2017年04月23日

わすれな草 原題:FORGET ME NOT

2017年4月15日 渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー!
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(C)Lichtblick Media GmbH

認知症を発症した母の介護から始まる家族の物語

監督:ダーヴィット・ジーヴェキング  
撮影:アドリアン・シュテーリ  
編集:カトリン・フォークト  
音楽:ジェシカ・デ・ルイジ  
字幕翻訳:渋谷哲也
出演 グレーテル・ジーヴェキング  マルテ・ジーヴェキング

認知症を発症した妻と彼女を介護する夫、そして彼らの子供である監督や姉たち。グレーテルの介護について悩みながらも、この状況をきっかけに夫婦・家族の絆を強めていく。認知症になった母グレーテルの世話を手伝うため、ダーヴィットはフランクフルト近郊の実家へ帰ってきた。長年、父マルテが妻を介護してきたが、さすがに疲れてしまった。ダーヴィットは母の世話をしながら親友であるカメラマンと共に、母と過ごす最期の時間を映像に記録した。
母グレーテルは60年代後半の学生運動に参加し活動的で活発な人生を送ってきた。その母がアルツハイマーを発症し、父の介護がないと生活できなくなってきたことを知った息子であるダーヴィット監督。母を見守りながらその思いを撮影した。消えゆく母の記憶を呼び覚ますため、若き日の写真や日記を紐解くことで母の心の中が見えてくる。

活発で理性的だった母は、病によってすべての抑制から解放され、心の赴くまま自由に過ごしているように見える。記憶を失っていく母の姿は家族にとって、新たな“はじまり”となり、「最期の時間の寄り添い方」の姿を見せてくれる。(暁)

公式HP http://eiga.com/movie/86310/photo/
2013|ドイツ|88分|カラー|1:1,85|原題:FORGET ME NOT|
配給:ノーム(ロゴ) 宣伝:ノーム、梶谷有里 
特別協力:ゲーテ・インスティトゥート/東京ドイツ文化センター
posted by akemi at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パーソナル・ショッパー   原題:Personal Shopper

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監督: オリヴィエ・アサイヤス(『アクトレス 女たちの舞台』)
出演: クリステン・スチュワート(『アクトレス 女たちの舞台』)、ラース・アイディンガ―、シグリッド・ブアジズ

パリで暮らすアメリカ人のモウリーンは、パーソナル・ショッパー。忙しいセレブに代わって、衣装や、それに合わせたアクセサリーなどを調達する仕事だ。3ヶ月前、最愛の双子の兄ルイスを心臓発作で亡くし、悲しみのどん底にいたが、雇い主のキーラの我が儘に振り回される日々。兄とは、先に死んだ方がサインを送ると誓い合っていて、いつかサインが来ることを心の支えに仕事をこなしている。
ある日、買い付けのためロンドンに向かっていると、携帯に差出人不明のメールがくる。思わず「ルイス?」と返信するが、それには返事はなく、買い物を済ませてキーラの家に服を届けに入ると「キーラの家に着いたのか」とメールが届く。さらに、メールでそそのかされて、キーラのために調達した高価なドレスを試着するモウリーン。そして、メールで指示されるままに、ドレスを着たまま出かける・・・

パーソナル・ショッパーという仕事、韓国ドラマ「太陽の女」(2008年)で、イ・ハナが演じた役で知りました。高級ブランドに精通していなくてはならないし、その人に合ったものを瞬時に揃えなくてはならない、知識とセンスの必要な職業。
禁じられている試着を、見知らぬ者からのメールの指図でしてしまうモウリーン。いったい誰が?と、思ううち、やっかいな事件に巻き込まれます。映画は、サスペンスなのか? それとも、兄の亡霊が出てくるホラーなのか? なんだかよくわからないままに物語がすすみました。
映画の初めのほうで、傷心のモウリーンに、スカイプで「マスカットに来れば?」と男友達(彼氏?)が語りかけます。マスカットといえば、アラビア半島オマーンの首都。行ってほしい!と思ったら、ほんとにオマーンへ! 着いて、車でしばらく走ったと思ったら、なんとも謎めいた場面で映画は終わり。せっかくロケしたのなら、もっとオマーンの風景を見たかった!(咲)


2016年/フランス/英語・フランス語/1時間45分/シネマスコープ/カラー/5.1ch
配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協力:ユニフランス  特別協力:シャネル
公式サイト:http://personalshopper-movie.com
★2017年5月12日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
posted by sakiko at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イップ・マン 継承(原題:葉問3)

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監督:ウィルソン・イップ
脚本:エドモンド・ウォン
撮影:ツェー・チュントー
アクション監督:ユエン・ウーピン
音楽:川井憲次
出演:ドニー・イェン(イップ・マン)、リン・ホン(ウィンシン)、マックス・チャン(チョン・ティンチ)、マイク・タイソン(フランク)、パトリック・タム(サン)、ケント・チェン(ポー)、チャン・クォックワン(ブルース・リー)

1959年の香港。イップ・マンは愛妻と小学生の息子とこの街に暮らし、“詠春拳”の普及に力を注いでいる。気がかりなのは妻の体調が思わしくないこと。
好景気に沸く中、悪徳不動産業者が小学校の土地に目を付け、いやがらせを繰り返していた。裏社会を牛耳っている不動産王フランクが、立ち退かせようと手をまわしていたのだった。イップ・マンは街と妻子を守るために、人々と共に立ち向かうのだが。

『イップ・マン 序章』(2008)『イップ・マン 葉問』 (2010)に次ぐ第三弾。どちらもウィルソン・イップ監督。日本では2010年の東京国際映画祭で2本同時に上映されましたが、一般公開は順序が逆になりました。
2010年11月『イップ・マン 葉問』公開時に行われた「『イップ・マン 葉問』〜ブルース・リー誕生日記念イベント〜」のレポがこちらに。
第3弾の本作は香港の生活になじんだイップ・マンが、悪徳不動産業者と戦いますが、それがマイク・タイソンとは、びっくりしました。どういういきさつでこのキャスティングだったのか?!商売では冷酷でも自分の家族には良き父親で、闘いでは潔いところがあるなかなかいい設定でした。ドニーさんのイップ・マンは端正で愛妻家、俺様なところが微塵もなくて女子からの好感度高いです。
『グランド・マスター』(2012年/ウォン・カーウァイ監督)の目の覚めるようなアクションで一躍有名になったマックス・チャンが父兄の一人で登場します。いろいろとありましてイップ・マンと一線交えることになり、それが超重量級のタイソン戦とはまた違う見どころ。マックス・チャンはユエン・ウーピンの「袁家班(ユエン・アクションチーム)」に20代から所属していて、スタントやアクション指導を長く勤めていた人。奥様が香港のスター、エイダ・チョイ(蔡少芬)、第33回香港電影金像奨で助演男優賞を受賞したとき、彼が無名のころから支え続けた夫人の嬉し涙にくれる様子が映っています。本人も涙をこらえつつ挨拶(動画サイトで検索を)。主人公の敵役で腕はたつが冷酷、という役がこれまで多かったのですが、笑顔全開のいい役もたまには振ってほしいものです。
パトリック・タムのチンピラぶりと、お約束のブルース・リーの登場シーンもお見逃しなく。(白)


2015年/中国・香港合作/カラー/シネスコ/105分
配給:ギャガ・プラス
(C)2015 Pegasus Motion Pictures (Hong Kong) Ltd. All Rights Reserved.
http://gaga.ne.jp/ipman3/
★2017年4月22日(土)新宿武蔵野館 ほか 全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ノー・エスケープ 自由への国境   原題:DESIERTO

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監督:ホナス・キュアロン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ジェフリー・ディーン・モーガン

灼熱の砂漠を歩く人々。やがて、鉄条網が現れる。国境! 引っかからないようにくぐり抜け、さらに砂漠を進むと、どこからか銃弾が飛んでくる。ちりちりになり、15人いたのが、いつの間にか男女二人になる。残り少ない水を分け合って飲み、怪我した女性を置いて、偵察にいく男。襲撃者は執拗に追いかけてくる。隙を狙って襲撃者の車に乗り込み、逃避行が始まる・・・

舞台は、メキシコとアメリカの国境地帯に広がる砂漠。国境には、簡単にくぐり抜けられる鉄条網が続いている。ここにトランプ大統領は、分離壁を建設しようとしているのかと、なんだか悲しく、虚しくなる。苛酷な砂漠を越えてでもアメリカに移民したいメキシコの人たち。誰だって故国で幸せに暮らせれば、移民などしたくないはず。例え、幸せに暮らしていたとしても、どこにでも行く自由は誰にでもあるはず。国境を閉ざそうなどという心の狭い人がいる限り、世界は平和にならないとつくづく思う。そんなことを、ずっしり思わせてくれた映画。ガエル・ガルシア・ベルナルも、美男子ぶりを封印して不法移民を試みるのに必死な男を体現していて、そこまでして国を離れなければならない人たちが世界に数多くいることに思いが至り、心が痛みました。(咲)

2015年/メキシコ=フランス/88分/ヴィスタサイズ
配給:アスミック・エース
公式サイト:http://desierto.asmik-ace.co.jp
★2017年5月5日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
posted by sakiko at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | メキシコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

僕とカミンスキーの旅   原題:ICH UND KAMINSKI 英題:ME AND KAMINSKI

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監督・脚本:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール、イェスパー・ クリステンセン

31歳のドイツ青年ゼバスティアン・ツェルナー(ダニエル・ブリュール)は、自称・経験豊富な美術評論家。実は何も実績がなく、かつて盲目の天才画家として一斉風靡したマヌエル・カミンスキー(イェスパー・クリステンセン)の伝記を書いて一山当てようと思い立つ。スイスの山奥で隠遁生活を送るカミンスキーを訪ね、若き日に熱烈に愛し合いながら、彼の前から突然姿を消してしまった恋人テレーゼ(ジェラルディン・チャップリン)の居所を知っていると言って、カミンスキーを旅に誘い出すことに成功する。かくして、二人の珍道中が始まる・・・

カミンスキーは、1920年代にポーランド人の母親とともにパリに出て、マチス最後の弟子となり、ピカソにも一目置かれる。1960年代にポップアート花盛りのニューヨークを訪れ、盲目の画家として時代の寵児となるが、突然姿を消し、スイスで隠遁生活を送っている。
てっきり実在の画家かと思ったら、架空の人物。物語が進むにつれ、カミンスキーがほんとに盲目なのかどうかもわからなくなってきて、狐につままれたような摩訶不思議な気分に。ゼバスティアンが、31歳というのに若々しくなくて、しかも嫌なヤツなのが、段々愛おしくなってくるのも不思議。なんとも可笑しな映画なのです。(咲)


2015年/ドイツ・ベルギー/独語・仏語/123分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch
配給:ロングライド   後援:ドイツ連邦共和国大使館、ジャーマンフィルムズ
公式サイト:http://meandkaminski.com/
★2017年4月29日 YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
posted by sakiko at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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