2017年05月07日

八重子のハミング

2017年5月6日(土)より有楽町スバル座他全国ロードショー
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(C):Team『八重子のハミング』
監督・脚本:佐々部清 原作:陽信孝
プロデューサー佐々部清,野村展代
キャスト
升毅:石崎誠吾 高橋洋子:石崎八重子
文音:石崎千鶴子 中村優一:石崎英二 安倍萌生:石崎百合子

癌手術から生還した夫とアルツハイマー病の妻。
壮絶な介護の日々を綴る


 癌の手術を4度受けた夫と、若年性アルツハイマー病を発症した妻。実話を元に二人の絆を描いた。
山口県萩市を舞台に、4000日にも及んだ妻八重子の介護を続けた石崎誠吾。夫の献身的な老老介護と家族の協力。友人たちや地域の人たちの協力、地元との関係も浮き出される。
二人は教員時代に巡り会い結婚。かつて音楽の教師だった八重子は徐々に記憶を無くして若年性アルツハイマー病を発症した。大好きな歌を口ずさむ時は明るい顔を取り戻すことも。八重子の好きだった歌のこと、アルツハイマーを発症してからの生活。家族のこと。
夫も癌を患いながらの介護で、二人の闘病生活はなかなか思い通りにいかない。
妻に寄り添い続ける誠吾の12年にもわたる日々が描かれる。なれない介護生活の中で夫は短歌を詠む。
「紙おむつ 上げ下げをする 度ごとに 妻は怒りで われをたたけり」
「幼な子に かえりし妻の まなざしは 想いで連れて 我にそそげり」
この短歌に、原作者 陽信孝(みなみ のぶたか)氏の妻への思いがこもる。
陽さんは、後に講演会で「妻を介護したのは12年。その12年間はただただ妻が記憶をなくしていく時間やからちょっと辛かったですいねぇ。でもある時こう思うたんです。妻は時間を掛けてゆっくりと僕にお別れをしよるんやと。やったら僕も妻が記憶を無くしていくことを、しっかりと僕の思い出にしようと」と、語っている。
『陽はまた昇る』『半落ち』の佐々部清監督が故郷山口県で撮影し、誠吾役を升毅、八重子役を高橋洋子が演じている。

この作品を撮っているのが、半年くらい前にTVで放映されていたのを見た。『陽はまた昇る』『半落ち』などを撮った佐々部清監督をして、こういう作品では大手からの出資は得られず、資金を集めるのに苦労したそうだけど、「市民の協力があって作り上げることができた」と語っていた。その番組を見たときから、いつこの映画を観ることができるかと思っていた。
隅さんは12年の介護と語っているが、これはかなり根気のいることだったことでしょう。
私も母の介護は10年くらいだったけど、実際、寝たきりになってからの家での介護は半年くらい。その後、くも膜下出血で倒れて病院に入院したので、病院への見舞いという形になったけど、家での介護はほんとうに大変だった。私の場合は4人姉妹で担ったけど、隅さんはほとんど一人で背負っていたようだった。その後、家族やまわりの人たちの協力も得られたようだったけど、介護というのは一人で背負ったら、自分も倒れる。しかも隅さんは癌も患っていた。そんな日々の介護模様が描かれる。ぜひ観にいってみてください。(暁)

『八重子のハミング』公式HP http://yaeko-humming.jp/
2016年/日本/112分 アークエンタテインメント

posted by akemi at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アムール、愛の法廷   原題:L'HERMINE

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監督:クリスチャン・ヴァンサン(『大統領の料理人』『恋愛小説ができるまで』)
出演:ファブリス・ルキーニ(『恋愛小説ができるまで』『ボヴァリー婦人とパン屋』)、シセ・バベット・クヌッセン

フランス北部の町、サントメール。裁判長のミシェル・ラシーヌは、10年以下の判決を下したことのない厳格な人物。家族にも疎んじられている。ある日、娘を蹴り殺した若い父親の罪を問う裁判で、陪審員の中に、かつて思いを寄せた女性を見つける。デンマーク人の女医ディットで、6年前、入院した折の麻酔医だ。優しく接してくれた彼女に恋をし、食事にも招いたが、恋文への返事はなく、あえなく失恋したのだった。
裁判の休憩の合間にメールを送って閉廷後に会う約束を取り付ける。6年前の思いを語るミシェル。医者として優しく患者に接していただけだったディットも、少しずつ気持ちが変わっていく・・・

一つの裁判の行方と同時進行で、厳格な裁判長の恋の行方が語られます。これまで厳しい判決しか出していなかったミシェルですが、恋する心が気持ちを和ませるのか、人間味のある対応に変わっていきます。それが判断を迷う陪審員たちを導く形にもなっていきます。恋は人を変える!
それにしても、陪審員の中には、スカーフを被ったイスラーム教徒の女性がいて、彼女にアラビア語で言葉をかける男性もいます。フランスという国、移民も陪審員になることを知りました。そういえば、日本の陪審員制度、今どうなっているのでしょう? まわりに陪審員に指名された人を知りませんが、裁判に対して全くの素人が人を裁くことになったときの重責を思うと、大変な任務ですね。
さて、この7月に公開されるインド映画『裁き』も法廷を背景にした作品。こちらも、一つの裁判と同時進行で裁判官、検事、弁護士、被疑者の法廷外での暮らしが描かれています。こちらは、生活格差がくっきり。カースト制度を背景に感じます。恋が描かれる『アムール、愛の法廷』は、やっぱりフランス流?  (咲)


2015年/フランス/98分/カラー/シネスコ
配給:ココロヲ・動かす・映画社○
公式サイト:https://www.cocomaru.net/amour
★2017年5月13日(土) シアター・イメージフォーラ ムほか全国ロードショー
posted by sakiko at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トンネル 闇に鎖(とざ)された男    英題:TUNNEL

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監督:キム・ソンフン
出演:ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、オ・ダルス、チョン・ソギョン、パク・ヒョックォン

「6時前に帰る。ケーキは買った」と妻セヒョンに電話し、娘の誕生日で家路を急ぐジョンス。開通して1ヶ月の長いトンネルに車がさしかかる。真ん中を過ぎたあたりで、突然轟音が響き、トンネルが崩落し、瞬く間に暗闇の世界に閉じ込められる。ラジオのニュースがトンネル事故を伝える。頼りはバッテリー残量78%の携帯電話。妻に電話し、状況を伝える。やがて、救助隊長キム・テギョンから連絡が入る。崩落の惨状から、救助にはかなりの時間を要することを知るジョンス。はたして無事生還し、妻や娘に会えるのか・・・

冒頭、ガソリンスタンドで、3万ウォン分と言ったのを、年老いた店員が満タンと聞き間違え、お詫びに水のボトルを2本受け取る。この水と娘のための誕生日ケーキが命綱になることを予測させる見事な導入部分。
突然トンネルが崩壊し、コンクリートの塊に囲まれ、絶望の淵に立つ男を体現したハ・ジョンウ。
切実な思いで夫の救出を祈りながらも、救助隊や世間に気を使う妻を演じたペ・ドゥナ。
閉じ込められたジョンスに励ましの声をかけ、救助作業中止命令が出ても決して諦めない救助隊長を演じた名脇役オ・ダルス。もう、脇役ともいえない見事な救助隊長ぶり。
トンネルの中の様子を探るためドローンが飛ばされる時、報道陣のドローンも一斉に飛ばされます。災害時の報道のあり方についても考えさせられる場面。
自分もトンネルに閉じ込められたような息苦しさも感じながらの2時間強。3人の名優たちが演じた等身大の登場人物に寄り添った時間でもありました。ふぅ〜 (咲)


2016年/韓国/カラー/シネマスコープ/127分
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:http://tunnel-movie.net
★2017年5月13日(土)より シネマート新宿、シネマート心斎橋他にて順次ロードショー
posted by sakiko at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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