2018年02月03日

アウトサイダーズ(原題:Trespass Against Us)

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監督:アダム・スミス
脚本:アラステア・シドンズ
撮影:エドゥアルド・グラウ
音楽:トム・ローランズ
出演:マイケル・ファスベンダー(チャド・カトラー)、ブレンダン・グリーソン(コルビー・カトラー)、リンゼイ・マーシャル(ケリー・カトラー)、キリアン・スコット(ケニー)、ロリー・キニア(ロヴァッジ巡査)

強権的な父コルビーの指揮のもと、犯罪を生業としトレーラーを棲家に各地を点々としているカトラー一家。長男のチャドは子どものころから一家の跡継ぎとして犯罪に手を染めてきた。今は妻と2人の子どももあり、子ども達の教育のためにも足を洗って新しい生活をと望んでいる。しかし、ドライバーとして欠かせない役割のチャドが抜けることを父は決して許さない。父の命令である晩忍び込んだのは、州総督の豪邸。あっというまに警察の車に追われ、ようやく逃げ切ったチャドだったが、国内最大の強盗事件として大々的に発表される。父がわざと仕掛けたと気づいたチャドは、初めて反発をあらわにする。

実際にあった犯罪一家の映画はこれまでにも『エル・クラン』『全員死刑』などいくつかありました。大人ばかりならまだしも、その中に子どもがいるとイヤな感じが残ります。チャドは自分が学校に行かせてもらえず、今小学生の息子や娘の勉強もみてやれません。支配的な父親は孫を可愛がるものの「聖書と違うことを教える学校なんか行かなくていい」といい、自分の盗みは都合よく解釈しています(苦笑)。このままだと子ども達が自分の二の舞になると考えるチャドは、押さえつけられてきた父親の手を初めて外そうとします。
こちらの父親役はブレンダン・グリーソン『アサシン クリード』(2016)に続き、ファスベンダーとは2度目の父子役となりました。上映中の『パディントン2』では刑務所内で皆に怖れられている食事担当のナックルズを演じています。笑顔は優しいですが、睨まれるとやっぱり怖いですわ。(白)


2016年/イギリス/カラー/シネスコ/99分/R15+
配給:トランスフォーマー
(C)BFI, CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION AND TRESPASS AGAINST US LIMITED 2015
http://transformer.co.jp/m/outsiders/
★2018年2月10日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 20:26| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猿

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監督・脚本:吉田恵輔
撮影:志田貴之
音楽:津島玄一
出演:窪田正孝(金山和成)、新井浩文(金山卓司)、江上敬子(幾野由利亜)、筧美和子(幾野真子)

金山和成は印刷会社の営業マンとして働き、実父が負ってしまった借金をコツコツと返している真面目な青年。和成には卓司という兄がいるが、性格は全く違い乱暴でトラブルメーカーだった。犬猿の仲といっていいほど苦手な卓司とは疎遠になっている。
そんな和成が営業に通う印刷所にも、全く似ていない姉妹がいた。姉の由利亜は仕事ができて親思い。寝たきりの父親の介護をしながら、印刷所を引き継いで切り盛りしている。妹の真子は姉と違って気が利かず仕事はできないが、美人で愛想がいいのでウケが良く芸能活動にも手を出している。
ある日、卓司が和成のアパートを探し当てて転がり込んできた。金遣いが荒く、やりたい放題の卓司に和成はすっかり振り回される。

この作品の幾野姉妹は互いにコンプレックスがあり、相手への嫉妬が渦巻きます。和成が間にいるので余計面倒です。小さいときには仲良しだった金山兄弟はその後の道があまりにも隔たってしまい、和成は好き放題の卓司のとばっちりで迷惑してきたのですが、卓司には和成の困惑が理解できません。バトルは壮絶ですが、見ていると誰しもあるある、と思い当たりそうです。
姉役の江上敬子さんをこれで初めて知りました。セリフも動きも良くて存在感あります!日本映画学校俳優科出身の女子漫才コンビ“ニッチェ”のボケ担当の方だそうです。漫才のときのスタイルはまた別。出演作増えそうです。
兄弟姉妹は良き遊び相手であると同時に、産まれたときからのライバル。兄弟姉妹にもまれることは、外の世界に出るまでの絶好の社会トレーニング。ああそれなのに、いまや日本では一人の女性が一生のうちで産む子供の平均人数(合計特殊出生率)は1,4人くらいだそうです。ということは一人っ子かせいぜい2人。
子どもがほしくても、産む時期や仕事との両立、子育てにかかる費用などの問題が解決しない限り無理、という若いご夫婦が多いことでしょう。公的な援助が充実して、安心して出産・子育てができる環境になりますように。(白)


2017年/ 日本/カラー/シネスコ/103分
配給:東京テアトル
(C)2018「犬猿」製作委員会
http://kenen-movie.jp/
★2018年2月10日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 19:24| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンフィデンシャル 共助(英題:Confidential Assignment)

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監督:キム・ソンフン
脚本:ユン・ヒョンホ
出演:ヒョンビン(イム・チョルリョン)、ユ・ヘジン(カン・ジンテ)、キム・ジュヒョク(チャ・ギソク)、イム・ユナ(ミニョン)

北朝鮮のエリート刑事イム・チョルリョンは、任務遂行中に上官チャ・ギソンの裏切りで仲間と妻を殺されてしまった。ギソンは犯罪グループを率いて機密を盗むこの機会を狙っていたのだった。悲しみを胸に秘めて復讐に燃えるチョルリョンは、国家の密命を受け、逃亡したギソンを追って韓国へ入る。異例の要請で“南北共助捜査”を行うことになった韓国側では、庶民派刑事カン・ジンテが選ばれ、にわかバディとなった。タイムリミットは3日間。

『王の涙 イ・サンの決断』(2014)のヒョンビンが北のクールなエリート刑事、どの作品に出演していても印象に残る名脇役ユ・ヘジンが韓国側の熱血刑事。それぞれの思惑があって、最初はぎこちない2人。特にぶつくさ文句を垂れ流すジンテのセリフや行動がいちいち笑いを呼びます。ヒョンビンは今回カーチェイスをはじめ、ロシアの戦闘術“システマ”を駆使した接近戦などこれまでにないハードなアクションシーンを披露しています。身長差もあり、まさに凸凹コンビが次第に心を開いて共闘していく過程にぜひご注目ください。
チョルリョンを裏切る冷徹な上司役キム・ジュヒョクは、この作品で第1回THE SEOUL AWARDSの最優秀助演男優賞を受賞しました。ところがその3日後の2017年10月30日、運転中の心筋梗塞による交通事故のため逝去。享年45歳だったそうです。これからまだまだ活躍できるというのに、本当に惜しいですね。合掌。(白)


2017年/韓国/カラー/シネスコ/125分
配給:ツイン
(C)2017 CJE&M CORPORATION,ALL RIGHTS RESERVED
http://kyojo-movie.jp/
★2018年2月9日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 19:00| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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