、いつしか正男もこの生活に心休まるものを感じ始めていた。笑子が正男を実の父だと思っていることに気づいた正男は、嘘だらけの自分の人生に向き合うことになる。

津田寛治さんは、小劇場の役者から北野武監督『ソナチネ』(1993)で映画初出演。以来数多くの作品に登場してきた、どんな役柄もはまる俳優さんです。この作品では、相手によっていろいろな名前と顔を使い分けている正体不明の男。演技について戸田彬弘監督に尋ねたところ、「演じないでください」との返答だったというのが面白いです。様々なシチュエーションでの相手役に反応していったということでしょうか。
ベテランの津田さんとW主演をつとめたのが、孤独な女子高生・笑子役の駒井蓮さん。まっすぐな眼差しが印象的で、自堕落に暮らしていた正男の部屋をてきぱきと片付け、こういう子が娘だったら父親は嬉しいだろうな、という雰囲気があります。笑子は父を知らずに育っていて、正男と出会ってから学校生活も少し変わります。たぶん少しだけ欠けていた心のどこかが埋まったのでは、と想像しました。
名前は自分を認証してもらうための記号であり、入れ物でもあります。東京ならまだしも、地方の小さな街で複数の名前を持つことに不安はなかったのかな、というのが少し疑問でした。主題歌「光」を歌うDENは、原案の道尾秀介さんと谷本腎一郎さんのユニットです。(白)


2018年/日本/カラー/ビスタ/114分
配給:アルゴ・ピクチャーズ
(C)2018 映画「名前」製作委員会
https://namae-movie.com/
★2018年6月30日(土)新宿シネマ・カリテほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 22:11| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アメリカン・アサシン

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監督:マイケル・クエスタ
原作:ヴィンス・フリン
脚本:スティーヴン・シフ
撮影:エンリケ・シャディアック、マイケル・フィンチ
音楽:スティーヴン・プライス
出演:ディラン・オブライエン(ミッチ・ラップ)、マイケル・キートン(スタン・ハーリー)、サナ・レイサン(アイリーン・ケネディ)、デヴィッド・スーシェ(スタンスフィールド)、テイラー・キッチュ(ゴースト)

スペインのイビサ島でバカンスを過ごしているミッチ・ラップ、恋人のカトリーナにプロポーズを受けてもらったばかりで幸せの絶頂にあった。飲み物を取りに彼女から離れたとき、武装した集団が観光客を無差別に銃撃する。カトリーナも銃弾を受け、かけつけたミッチの腕の中で絶命する。復讐に燃えたミッチは、無差別テロの首謀者に近づくためにアラビア語を学び、銃撃や格闘技の訓練をしていた。長い時間をかけて過激派の組織に潜入しようとしたミッチは、同時に自分もCIAの監視下にあったことを知る。ミッチの才能を見込んだCIAは、極秘ミッションを遂行するチームに取り込もうとする。ミッチは元ネイビーシールズの鬼教官スタン・ハーリーが指導する工作員の養成プログラムの特訓を受けることになった。

本作はヴィンス・フリンのベストセラー“ミッチ・ラップシリーズ”のうち、後半に書かれていますが、時系列では最初の部分。ミッチ・ラップが暗殺者になったきっかけを描いています。私怨から過激派組織を狙ううちに、CIAにスカウトされるという、男子大好きそうなストーリー。それも『メイズ・ランナー』3作に主演し(第3弾公開中)、ハリウッドで認められた若手ディラン・オブライエンと初代バードマンのマイケル・キートンが、危ないくらい熱い青年役と冷徹な教官役で火花を散らします。ストーリーはミッチの復讐に留まらず、あれあれというまに大きく拡がっていくのですが、身体を張ったスタントとめまぐるしいアクションに見ほれているうち、突っ込むのも忘れました。さすがにあの爆発だけでことが済むとは思えませんが。ディランが終始髭面なのがちょっと残念。原作者は惜しくも40代で亡くなられましたが、シリーズはまだまだあるので、この先も期待しています。(白)

2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/112分
配給:キノフィルムズ
(c)2018 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
http://american-assassin.jp/
★2018年6月29日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 12:35| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする