2018年02月09日

ウイスキーと2人の花嫁(原題:Whisky Galore)

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監督:ギリーズ・マッキノン
原作:コンプトン・マッケンジー
脚本:ピーター・マクドゥガル
撮影:ナイジェル・ウィロウビー
音楽:パトリック・ドイル
出演:グレゴール・フィッシャー(ジョセフ・マクルーン)、ナオミ・バトリック(ペギー)、エリー・ケンドリック(カトリーナ)、ショーン・ビガースタッフ(オッド軍曹)、ケヴィン・ガスリー(ジョージ・キャンベル)、エディ・イザード(ワゲット大尉)、ジェームズ・コスモ(マカリスター牧師)

第2次大戦中のスコットランドの小さな島。ウイスキーの配給がストップして、島民たちの何よりの楽しみがなくなってしまった。郵便局長ジョセフの2人の娘ペギーとカトリーナには愛する人との結婚が控えている。しかしそのときになくてはならないのがウイスキー。このままでは結婚が遠くなってしまう。
ある晩、濃霧のため島の沖で貨物船が座礁し、脱出した乗組員たちから積荷はアメリカ輸出用のウイスキーと聞いた。それもなんと5万ケース!大喜びの島民たちは、船が沈む前にウイスキーを“救出”しようとする。

下戸の私でもスコットランド名産といえばスコッチウイスキーが浮かぶほどです。暮らしにウイスキーは不可欠、切り離すことはできません。この小さな島でも戦争のため配給がなくなってすっかり暗くなっていたところに、棚ボタのようにふってわいた事件。ウイスキー好きの島民がそれを阻む輩を、知恵を絞って出し抜く様が面白おかしく描かれます。キーパーソンは民兵のワゲット大尉。自分を重要人物だと信じ、大真面目に規律を維持しようとするのですが、ちっとも役に立ちません。
ウイスキー事件にからめて、娘2人を送り出す父と、頑固な母親からやっと自立する息子の親子模様も加えられています。軽快な音楽にのせて繰り広げられる、人情コメディをお楽しみください。
これは史実を元にした同名映画(1949年)をリメイクしたもの。マッキノン監督もプロデューサーも観たことがあるそうです。好きだった映画のリメイクをするのはきっと嬉しいことでしょうね。来日されたマッキノン監督のインタビューはこちらです。(白)


配給:シンカ
(C)WhiskyGaloreMovieLimited2016
http://www.synca.jp/whisky/
★2018年2月17日(土)より全国ロードショー
posted by shiraishi at 22:20| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リバーズ・エッジ

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監督:行定勲
原作:岡崎京子
脚本:瀬戸山美咲
音楽:世武裕子
主題歌:小沢健二
出演:二階堂ふみ(若草ハルナ)、吉沢亮(山田一郎)、上杉柊平(観音崎)、SUMIRE(吉川こずえ)、土居志央梨(ルミ)、森川葵(田島カンナ)

若草ハルナは同級生の山田一郎が、学校のロッカーに裸で押し込められていたところを助け出す。手を下したのはハルナの彼氏の観音崎だった。その後、一郎から秘密を打ち明けられる。いじめられている一郎が心のよりどころにしているものが川原にあるという。案内されて見たものは、そこで放置され朽ちていく人間の死体だった。一郎はカンナと付き合っているが、自分はゲイで好きな人がいるんだという。ハルナの後輩のこずえはモデルの仕事をして学校では浮いた存在だ。摂食障害のため食べては吐いている。こずえもまた、川原の死体に執着があり、3人は奇妙な絆で結ばれる。

岡崎京子さんのマンガはほとんど読んでいないのですが、絵柄が独特なのですぐにわかります。原作から生まれた映画はほかに『ヘルタースケルター』(2012)があります。岡崎京子さんは1996年に交通事故で重傷を負い、休筆を余儀なくされました。残念ながら新しい作品は増えていませんが、20年余り経った今もこうして映画化されるのは、作品が少しも古びていない証拠でしょう。
ひりひりするような焦燥感や孤独をたたえた俳優さんたちが作品の中で生きています。高校生時代ってこんなに痛くて辛かったっけ。すっかり厚く鈍くなってしまった自分の皮膜をびりびりと破られました。
映画化を熱望していたという二階堂ふみさんですが、この作品では周りのキャラが濃いので、いつもよりおとなしめです。痛々しくも強い吉沢亮さんに目ウロコ。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/118分
配給: キノフィルムズ
(C)2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
http://movie-riversedge.jp
★2018年2月16日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:30| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

グレイテスト・ショーマン(原題:The Greatest Showman)

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監督:マイケル・グレイシー
脚本:ジェニー・ビックス、ビル・コンドン
楽曲:ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール
出演:ヒュー・ジャックマン(P・T・バーナム)、ザック・エフロン(フィリップ・カーライル)、ミシェル・ウィリアムズ(チャリティ・バーナム)、レベッカ・ファーガソン(ジェニー・リンド)、ゼンデイヤ(アン・ウィーラー)、キアラ・セトル(レティ・ルッツ)、ヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世(W・D・ウィーラー)、サム・ハンフリー(トム)

19世紀半ばのアメリカ。P・T・バーナムは突然職を失ってしまった。何不自由ない暮らしから飛び出し、貧しい自分についてきてくれた妻チャリティと、授かった娘たちを幸せにしたい。失敗を繰り返しながらも、個性的な人々を集めたこれまで観たこともないショーを思いつく。偏見と差別に晒されていた特別な彼らは、初めて自分そのままを受け入れてくれる場所を見つけた。バーナムのショーは多くの観客を集めて大成功し念願の我が家も手に入れたバーナムは、さらに発展させるべく評判の劇作家フィリップ・カーライルに接近する。

冒頭、バーナムを演じるヒュー・ジャックマンのシルエットから絢爛豪華なショウが始まります。オープニングでがっちり心をつかまれた観客は、のっけからこんなに飛ばしてラストはどうなるんだろ?と心配する間もなく、実在した稀代の興行師P・T・バーナムの波乱の人生を追体験することになります。
もともとミュージカル出身のヒュー・ジャックマンは『レ・ミゼラブル』(2012)でもその歌声を披露していましたが、今回はさらに高度なダンスが加わっています。フィリップ役のザック・エフロンは子どもの頃からミュージカルに出演、テレビの「ハイスクール・ミュージカル」の美少年トロイでブレイク、映画版(2008)からもう10年になりますがあいかわらずハンサム。そしてどんな美女よりも強い印象を残すのが、レティ役のキアラ・セトル。身体全部が楽器!?のブロードウエイで活躍中の歌姫だそうです。若い音楽チーム、ベンジ・パセック、ジャスティン・ポールの楽曲を観客の胸に刻みつけます。ぜひ大きな画面でご覧ください。(白)


2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/105分
配給:20世紀フォックス
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman
★2018年2月16日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:00| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第9回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル

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第9回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルチラシ


テーマ 表現者たち
2018年 2月8日(木)〜2月12日(月・祝)

座・高円寺 冬の劇場28 (会場 : 座・高円寺2)
主催 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル実行委員会
共催 (株)ドキュメンタリージャパン
提携NPO法人 劇場創造ネットワーク/座・高円寺
後援 杉並区
芸術文化振興基金助成事業
協力(株)neo P&T
(株)104
中山大樹

特集上映部門 (座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルHPより)

ドキュメンタリーは、社会的な問題に目を向けたものが多く、テーマ性で評価される傾向がありますが、一方 で、作り手にとって作品のモチベーションが魅力的な対象との出会いとなっている場合も多く、ドキュメンタ リーの作り手は、対象そのものが発する力に引きつけられるのかもしれません。
今回の特集は、社会に向けて何かを発している“表現者たち”を記録した作品を選んでいます。ドキュメンタリ ストたちが“表現者”にどう対峙し、ドキュメンタリー表現をどう獲得してきたのか、見つめてみたいと思います。

上映スケジュール 座・高円寺HPより

2月8日(木)
○11:00〜 特集「カメラマン/一之瀬正史」
      『わが街 わが青春 石川さゆり水俣熱唱』
        11:45〜トーク(一之瀬正史×山崎裕)
○13:00〜 特集「表現者たち/民俗芸能」
      『見世物小屋 旅の芸人・人間ポンプ一座』
        15:00〜トーク(北村皆雄)
◎16:15〜 松江哲明セレクション
      『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』
        17:40〜トーク(松江哲明)
◎19:00〜 森達也セレクション
      『〈NONFIX〉放送禁止歌〜歌っているのは誰? 規制しているのは誰?』★
        20:00〜トーク(森達也)

2月9日(金)
○11:00〜 特集「表現者たち/役者」
      『柄本家のゴドー』
        12:05〜トーク(柄本佑×柄本時生×山崎裕)
○13:15〜 特集「表現者たち/アート」
      『≒草間彌生 わたし大好き』
        15:00〜トーク(松本貴子)
○16:00〜 特集「表現者たち/写真」
      『写真で読む東京』★
        17:40〜トーク(代島治彦×飯沢耕太郎)
◎19:00〜 平野啓一郎セレクション
      『マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン』
        20:25〜 トーク(平野啓一郎)

2月10日(土)
○11:00〜 特集「表現者たち/映像」
      『伊丹十三の「タンポポ」撮影日記』
        12:30〜トークイベント(浦谷年良)
○13:30〜 特集「表現者たち/音楽」
      『プラハの春 人間たちのシンフォニー』★
        14:55〜トークイベント(龍村仁)    
○16:15〜 特集「表現者たち/演劇」
      『すべての些細な事柄』
        18:00〜トークイベント(串田和美×山崎裕)
◎19:15〜 諏訪敦彦セレクション
      『ハリウッドを駆けた怪優 異端の人・上山草人』★
        20:40〜トークイベント(諏訪敦彦×奥田瑛二)

2月11日(日)
○11:00〜 特集「表現者たち/詩」
      『詩人、出張スル』
        12:50〜トークイベント(田原)
○13:45〜 特集「表現者たち/ダンス」
      『ダンサー セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
        15:10〜トークイベント(首藤康之×山崎裕)
○16:30〜 特集「追悼/吉永春子」
      『ある傷跡〜魔の731部隊』★
      『街に出よう〜福祉への反逆・青い芝の会』★
        17:55〜トークイベント(金平茂紀×橋本佳子)
◎19:15〜 是枝裕和セレクション
      『永六輔とテレビジョン 遠くへ行きたい』★
      第1回「岩手山―歌と乳と」
      第16回「オランダ坂をのぼろう 長崎・天草」を上映
        20:15〜トークイベント(是枝裕和×今野勉)

2月12日(月・祝)
●10:00〜 コンペティション部門入賞作品上映
◎18:00〜 井浦新セレクション
      『〈日曜美術館・特別編〉異形探訪 井浦新“にっぽん”美の旅3』★
        19:10〜トークイベント(井浦新×長井倫子)
●20:10〜 コンペティション部門表彰式&入賞者トーク(入場無料)
★印は無料参考上映です。上映は無料ですが、トークは有料です。入場はチケットをお持ちの方から優先入場となります。

○印は、特集上映
◎印は、ゲストセレクション(日時指定)
●印は、コンペディション部門入賞作品

プログラムディレクター:山崎裕
ゲストセレクター:松江哲明、森達也、平野啓一郎、諏訪敦彦、是枝裕和、井浦新
 http://zkdf.net/selection/

トークゲスト:一之瀬正史、北村皆雄、松本貴子、岸恵子、串田和美、奥田瑛二 ほか

公式HP http://zkdf.net/
posted by akemi at 06:30| Comment(0) | 多数 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする