2017年11月27日

グリーン愛す映画祭2017

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茨城県古河市でのドキュメンタリー映画上映会のお知らせです。参加無料。上映後に感想シェアの時間があります。

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グリーン愛す映画祭2017
〜環境を守るために足元からできること〜


★日時:12月2日(土)午後1時20分〜(開場午後1時)
 場所:古河福祉の森会館 視聴覚室
  (古河市新久田271番地1)

地域社会と地球環境、いのちを守るために何が できるのか?ドキュメンタリー映画を観て、いっしょに考えてみませんか。

『コンビニの秘密 便利で快適な暮らしの裏で』
便利さと快適さの裏側で、私たちが失ってしまっているものとは? コンビニを通して、私たちの社会のしくみ、生産と消費、労働のあり方を考えます。39分
公式: http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/konbini.html


『有機農業が拓く地平―インド ティンバクトゥの挑戦』
インド、アンドラ・プラデシュ州で有機農業を営む協同グループ「ティンバクトゥ」は、農薬や科学肥料に頼らず、自然の力を引き出しながら多様な作物を生産・販売する。それは、人と自然の関係を紡ぎ直し、まっとうな食べ物を取り返すたたかいである。大企業による種子の独占や、加工食品の消費拡大に警鐘を鳴らす。 30分
公式: http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/timbakutu.html


◆ お問合: いばらき県西シネマネット
https://ameblo.jp/sekosampei/


posted by chie at 00:00| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月26日

沈黙 立ち上がる慰安婦

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(C)2017朴壽南

12/2(土)〜アップリンク渋谷にてロードショー、以下全国順次公開

​監督 朴壽南(パク・スナム)
プロデューサー 朴麻衣​
撮影 大津幸四郎 ハン・ジョング チャン・ソンホ

日本の植民地支配による朝鮮人犠牲者の沈黙に光をあててきた在日朝鮮人2世の朴壽南(パク・スナム)監督が、半世紀の沈黙を破って立ち上がったハルモニたちに寄り添ったドキュメンタリー。

慰安婦についてのもうひとつの歴史

韓国、忠清北道の村で暮らす90歳の李玉先(イ・オクソン)さんは、17歳の時、北満州の慰安所に連行され、数年に渡って日本兵たちの性暴力にさらされ続けた。1994年、李さんは「法的責任は解決済み」という日本政府に公式謝罪と個人補償を求めるため、半世紀の沈黙を破って14人の仲間とともに立ち上がった。
韓国内の支援団体から独立して「被害者の会」を結成した彼女たちは直接交渉を開始。その後3年に渡って来日を続け尊厳の回復を訴えた。主流派の挺対協派の支持なしに少数派の元慰安婦たちは日本政府相手に戦いを挑むが門前払い。
94〜98年の日本政府相手の孤立無援の闘いに朴壽南監督が寄り添い、彼女たちの恨(ハン)を映像に記録した。あれから20余年、闘いの主人公の多くが亡くなった。2015年、日韓両政府が合意した「解決」は当事者の問いに答えているのか。朴監督の記録映像で李さんの人生を振り返り、ハルモニたちの姿を伝える。

朴壽南(パク・スナム)
在日朝鮮人2世の作家として小松川事件の死刑囚・李珍宇少年との往復書簡『罪と死と愛と』(63年)を出版し民族差別問題に向き合い、映像では、広島での朝鮮人被爆者の実態を描いた『もうひとつのヒロシマーアリランのうた』(86年)、連行され沖縄戦に投入された朝鮮人軍属と「慰安婦」のことを伝えた『アリランのうたーオキナワからの証言』(91年)。『ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言-』(2012)では沖縄戦の「玉砕」の真実に迫った。

日本の植民地支配による悲劇の歴史の中で無念の思いを抱いたまま亡くなった慰安婦たち。戦後も沈黙を強いた社会で生き抜いてきたハルモニたち。「従軍慰安婦」とは何だったのか。身を置き換えて、それがもし母だったら、娘だったら、自分だったらと、思いを巡らす。慰安婦たちに、生涯をかけて密着し、記録し続けた朴壽南監督の勇気に感服。ずっしりと心に響く。(暁)

製作年2017年  製作国 日本・韓国合作
配給 アリランのうた製作委員会
上映時間117分
公式https://tinmoku.wixsite.com/docu
posted by akemi at 20:42| Comment(0) | 日本・韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ムーミン谷とウィンターワンダーランド(原題:Moomins and the Winter Wonderland)

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監督:ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン
原作:トーベ・ヤンソン
主題歌:サラ・オレイン
ナレーション:神田沙也加
声の出演(日本語吹き替え):宮沢りえ(ムーミントロール)、森川智之(ムーミンパパ/スナフキン/ヘムレン/郵便配達員/めそめそ)、朴ろ美(ムーミンママ/リトルミイ/リス/ミムラねえさん/ガフサ夫人/フィリフヨンカ/ニブリング/おしゃまさん/茶髪ホムサ/金髪ホムサ/ホムサ祖母/サロメ/リトル・ウッディ)

落ち葉の季節、ムーミントロールの親友、スナフキンの旅立ちが近くなりました。スナフキンは冬の間中、このムーミン谷を離れて遠くへ行き、春になったら戻ってきます。ムーミンママたちは今冬眠の準備に大忙し。たくさん美味しいものを食べて暖かいベッドで眠りについていると…「ムーミン起きろ!クリスマスがやってくる!」冬中眠っているムーミンたちはクリスマスを知りません。「クリスマスさんってどんな人?」「たくさんおもてなしをしなくちゃ」初めてのクリスマス、さてさてどうなるのでしょう??

日本語吹き替え版のみの上映で、宮沢りえさんがムーミンの声を当てています。ベテラン声優の森川智之さんは5役、朴ろ(王へんに路)美さんは13役も!七色の声どころではありません。朴さんは初めて台本を見た時に、自分の名前がいくつもあるので誤植かと思ったそうです。実際の撮影で使われたパペット、セットの模型や関連資料などの展示も銀座で始まります。ぜひお子さんと一緒に映画と両方お楽しみください。(白)

2017年/フィンランド、ポーランド合作/カラー/ビスタ/86分
配給:東映
(C)Filmkompaniet / Animoon
Moomin Characters TM
http://www.moominswonderland.jp/
★2017年12月2日(土)よりロードショ

☆映画公開記念「MOOMIN パペット・アニメーション展」
2017年11月28日(火)−12月11日(月)<入場は閉場の30分前まで・最終日は17:00閉場>
松屋銀座 8Fイベントスクエア 
入場料 一般500円、小中学生300円
前売券は11月27日(月)まで販売(Lコード34133、セブンコード059-147)

詳細はこちら
posted by shiraishi at 20:23| Comment(0) | 北欧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

探偵はBARにいる3

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監督:吉田照幸
原作:東直己「ススキノ探偵」シリーズ(ハヤカワ文庫)
脚本:古沢良太
撮影:田中一成
音楽:池頼広
出演:大泉洋(探偵)、松田龍平(高田)、北川景子(岬マリ)、前田敦子(諏訪麗子)、鈴木砂羽(モンロー)、リリー・フランキー(北城仁也)、田口トモロヲ(松尾)、志尊淳(波留)、マギー(源)、安藤玉恵(峰子)

探偵は高田の大学の後輩から「失踪した彼女を探して」と依頼を受ける。初めは簡単に考えていたが、調べるうちにその麗子がアルバイトをしていたモデル事務所の背後に売春組織があるのがわかってくる。事務所のオーナー、岬マリは裏社会でのし上がってきた北城の愛人だった。彼女を見た探偵は、どこかで会った気がしてならない。札幌経済界のホープの北城を追ううちに、危険な真相に近づいていく。頼みの高田も新たな強敵にしてやられてしまう。

第1作『探偵はBARにいる』(2011)、第2作『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(2013)に続く4年ぶりの新作。探偵と高田のバディぶりと、ふんだんに出てくる懐かしい北海道の風景が(筆者 生まれも育ちも北海道)楽しみなシリーズです。
今回のヒロインは北川景子。きりりと美しい謎めいた女性実業家役。もう一人前田敦子が、事件の発端となる行方をくらました麗子役を軽いノリで。高田に初めて「強いわ」と言わせた北城の用心棒・波留を演じたのは戦隊シリーズ「烈車戦隊特急ジャー」NHKドラマ「植木等とのぼせもん」などの志尊淳(しそんじゅん)。総合格闘技を習っていたそうで、スタントなしでのアクションです。可愛らしい顔立ちとのギャップに萌えるファンが多いことでしょう。
探偵は今回(も)様々な大変な目に遭います。“高田との別れも??”の宣伝文句が気になるでしょう?エンドロールもしっかり最後までご覧ください。(白)


2017年/日本/カラー/ビスタ/122分
配給:東映
(C)2017「探偵はBARにいる3」製作委員会
http://www.tantei-bar.com/
★2017年12月1日(金)より全国ロードショー
posted by shiraishi at 19:21| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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監督・脚本:大森立嗣
原作:三浦しをん「光」(集英社文庫刊)
撮影:槇憲治
音楽:ジェフ・ミルズ
出演:井浦新(黒川信之)、瑛太(黒川輔)、長谷川京子(篠浦未喜/中井美花)、橋本マナミ(黒川南海子)、梅沢昌代(山内)、福崎那由他(14歳の信之)、紅甘(14歳の美花)、早坂ひらら(黒川椿)、南果歩(小野)、平田満(洋一)

小さな離島に住む中学生の信之には幼馴染の美花が全てだった。小学生の輔(たすく)は酒乱の父親から虐待を受けていて、いつも信之にまとわりついている。美花が泊り客の男に乱暴されているのを見た信之は、美花を助けようとして男を殺してしまう。その後島は津波に襲われ、高台にいた信之と美花、輔の3人は茫然と村が流されていく様を見る。
家族を亡くしたが、罪も消えてしまったかに思えた。25年後、信之は結婚して穏やかに暮らし、美花は憧れの女優になっていた。ある日、信之の前にかつての罪を知る輔が現れる。

「まほろ駅前」シリーズの三浦しをん著作なので、わーいとばかりに手に取って読み始めたら、つ、辛い小説でした。みんなが別の方向へ向いていて、彼らの執着とも言えそうな愛情は空しく地に落ちて相手に届かず、自分の心も満たされることがありません。ストーリーは重いのですが、演じる役者さんが素晴らしく、ぐいぐいと引き込まれます。
美花への思いと闇を抱えて生きる信之は井浦新さん。無表情に暴力を振るう場面が怖い。『まほろ駅前』では傷ついた心を表に出さず寡黙に生きる多田役だった瑛太さんが、本作では精一杯虚勢を張っている大人の輔を演じています。そんな輔が実父の出現で、虐待されていた頃の幼い子供に戻ってしまう落差を見せて印象的でした。(白)


2017年/日本/カラー/137分/R15+
配給:ファントム・フィルム
(C)三浦しをん/集英社・(C)2017「光」製作委員会 HI-KA-RI.co
http://hi-ka-ri.com/
★2017年11月25日(土)より新宿武蔵野館、有楽町スバル座ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 19:19| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする