2017年06月18日

心に吹く風

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監督・脚本:ユン・ソクホ
撮影:高間賢治
音楽:イ・ジス
出演:眞島秀和(日高リョウスケ)、真田麻垂美(春香)、鈴木仁(高校時代のリョウスケ)、駒井蓮(高校時代の春香)、菅原大吉(春香の夫)、長谷川朝晴(リョウスケの友人)

ビデオアーティストのリョウスケは友人のつてで富良野を訪れ、撮影を続けていた。車のトラブルのため近所の家を訪ねたリョウスケは、応対に出たその家の主婦を見て言葉を失う。高校生のときに心通わせた初恋の相手の春香だった。23年の時は流れても、リョウスケの心にはずっと春香がいた。春香がすでに結婚しているのに気づいても、このまま別れることができない。あと数日富良野にいるからと、撮影に春香を誘う。

[松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト]の第4弾。『滝を見にいく』『恋人たち』『東京ウィンドオーケストラ』が送り出されています。ユン・ソクホ監督はこれが劇場用映画デビューですが、韓流ブームのさきがけとなった韓国ドラマ「冬のソナタ」(2002)を手がけた方です。それはもうロマンチックな初恋物語になるだろうという期待は裏切られません。富良野でのロケーションも美しく、冬ソナファンはもう一度、ユジンとチュンサンに再会した気になるでしょう。23年ぶりに会った恋人同士がどうなってほしいか、人それぞれ。監督はとってもロマンチストでした。(白)

2016年/日本/カラー/ビスタ/107分
配給:松竹ブロードキャスティング=アーク・フィルムズ
(C)松竹ブロードキャスティング
http://kokoronifukukaze.com/
★2017年6月17日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
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2017年06月11日

世界にひとつの金メダル(原題:Jappeloup)

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監督:クリスチャン・デュゲイ
脚本:ギヨーム・カネ
原作:カリーヌ・ドゥヴィルデ
撮影:ロナルド・プラント
出演:ギヨーム・カネ(ピエール・デュラン)、マリナ・ハンズ(ナディア)、ダニエル・オートゥイユ(父セルジュ)、ルーデ・ラージェ(ラファエル)、チェッキー・カリョ(マルセルコーチ)、ドナルド・サザーランド(ジョン)

1980年代初めのフランス、ドルドーニュ地方。ピエールは子どものころから父の指導で障害飛越競技(馬術の一つでいくつもの障害を飛び越すもの)にうちこんでいた。長じるにつけ父の期待が重く、逃れるように弁護士の道を歩み始める。友人と弁護士事務所を開くが、もう一度ライダーに戻ろうと決心する。キャリアを捨てて戻って来た息子を父は手放しで喜び、迎え入れた。新しい相棒となったのは小柄な若馬ジャップルー。気性が荒く乗り手に従順ではないが、素晴らしいジャンプ力があった。ピエールは父と二人でジャップルーを調教し、いくつもの競技会で良い成績をあげる。そしてロサンゼルスオリンピックが近づいてきた。

実話の映画化です。のどかな風景の中、競技場、設定に関わらず馬がとても美しく撮られていました。これはスタッフやキャストが馬に並々ならない愛情を持っているに違いない、と画面を眺めていました。後で資料を見て納得。
主役のピエールを演じたギヨーム・カネは父親が馬を飼育していて競技選手だった経験があり、ナディア役のマリナ・ハンズも乗馬クラブの仲間。二人は実際に作品中で見事な跳躍を見せています。ギヨーム・カネは脚本を書きながら、自分の人生を重ねたそうです。オリンピック代表に見えるように厳しい特訓をしてくれたのは、ピエール・デュラン本人が紹介したコーチとか。クリスチャン・デュゲイ監督は馬術競技の元カナダ代表だったというのにもびっくり。
こちら馬術の知識は全くないのですが、挑戦と挫折、家族の愛情と軋轢などドラマに不可欠な要素がしっかり入っています。馬好きな方はもちろん必見。(白)


2013年/フランス、カナダ/カラー/シネスコ/130分
配給:レスペ
(C)2013 - ACAJOU FILMS - PATHE PRODUCTION - ORANGE STUDIO - TF1 FILMS PRODUCTION - CANEO FILMS - SCOPE PICTURES - CD FILMS JAPPELOUP INC.
http://sekakin.com/
★2017年6月17日(土)
posted by shiraishi at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TAP THE LAST SHOW

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監督:水谷豊
脚本:両沢和幸
撮影:会田正裕
音楽:佐藤準
出演:水谷豊(渡新二郎)、北乃きい(森華)、清水夏生(MAKOTO)、西川大貴(JUN)、HAMACHI(RYUICHI)、前田美波里(松原貞代)、岸部一徳(毛利喜一郎)、太田彩乃(MIKA)、佐藤瑞希(YOKO)、さな(夏木萌)、島田歌穂(八王子のジンジャー)、HIDEBOH(アステア太郎)、六平直政(吉野完治)

1988年12月24日「THE TOPS」。天才と呼ばれたタップダンサー渡新二郎はステージで大けがを負い、それを最後に表舞台から退いた。
30年後。渡は振付師としてショウビジネスの世界で暮らしてきたが、鬱屈した思いを抱え酒が手放せない毎日だった。「THE TOPS」オーナーの毛利が訪ねてくる。古き良き時代は遠ざかり、渡がかつて踊ったその劇場も閉館になるという。ラストショウの演出をぜひ渡にという毛利は「最後にいい夢見ようや」と去っていく。
しぶしぶ参加したオーディションで席を立った渡は、ある青年のタップの音に立ち止まる。働きながらタップを続けるMAKOTOだった。若いダンサーたちと渡の情熱に火がつき、厳しいオーディションを勝ち抜いた彼らとの過酷な日々が始まった。

水谷豊さんが20代のころブロードウェイでショーを見て以来40年間、映画にしたいと願い続けてきたタップダンスの映画が完成しました。40代までは自分で踊りたかったそうですが、今60代になって、怪我で退いた元ダンサーの役に。哀愁ただよわせながら、もう一度夢を見たいと願う渡新二郎がいいです。集ってきた個性的なダンサーたち、盟友の毛利とのやりとりも味があります。
映画と同じようにオーディションで選ばれ(500人から9人!)、厳しい練習にあけくれた若いダンサーたちに光があたり、圧巻のショーを見せるラストが素晴らしいです。思わず拍手したくなるでしょう。スタッフを見れば、水谷さんと長い間共に走り続けてきた方々のお名前が並んでいました。どの世界にも夢を見続けて努力をあきらめない若い人たちがいるはずです。そんな方々にもエールを送る作品。(白)


2017年/日本/カラー//133分
配給:東映
(C)2017 TAP Film Partners
http://www.tap-movie.jp/
★2017年6月17日(土)より全国公開
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ドッグ・イート・ドッグ(原題:Dog Eat Dog)

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監督:ポール・シュレイダー
原作:エドワード・バンカー
脚本:マシュー・ワイルダー
出演:ニコラス・ケイジ(トロイ)、ウィレム・デフォー(マッド・ドッグ)、クリストファー・マシュー・クック(ディーゼル)、ルイーザ・クラウゼ(ゾーイ)

オハイオ州、クリーブランド。トロイはようやく刑務所から出所できることになった。ムショ仲間だった巨漢のディーゼルと再会した。普段は温厚だが怒ると手がつけられない男。もう一人のマッド・ドッグは、コカイン中毒男でいつもぶっ飛んだトラブルメーカーだ。友情を重んじるトロイは切り捨てることなく、これからの相談をする。とりあえず金を作りたい3人は地元のギャングに声をかけ、借金を返済しない男から子どもを誘拐する仕事を提案された。子どもがらみは気が進まなかったが、75万ドルという高額な報酬につられて引き受けてしまう。簡単なはずだった仕事が、マッド・ドッグのミスで一転。3人は追われる身になり、どんどんドツボにはまり、事態は悪くなるばかり。

R18+で男性路線の作品です。が、見始めると面白い。ウィレム・デフォーの切れっぷりが、ひどい。おまけにダメすぎ。振り回される二人が可哀想すぎる…。崖っぷちの3人がずるずると落ちて行って、這い上がれずにラストまで。「すぎる」のは笑いに繋がるようです。
ポール・シュレイダー監督は、もともと映画評論家で、74年に高倉健の『ザ・ヤクザ』で脚本家デビュー。なんと『タクシードライバー』(1976)『レイジング・ブル』 (1980)など秀作も書いていました。ニコラス・ケイジとの前作『ラスト・リベンジ』は編集権のせいで心残りな作品で、この作品は好きなように作ったのだそうです。ハリウッドでは監督に編集権がないのがふつうだとはジョン・ウー監督も言われてましたっけ。
ニコラス・ケイジのこれまでの衣裳で1番インパクトがあったのは『ワイルド・アット・ハート』(1990)の蛇皮のジャケットでしたが、今度のが2番です。ここ一番という交渉のときに着る勝負服らしい普通のスーツなんですが、空色とは!そりゃステージ衣裳でしょ。刑務所生活が長かったトロイのずれ加減を感じました。(白)


2016年/アメリカ/カラー/シネスコ/93分/R18+
配給:プレシディオ
(C)2015 BLUE BUDGIE DED PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
http://dogeatdog-movie.com/
★2017年6月17日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こどもつかい

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監督:清水崇
脚本:ブラジリィー・アン・山田、清水崇
撮影:ふじもと光明
特殊メイク:百武朋
出演:滝沢秀明(こどもつかい)、有岡大貴(江崎駿也)、門脇麦(原田尚美)、尾上寛之(近藤創)、中野遥斗(笠原蓮)、西田尚美(小松洋子)

子どもが失踪した後、関係者の大人が不審死をとげるという事件が連続して起きていた。新人記者の江崎駿也は。調べるうちに「子どもの呪い」のうわさにたどり着く。戻って来た子どもたちは、奇妙なことにみな同じ歌を口ずさんでいた。その3日後には恨まれていた大人たちが死んでいる。これは殺人事件なのか?本当に呪いなのか?
駿也の恋人の尚美は保育士だったが、小さな行き違いで担当の蓮の恨みをかってしまった。失踪後戻ってきた蓮はあの歌を口ずさみ、尚美もこのままだと3日後に死ぬことになる。手がかりを探す駿也の前に“こどもつかい”だという謎の男が現れた。

タッキーこと滝沢秀明の映画初主演作。清水崇監督・脚本ですよ。どんなに怖いホラーだろう?と半分目をつぶる覚悟で試写を観ましたが、タッキーファンの方々に配慮したのでしょうか?ホラーというよりダークファンタジーで、飛び上がるほど脅かされるということはありませんでした。ご安心ください。美少年から美青年へと成長し続けてきたタッキー、そのビジュアルを生かしたダークなメイクや衣装も似合っています。キャッチは“悪いオトナに「死」を届ける、簡単なおつかい”です。
子どもが辛い思いをする事件が目立つ昨今、こんなこどもつかいがいたなら悪いオトナは減るでしょうに。(白)


2016年/日本/カラー/ビスタ/111分
配給:松竹
(C)2017「こどもつかい」製作委員会
★2017年6月17日(土)より全国公開
posted by shiraishi at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする