2017年03月05日

モアナと伝説の海(原題:MOANA)

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監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
アニメーション監修:エリック・ゴールドバーグ
製作:オスナット・シューラー
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:ジャレド・ブッシュ
音楽:マーク・マンシーナ
オリジナルソングス:リン=マヌエル・ミランダ 他
声の出演:アウリイ・クラヴァーリョ(モアナ)、ドウェイン・ジョンソン(マウイ)、レイチェル・ハウス(タラおばあちゃん)、ジェマイン・クレメント(タマトア)
声の出演(日本語吹替版):屋比久知奈(モアナ)、尾上松也(マウイ)、夏木マリ(タラおばあちゃん)、ROLLY(タマトア)

モアナは南国の楽園の島で生まれ、幼いころ海に選ばれた特別な女の子。サンゴ礁の外に出ることは固く禁じられていたが、モアナはいつか外海へ出ることを夢見て16歳になった。父の後を継いで族長として島を守ることが決まっていたが、外海への憧れがなくなることはなかった。タラおばあちゃんだけがモアナを理解し、心の声に従いなさいと励ましてくれるのだった。
自然の恵み豊かだった島に次々と異変が起こり、島に伝えられた伝説が蘇る。英雄マウイが命の女神テ・フィティから“心”を盗み出したことで生まれた闇がこの島にもせまってきたのだった。モアナは愛する島と人々を守るため、マウイを探し出し女神テ・フィティの“心”を返そうと、祖先の遺した舟で外海へと旅立っていく。

太平洋の島々に残る伝説をちりばめて生まれた心躍るストーリー。賢くて勇敢なヒロイン、モアナ(海という意味)が、初めて外海に乗り出します。相棒はたまたま荷物に混じってしまった鶏のヘイヘイ。何も考えていない和ませキャラで航海の役には立ちそうもありません。それでもいつ活躍するのかとつい注目してしまいます。風と海の守り神マウイは、かつての小錦関を思い出させるような巨漢。傲慢さも残っているけれど愛すべきキャラで、これまでの物語を表したタトゥーが体にびっしりと刻まれています。タトゥーのミニ・マウイがモアナの後押しをしてくれます。
ほとんどが海のシーンなので、海を表現するための特別チームが組まれたそうです。動きも色も透明度もこれまでのアニメの中で一番!島の緑や砂浜の美しさ、衣装や髪や肌の質感に「ここまでできるのか〜」とほれぼれしました。厳しい両親に従い王子様を待つだけでなく、自ら決めて行動できるヒロインが登場したのはいつからだったでしょう?女の子も男の子も大人もぜひご覧ください。

ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ監督は『リトル・マーメイド』(89)や『アラジン』(92)、『プリンセスと魔法のキス』(09)などを生み出した黄金コンビ。今回は初のCGアニメーションです。日系ブラジル人のレオナルド・マツダ監督・脚本の短編『インナー・ワーキング』も同時上映。(白)


2016年/アメリカ/カラー/シネスコ/107分
配給:ディズニー
(C)2016 Disney. All Rights Reserved
http://www.disney.co.jp/movie/moana.html
★2017年3月10日(金)全国ロードショー
posted by shiraishi at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

しゃぼん玉

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監督・脚本:東伸児
原作:乃南アサ
撮影:宮本亘
音楽:奈良悠樹
主題歌:秦 基博
出演:林遣都(伊豆見翔人)、市原悦子(スマ)、綿引勝彦(シゲ爺)、藤井美菜(美知)、相島一之(スマの息子)

伊豆見翔人(いずみしょうと)は、老人や女性ばかりを狙い、ひったくりや強盗傷害を繰り返して暮らしていた。ある晩抵抗されたはずみに、ナイフで相手を刺してしまう。遠くへ逃げようとヒッチハイクをし真夜中にトラックから降ろされる。道端で眠り込んで目を覚ますと、どことも知れない山の中だった。近くで怪我をして動けずにいた老女スマを助け、なりゆきで一人暮らしの家に厄介になる。素性を追及もせず「坊はええ子じゃ」と受け入れるスマと暮らし、これまでにない安らぎを覚える翔人だった。村の人はスマの孫と思い込み、何かと頼りにされるようになる。祭の手伝いで美知に出会った翔人は、自分の犯してきた罪を初めて振り返った。

翔人がたどりついたのは宮崎県。平家の落人が隠れ住んだという言い伝えのある山深い村との設定です。翔人の生い立ちは詳しく描かれませんが、言葉やしぐさの端々、無軌道な生き方で想像がつきます。映像はこんな風に表現ができるんですね。気になる方は乃南アサさんの原作をぜひどうぞ。
親に見捨てられ誰にも愛されず荒んでしまった翔人の心に、スマやシゲ爺の愛情がしみこんでいくのが目に見えるようでした。この人たちに会えてよかったね、と胸なでおろす思いでした。
配信ドラマの『火花』主演ほか、活躍著しい林遣都がまた一つ成長した証を見せた作品。ベテランの市原悦子、綿引勝彦の渋い存在感、相島一之の不肖の息子≠チぷりも凄い!(白)


2016年/日本/カラー//108分
配給:スタイルジャム
(C)2016「しゃぼん玉」製作委員会
http://www.shabondama.jp/
★2017年3月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国公開
posted by shiraishi at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする