2017年12月03日

ルージュの手紙(原題:The Midwife)

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監督・脚本:マルタン・プロヴォ
撮影:イヴ・カペ
音楽:グレゴワール・エッツェル
出演:カトリーヌ・フロ(クレール)、カトリーヌ・ドヌーヴ(ベアトリス)、オリヴィエ・グルメ (ポール)、カンタン・ドルメール(シモン)、ミレーヌ・ドモンジョ(ロランド)、ポーリーヌ・エチエンヌ(セシール)

クレールは助産師として働き、女手一つで息子を育て上げた。子育てを終えても、お洒落や遊びに興味を持てず菜園の手入れをしながら質素な生活を送っている。そんなクレールのもとに1本の電話がかかってくる。30年前、父と自分を捨てて姿を消した継母のベアトリスからだった。酒とギャンブルが好きで自由に生きてきたが、このほど癌が見つかったという。唯一愛した男性はクレールの父親だけなので、死ぬ前にもう一度会い許してもらいたいと戻ってきたのだ。しかし父親はベアトリスが突然去った直後自殺している。ベアトリスは悲嘆にくれるが、クレールは今更という思いだった。

原題の「Midwife」とは助産師のこと。資料によると、マルタン・プロヴォ監督が生まれた時、助産婦が自らの血を輸血して命を救ったのだとか。監督は2年前母親から聞いて彼女を探したけれど見つけることができず、彼女への感謝を主人公を同じ職業にすることで表したのだそうです。
本作は二人の“カトリーヌ”の初共演になりました。カトリーヌ・フロは1956年生まれ61歳(映画の役は49歳)。セザール賞ノミネートの常連でしたが、音痴の歌姫に扮した『偉大なるマルグリット』でついに主演女優賞を獲得しました。
10代から女優をスタート、今や世界的大女優となったカトリーヌ・ドヌーブは1943年生まれ74歳。貫禄とゴージャスさが増していますね。実年齢よりずっと若くて美しいお二人です。
プロヴォ監督は『セラフィーヌの庭』(2008年)『ヴィオレット ある作家の肖像』(2013年)でも知られ、女性の心を丁寧に描かれる方です。アリとキリギリスのように正反対な生き方をしてきたクレールとベアトリスが少しずつ相手を理解し、違いを認めあう過程に共感しました。お酒が飲めず、ギャンブルをする度胸もない私はクレール寄りですが、言いたいことを言い、気ままな風か媚びない猫のようなベアトリスもまた羨ましい気がします。(白)


2017年/フランス/カラー/ビスタ/117分
配給:キノフィルムズ
(C)CURIOSA FILMS - VERSUS PRODUCTION - France 3 CINEMA (C)photo Michael Crotto
http://rouge-letter.com/
★2017年12月9日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開
posted by shiraishi at 16:25| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オリエント急行殺人事件(原題:Murder on the Orient Express)

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監督:ケネス・ブラナー
原作:アガサ・クリスティ
脚本:マイケル・グリーン
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽:パトリック・ドイル
出演:ケネス・ブラナー(エルキュール・ポアロ)
ジョニー・デップ(エドワード・ラチェット)
ミシェル・ファイファー(キャロライン・ハバード)
ジュディ・デンチ(ドラゴミロフ公爵夫人)
ペネロペ・クルス(ピラール・エストラバドス)
デイジー・リドリー(メアリ・デブナム)
ウィレム・デフォー(ゲアハルト・ハードマン)
ジョシュ・ギャッド(ヘクター・マックィーン)
デレク・ジャコビ(エドワード・マスターマン)
レスリー・オドム・Jr(ドクター・アーバスノット)
マーワン・ケンザリ(ピエール・ミシェル)
オリビア・コールマン(ヒルデガルデ・シュミット)
ルーシー・ボーイントン(エレナ・アンドレニ伯爵夫人)
マヌエル・ガルシア=ルルフォ(マルケス)
セルゲイ・ポルーニン(ルドルフ・アンドレニ伯爵)
トム・ベイトマン(ブーク)

名探偵のエルキュール・ポアロは、エルサレムで一つの事件を解決した。ゆっくり休暇を楽しめると思いきや、イギリスでの事件解決を依頼されてしまった。豪華寝台列車オリエント急行に席が用意されていた。イスタンブールから乗り込むと、すでに満席の盛況だった。ポアロは乗客のアメリカ人富豪のラチェットから「何者かに脅迫を受けている」と打ち明けられ、警護を依頼されるがあっさりと断ってしまう。深夜オリエント急行は雪崩で脱線、立ち往生しラチェットが殺害されているのが発見される。遺体には12ヵ所もの刺し傷があった。ポアロは鉄道会社からこの殺人事件の調査を依頼された。犯人はこの乗客の中にいる、と一人ずつに事件当夜の話を聞くのだが、全員にアリバイがあることがわかる。

超有名なアガサ・クリスティの原作をすでにお読みの方は多いはず。新しい側面やアクションを加えた本作は、犯人がわかっていても楽しめます。ケネス・ブラナーは監督も兼ねて、お洒落で身の軽いポアロ役で大活躍。トレードマークの髯もよく似合いますが、あの立派な髯を乱さないために、ポアロは寝るときに特別な“カバー”をしています。初めて目にしました。ぜひご注目ください。
「その日、一等車両は容疑者で満室でした。容疑者は乗客全員」と予告編でナレーションが入ります。この容疑者たちがまた豪華。主演クラスの俳優が揃っています。出演者があまりに多いので、一列に並べてみました。名優たちの群像劇と、65ミリフィルムで撮影したというスペクタクルな画面を堪能してください。(白)


2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/114分
配給:20世紀フォックス映画
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/
★2017年12月8日(金)よりロードショー
posted by shiraishi at 15:28| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする