2018年06月09日
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
監督:李闘士男
原作:(作)K.Kajunsky、(漫画)ichida
脚本:坪田文
主題歌:チャントモンチー
音楽:安達練
出演:榮倉奈々(加賀美ちえ)、安田顕(加賀美じゅん)、大谷亮平(佐野壮馬)、野々すみ花(佐野由美子)、浅野和之(蒲原)、品川徹(横山)、螢雪次朗(進一)
じゅんとちえは結婚3年の夫婦。子どもはまだない。じゅんの目下の悩みは「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしていること」。最初は本当に驚いて腰を抜かしそうになったけれど、次の日もまた別のパターンの「死んだふり」をしていた。なんでそんなことをするのか、ちえの真意がわからないじゅんは同僚の佐野に打ち明ける。佐野は他人事だと思って「とことんつきあってやれば」という。ちえの力の入れ方は尋常でなく、ますます手が込んできた。何度聞いても理由を言ってくれない。
2010年「yahoo!知恵袋の伝説の投稿」が元ネタだそうです。
思わず「うそ〜!」と思ったのは私だけではないはず。いったいどういうことなのか?と映画を興味津々で観てしまいました。ごくふつーの夫じゅんを安田顕さん。予測不能な可愛い妻ちえを榮倉奈々さん。とても似合いの2人でした。
美男美女の佐野夫妻や、ちえの父親、バイト先の店主を脇に配して、愛すべき夫婦の小さなできごとを描きます。さてどういうことだったのかは、劇場でお確かめください。ちえがじゅんに語りかけるあるセリフ、偶然同じ日に観た別の試写でも出てきたんです。その日観た映画が「何かで繋がる」ことはよくあるのですが、これにはかなり驚きました。大事なキーワードですよ。(白)
2018年/日本/カラー/ビスタ/115分
配給:KADOKAWA
(C)2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
http://tsumafuri.jp/
★2018年6月8日(土)ロードショー
オンネリとアンネリのおうち(原題:Onneli ja Anneli)
監督:サーラ・カンテル
原作:マリヤッタ・クレンニエミ「オンネリとアンネリのおうち」(1985年/福音館書店刊)
脚本:サーラ・カンテル
音楽:アンナ・マリ・カハラ
出演:アーバ・メリカント(オンネリ)、リリャ・レフト(アンネリ)、エイヤ・アフボ(バラの木夫人)、ヤッコ・サアリルアマ(リキネン)、ヨハンナ・アフ・シュルテン(ウメ・ボーシュ)
仲良しのオンネリとアンネリはいつも一緒。オンネリは9人きょうだいで、ちいさな家におしあいへしあいして暮らしている。一人っ子のアンネリは、お父さんとお母さんが離婚して両方の家を行ったりきたり。
ある日、バラ通りで封筒を拾い、警察に届けにいくと、封筒にはたくさんのお金と「正直者にあげます」という手紙が入っていた。2人はそのお金でバラの木夫人から水色のおうちを買うことになった。まるで2人を待っていたかのように、おうちの中には2人にピッタリの洋服やオモチャや家具が揃っていた。
フィンランドで大人気の同名の児童文学作品の映画化。この年頃の子どもたちが、指をくわえて羨ましくなるような夢や憧れがいっぱい詰まったお話です。もう50年以上も読み継がれています。
忙しすぎる大人が、少しも2人を気にせずにいる間に、オンネリとアンネリは2人だけのおうちを手に入れます。この衣装や美術を担当した方々はさぞ楽しかったことでしょう。自分が夢見たものを現実化していくことができるんですもん。私もやりた〜い。
2人の家族は娘たちに無関心でしたが、不思議なバラの木夫人、魔法が使えるお隣のおばさん姉妹に出会います。いいことづくめのような始まりですが、ちゃあんと事件が起きました。でもご近所の協力を得てみごとに解決できました。本国では大ヒットシリーズとなって、サーラ・カンテル監督は今4作目を準備中だそうです。この続きが早く観たいですね。
図書館には「オンネリとアンネリのおうち」(1966年)「オンネリとアンネリのふゆ」(1968年)の2冊がありました。挿絵も可愛いです。(白)
2014年/フィンランド/カラー/ビスタ/80分
配給:アットエンタテインメント
(C)Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved.
http://www.onnelianneli.com/
★2018年6月9日(土)よりロードショー