2017年09月01日

エイリアン コヴェナント(原題:Alien: Covenant)

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監督:リドリー・スコット
脚本:ジョン・ローガン 、ダンテ・ハーパー
撮影:ダリウス・ウォルスキー
出演:マイケル・ファスベンダー(デヴィッド/ウォルター)、キャサリン・ウォーターストン(ダニエルズ)、ビリー・クラダップ(オラム)、ダニー・マクブライド(テネシー)、デミアン・ビチル(ロープ)、カーメン・イジョゴ(カリン)、エイミー・サイメッツ(ファリス)、ジャシー・スモレット(リックス)、キャリー・ヘルナンデス(アップワース)、ナサニエル・ディーン(ハレット)

宇宙船コヴェナントは2000人の入植者を乗せ地球を離れ、新しく移住する惑星を目指していた。長い旅路を管理するのは最新型のアンドロイド“ウォルター”、乗組員たちはみなカップルで冷凍睡眠中だった。しかし、アクシデントで冷凍睡眠装置の中の船長を含む乗員たち数十人が死亡してしまう。急きょ目覚めた他の乗員の中から船長代理としてオラムが選出される。謎の信号をキャッチしたコヴェナントは、亡くなった船長の妻ダニエルズの強い反対にも関わらず、入植地として適合するかどうかを確認するため、その発信元の惑星へ向かう。その惑星は地球の環境と酷似しており、穀物が育っていた。目指していた惑星より適切、と喜んだのもつかの間、調査隊は窮地に立たされることになった。

1979年公開のリドリー・スコット監督のCFホラー映画『エイリアン』の前日譚、2012年『プロメテウス』の続編、新シリーズの2作目となります。最初の作品で人間の肉体を食い破って生まれてくるエイリアン出現の衝撃が大きく、「エイリアン」ということばは、この作品で世界的に認知されたはず。最新作も前作に引き続きリドリー・スコット監督の手によるとはなんとも喜ばしいです。
『プロメテウス』で登場したアンドロイド“デイビッド”の最新型“ウォルター”と乗組員とが、エイリアンに遭遇してしまいます。この難局をどう乗り切るかが見どころ。
出演作が続いているマイケル・ファスベンダーは本作で、新旧のアンドロイドの二役。同じ場面に二人現れても昔の合成シーンと違って視線があらぬ方向を見ることもなく、全く違和感ありません。ダニエルズ役のキャサリン・ウォーターストンは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)のティナ役が記憶に新しいです。それにしても闘う女性が[ランニング姿]になるのはお約束なんでしょうか。男優がしっかりした装備で身体を守っていても、女優は必ずどこか肌を見せているんですよね。(白)


2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/122分
配給:20世紀フォックス映画
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
http://www.foxmovies-jp.com/alien/
★2017年9月15日(金)全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:46| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

禅と骨

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監督・構成・プロデューサー:中村高寛(『ヨコハマメリー』)
プロデューサー:林海象
ドラマパート出演:ウエンツ瑛士、余貴美子、利重剛、伊藤梨沙子、チャド・マレーン、飯島洋一、山崎潤、松浦祐也、けーすけ、千大佑、小田島渚、TAMAYO、清水節子、ロバート・ハリス、緒川たまき、永瀬正敏、佐野史郎
ナレーション:仲村トオル
音楽:中村裕介×エディ藩・大西順子・今野登茂子・寺澤晋吾・武藤イーガル健城
挿入曲「赤い靴」岸野雄一×岡村みどり×タブレット純、「京都慕情」岸野雄一×重盛康平×野宮真貴 
エンディング曲「骨まで愛して」コモエスタ八重樫×横山剣(CRAZY KEN BAND)

京都嵐山・天龍寺に一風変わった日系アメリカ人の禅僧がいた。
ヘンリ・ミトワ。
1918年(大正7年)、横浜生まれ。
父は、米映画会社ユナイテッドアーティスト極東支部長だったドイツ系アメリカ人。
新橋の芸者だった母との間に生まれた3人兄弟の末っ子。
1940年、21歳の時、氷川丸に乗って渡米。
1942年、日系人強制収容所の建設に係わり、そのまま収容される。日系のサチコと結婚。
戦後、ロサンゼルスでミサイル関連会社に技師として勤務。
仏教に帰依し、1961年、家族を置いて日本へ。京都・妙心寺に身を寄せる。
(1965年、家族呼び寄せ)
1973年、54歳、天龍寺の僧侶となる。
1996年、76歳、菊池寛著「赤い靴をはいてた女の子」の映画化を宣言。
2012年6月1日逝去。享年93。
2014年12月、企画・原案を務めた『ヘンリの赤い靴』が横浜ニューテアトルで公開される。

『ヨコハマメリー』(2006年)の中村高寛監督が、「映画を撮りたい!」という禅僧ヘンリ・ミトワの純粋さに惹かれ、8年の歳月をかけて完成させたドキュメンタリー第2作。
青年時代のヘンリを、彼と同じくドイツ系アメリカ人の父と日本人の母を持つウエンツ瑛士が体現していて、ハーフの人たちの抱える思いが迫ってきます。
奇想天外なヘンリ・ミトワの人生ですが、人は生まれ持ったDNAに従った運命を辿るものなのだなぁ〜としみじみ思いました。心が願っても、なかなか実行に移せない人もいるけれど(私!)、彼は違う。「赤い靴の女の子」の映画は存命中に完成しなかったけれど、遺志をついで周りの人が完成させた映画を天国で笑って観ていることでしょう。(咲)


初日、9月2日、ポレポレ東中野、 キネカ大森、横浜ニューテアトルで舞台挨拶があります!

2016年/ 127分/HD 16:9 / 5.1ch
配給:トランスフォーマー 
c大丈夫・人人FILMS 
公式サイト:http://www.transformer.co.jp/m/zenandbones/
★2017年9月2日(土)からポレポレ東中野、 キネカ大森、横浜ニューテアトルほか全国で順次公開



posted by sakiko at 10:50| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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