2018年05月06日

台湾巨匠傑作選2018

劇場初公開の『スーパーシチズン 超級大国民』を含む28本一挙上映!

期日:2018年4月28日(土)〜6月15日(金)
劇場:新宿 K's cinemaほか全国順次公開

    東京都新宿区新宿3−35−13 SHOWAKANビル3F
    TEL : 03-3352-2471
配給:オリオフィルムズ
スケジュールなど詳細はHPへ http://taiwan-kyosho2018.com/
facebookで席の状況などお伝えしています。

=上映作品=

『スーパーシチズン 超級大国民』ワン・レン監督
1995年/120分
出演:リン・ヤン、スー・ミンミン、コー・イーチェンほか

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ワン・レン監督 2017東京国際国際映画祭

●キン・フー監督作品
『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(67)
『俠女』(71)
●ホウ・シャオシェン+ワン・レン監督作品
『坊やの人形』(83)
●ホウ・シャオシェン監督作品
『風櫃の少年』(83)
『冬冬の夏休み』(84)
『童年往事 時の流れ』(85)
『恋恋風塵』(87)
『ナイルの娘』(87)
『悲情城市』(89)
『憂鬱な楽園』(96)
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ホウ・シャオシェン監督  2015東京フィルメックス

●エドワード・ヤン監督作品
『光陰的故事』(82)
『台北ストーリー』(85)
『恐怖分子』(86)
『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(91)
『ヤンヤン 夏の想い出』(00)

●ツァイ・ミンリャン監督作品
『青春神話』(92)
『愛情萬歳』(94)
『河』(97)
『郊遊 ピクニック』(13)
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ツァイ・ミンリャン監督 2014フィルメックス

●台湾映画秀作集
『推手』(91)アン・リー監督
『ウェディング・バンケット』(93)アン・リー監督
『恋人たちの食卓』(94)アン・リー監督
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アン・リー 監督 『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』会見

『藍色夏恋』(02)イー・ツーイェン監督 4Kデジタル初上映
『モンガに散る』(10)ニウ・チェンザー監督
『あの頃、君を追いかけた』(11)ギデンズ・コー監督
『台湾新電影時代』(14)シエ・チンリン監督 ドキュメンタリー
『あの頃、この時』(14)ヤン・リーチョウ監督 ドキュメンタリー
posted by shiraishi at 20:02| Comment(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私はあなたのニグロではない(原題:I Am Not Your Negro)

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監督:ラウル・ペック
原作:ジェームズ・ボールドウィン
撮影:ヘンリー・アデボノジョ、ビル・ロス、ターナー・ロス
音楽:アレクセイ・アイギ
ナレーション:サミュエル・L・ジャクソン
出演:ジェームズ・ボールドウィン、メドガー・エバース、マルコムX、マーティン・ルーサー・キング・Jr.、シドニー・ポワチエ

ジェームズ・ボールドウィンはアメリカの作家、詩人、公民権運動家(1924年〜1987年)。ニューヨークに生まれたが、1948年からヨーロッパに移る。1956年、パリで執筆活動に励んでいたとき、ある記事に目が止まる。黒人差別の激しいアメリカ南部で、15歳の黒人女子が初めて高校に入学し、好奇の目にさらされるばかりか白人生徒から嘲笑され、ツバを吐かれている記事だった。これを機にボールドウィンは帰国して、積極的に公民権運動に関わるようになる。黒人公民権運動の活動家、メドガー・エバース、マルコムX、マーティン・ルーサー・キングと出会い、司法長官ロバート・ケネディとも会談する。彼の未完の原稿をもとに、多くの映像を交えアフリカ系アメリカ人の激動の現代史を描き出したドキュメンタリー。

名前の挙がった3人は、黒人に公民権をと活動してきましたがいずれも暗殺されています。ちょっと書き出してみます。みな30代と若いのに胸をつかれます。
メドガー・エバース(37歳没)は1963年6月12日、ケネディ大統領がTV放送で公民権運動を推進する強い決意を表明したその日に自宅に帰りついたとたんに撃たれました。犯人の人種差別主義者の白人は2度無罪になり、最初の裁判から30年後3度目の裁判で初めて有罪判決・無期懲役となりました。
マルコムX(39歳没)はかつて在籍していた教団NOI(ネーション・オブ・イスラム)の信者3人から15発の銃弾を受けて1965年2月21日死亡。3人は3月に有罪・禁固刑を受けましたが、後に仮釈放されています。
マーティン・ルーサー・キング・Jr.(39歳没)は1963年8月、ワシントン大行進にて、“I Have a Dream”の演説を行っています。没後50年の今年、孫の女の子が同じ演説をしているシーンがニュースで紹介されていました。
1964年7月2日に公民権法(Civil Rights Act)が制定。1964年12月ノーベル平和賞が授与され、当時の最年少受賞者でした。
1968年4月4日遊説のために出かけたメンフィス市内のモーテルで、累犯の白人男性に銃撃されました。国外逃亡した犯人はイギリスで逮捕され、99年の禁固刑(後に病没)。

試写を観てしばらく胸が重くなりました。私はそう“感じるだけ”ですが、長い差別と排斥の歴史の中でどれだけの人が傷つき、亡くなったことか。ジェームズ・ボールドウィンが語る激しい言葉が深く刺さります。トランプ政権のもと、時代が逆戻りしているのではと憂えるこのごろ、ぜひ先人たちの思いを受け取ってください。日本人だからといって、無関係ではありません。何の差別もしていないでしょうか?誰にも人より良くなりたい、面倒なことには関わりたくない、見たくないものに目をつぶりたい思いがあるはずです。
ベルリン、山形など各地の映画祭で数多く受賞しています。予告編だけでも今すぐに。(白)


小学生の頃、野生動物が好きでアフリカのことに興味を持った私にとって、人種差別の問題は最初に認識した社会問題だった。中学生や高校生の頃、アフリカ系アメリカ人の作家ジェームズ・ボールドウィンの名を知り、著書「山にのぼりて告げよ」「白人へのブルース」などを読んだ記憶はあるのだけど、なにせ50年近くも前なので、細かい内容までは覚えていない。しかし、この作品で彼が語っていたような内容で、人種差別やアメリカでの黒人の歴史や文化などについて書いてあったと思う。
この作品では、ボールドウィンの講演やテレビでの発言などのアーカイブ映像を軸に、あの頃の映画や音楽の記録映像を交えながら公民権運動が盛り上がった時代が映し出される。そして、黒人たちは公民権を手にしたものの、差別の本質は今も変わっていないことが浮き彫りにされる。
南北戦争が1865年に終わって奴隷制度はなくなり黒人に自由が与えられたけど、それから100年たった1960年代でも、人種差別は大きかった。そして今でも黒人に対する差別や偏見はある。それでも50年以上前に、リチャード・ライトやジェームズ・ボールドウィンのように白人に物申す黒人がいたから、今があると思う。
去年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で、この作品を観た時のレポートはこちらです。(暁)

シネマジャーナルHP 
特別記事 山形国際ドキュメンタリー映画祭2017宮崎記事 
http://www.cinemajournal.net/special/2017/yamagata/index.html#p03

山形国際ドキュメンタリー映画祭2017 トップページ
http://www.cinemajournal.net/special/2017/yamagata/index.html


2016年/アメリカ・フランス・ベルギー・スイス合作/カラー/シネスコ/93分
配給:マジックアワー
http://www.magichour.co.jp/iamnotyournegro/
★2018年5月12日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 15:46| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(原題:The Florida Project)

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監督:ショーン・ベイカー
脚本:ショーン・ベイカー、クリス・バーゴッチ
撮影:アレクシス・サベ
音楽:ショーン・ベイカー
出演:ウィレム・デフォー(ボビー)、ブルックリン・キンバリー・プリンス(ムーニー)、ブリア・ビネイト(ヘイリー)、バレリア・コット(ジャンシー)、クリストファー・リベラ(スクーティ)

6歳のムーニーはママのヘイリーと、フロリダのディズニーワールド近くのモーテルで暮らしている。ヘイリーは仕事をなくしたばかりで、毎日の食事や宿代にも事欠くけれど、支給される食料や友人に助けられている。いたずらっ子のムーニーは近所の友だちスクーーティ、引っ越してきた女の子ジャンシーと冒険ごっこをしたり、アイスを分けて食べたり、毎日がキラキラだ。モーテルの管理人ボビーも、その日暮らしの住人たちを何かと気にかけ、子どもたちを見守っていた。ヘイリーは裕福な人が泊まるリゾートホテルで、偽香水を売ってなんとか食べていこうとするものの、ムーニーたちが起こした火事騒ぎのため孤立していく。とうとういつもの日々が壊れるときが来た。

夢の空間ディズニーワールドのすぐそばにこんな地域があると初めて知りました。ムーニーたちの住む安モーテルはパープルカラーの“マジック・キャッスル”、週払いの宿賃に苦慮している住民には冗談のような名前です。青すぎるフロリダの空の下で、カラフルな服のおませなムーニーたちが繰り返すイタズラに口がぽか〜んと開いてしまいました。いやいやそれはダメでしょ。可愛い子役たちがうますぎて(演技臭くなく、ほんっとに自然)ドキュメンタリーかと思ったほどです。ウィレム・デフォーがいるので、フィクションよねとわかるのですが、珍しくごく普通のおじさん役なのが新鮮です。第90回アカデミー助演男優賞にノミネートされました。
ママのヘイリー役は監督がインスタグラムで発掘したブリア・ビネイト。演技経験はないそうですが、娘を心から愛している若いシングルマザーを好演。この映画に出演した誰もがそうなんですけど。
ショーン・ベイカー監督は、“隠れホームレス”と呼ばれる彼らの存在を知って、リサーチを重ね地元を巻き込んでこの作品を作りました。子どもの視点でとらえたことで明るさとユーモアが加わっています。(白)


2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/112分
配給:クロックワークス
(C)2017 Florida Project 2016, LLC.
http://floridaproject.net/
★2018年5月12日(土)新宿バルト9ほか全国でロードショー
posted by shiraishi at 14:06| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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