2017年08月13日

ダイバージェントFINAL(原題:Allegiant)

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監督:ロベルト・シュベンケ
原作:ベロニカ・ロス
脚本:ノア・オッペンハイム
撮影:フロリアン・バルハウス
出演:シャイリーン・ウッドリー(トリス)、テオ・ジェームズ(フォー)、オクタビア・スペンサー(ジョアンナ)、マイルズ・テラー(ピーター)、アンセル・エルゴート(ケイレブ)、ゾーイ・クラビッツ(クリスティーナ)、ナオミ・ワッツ(イブリン)、ジェフ・ダニエルズ(デイビッド)

近未来のシカゴ。最終戦争の後、人類は「無欲」「平和」「高潔」「勇敢」「博学」の5つの派閥に分けられ管理されてきた。「無欲」の両親のもとで育ち、16歳になって派閥を選ぶ試験を受けたトリスは、実際は「異端者(ダイバージェント)」と診断されたが「勇敢」に行く。厳しい訓練を経て生き残ってきたが、大規模なクーデターにより体制は崩壊してしまった。新しく支配者となったイヴリンもまた強権を振るい、以前の抑圧された日々となんら変わらない。内戦の気配が濃くなったころ、封印されていた祖先からの「真実の声」を聞いたトリスたちは、壁とフェンスを越えて、新天地へと向かう。そこには驚愕の世界が待っていた。

シリーズ第3作目。タイトルのとおりこれで全ての決着がつきます。このシリーズ、出演者も豪華でした。シャイリーン・ウッドリー演じるヒロイン、トリスは強くたくましい女性に成長しています。
ダイバージェントであることを隠してきたトリスや仲間たちも、全ての派閥が崩壊したおかげで自分の行きたい道を選ぶことができます。必ずどれかに属さなければならない、という生き方は安心かもしれませんが窮屈でもあります。人間はそうきっちりと分けられない曖昧な存在であり、変化もしていくものです。
ほかにはなかったこの設定が面白くて、映画の原作本6冊(「異端者」「反乱者」「忠誠者」各上下巻/角川文庫)を一気に読んでしまいました。映画は3部作になっていますが、どうしても端折らねばならない部分が出ます。原作本を読むと登場人物たちが映画のキャストで浮かんでくるのと、見逃したことや疑問だったことが氷解するのが嬉しいです。
70年代後半、角川書店が映画制作に参入したとき「読んでから見るか、見てから読むか」と広告をうちました。ネタバレもわりあい平気な私は単純に先に出会った方、手に入った方から。皆様はどちらでしょうか? (白)


2016年/ アメリカ/カラー/シネスコ/120分
配給:シンカ
TM & (C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved./(C)Murray Close.
http://divergent.jp/
★2017年8月19日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 17:26| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いつも心はジャイアント(原題:Jatten)

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監督・脚本:ヨハネス・ニホーム
撮影:ヨハン・ルンボリ
音楽:ビョルン・オルソン
出演:クリスティアン・アンドレン(リカルド)、ヨハン・シレーン(ロランド)、アンナ・ビェルケルード(エリザベス)、リンダ・フェイス(リナ)

骨が変形する難病を抱えて生まれたリカルド。母親は精神を病んで子どもを育てられず施設に入り、リカルドも別の施設で育った。母の愛を知らないままだったが、母を恋しく思う気持ちは人一倍強かった。言葉が不自由なことや外見から差別を受けながらも、夢見る心は自由。リカルドは自分が巨人になってはるか下界を見下ろし、闊歩するところを想像する。リカルドはペタンクという球技と出会い、多くの仲間を得た。夢中になったロランドだったが、練習中にケガをしてしまう。リカルドを理解してくれる唯一の友人ロランドは、一緒にペタンクでスウェーデン代表になろう、と励ましてくれるのだった。

どういう病気かの説明はありませんが、リカルドは胎内にいるころからの奇形なのか、頭部が大きく変形し目も口の動きも不自由です。ロランドのように限られた人としか会話ができません。けれども自由に想像の羽を広げてはばたくことは、どんな状況でも誰にも邪魔されることはありません。生活のようすはドキュメンタリータッチで、リカルドの想像部分はスウェーデンの雄大な景色を背景にした色鮮やかなファンタジータッチです。その差が大きいほどちょっと辛い気持ちになるのですが。
ペタンクは2チームで木製のボールを標的に金属のボールを投げてより近づけるのを競うスポーツです。フランスで生まれて老若男女が楽しめるスポーツとして日本にも普及しました。実際に試合をしているのを見たのはこの映画が初めてでした。大きなビー玉遊びみたいな感じです。ゆっくり狙いをつけて投げるので、障害のあるリカルドも楽しく挑戦することができます。投げるボールが重そうなので危ないなぁと思っていた矢先に事故が。リカルドは実際の障がいのある方かと思ってしまいましたが、長時間かけた特殊メイクをした俳優さんが演じています。母親の住む雑然とした部屋がまるで自分の部屋のようで、愕然。私も病んでいるのか??
スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で作品賞を含む3部門を受賞。(白)


2016年/スウェーデン、デンマーク/カラー/90分
配給:ブロードメディア・スタジオ
(C)2016 Garage Films SE. ALL RIGHTS RESERVED.
http://www.giant-movie.jp/
★2017年8月19日(土)より新宿シネマカリテ他全国順次公開
posted by shiraishi at 17:17| Comment(0) | スウェーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする