2016年12月18日

バイオハザード ザ・ファイナル(原題:Resident Evil: The Final Chapter)

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監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
撮影:グレン・マクファーソン
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演:ミラ・ジョヴォビッチ(アリス)、アリ・ラーター(クレア・レッドフィールド)、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ、オーエン・マッケン

長い闘いの末、いまや地球の人類の大半がアンデッド(ゾンビ)と化してしまった。人類が滅亡するまであといくらも残されていないのではないか。アリスはこの悪夢の始まりとなったラクーンシティのハイブに戻る。そこでは全ての元凶である巨大企業アンブレラ社がアリスとの最終対決に全勢力を結集していた。

日本の人気ゲーム「バイオハザード」から生まれたアクション+ホラー+サバイバル映画。2002年にスタートしたこのシリーズがついに完結しました。第1作から最強のヒロインのアリスを勤めてきたミラ・ジョヴォビッチは毎回の激しいアクションシーンをほとんど自ら演じてきたそうですが、6作目になる今回のファイナルも激しいアクションのつるべ打ち。戦闘服はボロボロ、肌が見えて(ヒロインは見せなければならないのでしょう)傷だらけです。それにしても強い!美しい!しかもアリス本人の真実が初めて明らかになります。これはもうみんな映画館に行くしかありませんよね。公開以来、ランキングのトップにあるのも納得。(白)

2016年/アメリカ/カラー/シネスコ/107分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.biohazard6.jp/
★2016年12月23日(金・祝)世界最速公開!
posted by shiraishi at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TOMORROW パーマンネントライフを探して   原題:DEMAIN

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監督:シリル・ディオン、メラニー・ロラン(『イングロリアス・バスターズ』『オーケストラ!』)
出演:シリル・ディオン、メラニー・ロラン、ロブ・ホプキンス、ヴァンダナ・シヴァ、ヤン・ゲールほか

地球にやさしく、心を豊かにしてくれるライフスタイルを模索する提案型ドキュメンタリー

2012年、権威ある学術雑誌「ネイチャー」に21人の科学者たちにより、今のライフスタイルを続ければ人類は滅亡するという論文が発表された。この内容に衝撃を受けた、女優メラニー・ロランと活動家・ジャーナリストのシリル・ディオン。「この先の未来、人類が滅亡しないよう、地球にやさしく、みんなが幸せでいられるライフタイルはどこにあるのか?」を探る旅に出る。
アメリカ、イギリス、フランス、デンマーク、アイスランド、アイスランド、スイス、インドの8ヶ国で、農業、エネルギー、食、経済、民主主義、教育など様々な分野で環境対策のために“新しい暮らしや取り組みを始めている人々”に会いに行き、インタビュー。下記の6つのパートで構成。

Story 1 そもそもの、はじまり Beginning
「ネイチャー」誌に発表された論文の執筆者に会う。

Story2 まずは、新しい食のあり方から Agriculture
自動車工場の相次ぐ閉鎖で人口が激減したデトロイト。都心で農業。
マンチェスター近郊トッドモーデンの“インクレディブル・エディブル(みんなの菜園)”。花壇や公共の土地に植えた果物や野菜を共有するシステム。
インドの有機農法を農民に広める環境保護活動家。
石油も除草剤も機械も動力も使用しないフランス、ル・ベック・エルアンの農場。

Story3 石油がなくても? Energy
2025年までに二酸化炭素排出ゼロを目指すデンマークの首都コペンハーゲンの取り組み。
エネルギー政策先進国として注目を浴びる国アイスランド。水力発電、地熱エネルギーなど再生可能エネルギーで利益を得ている首都レイキャビク。
フランス:レユニオン島。ソーラーパネル設置と引換えに農民に温室を無料で提供。
2020年までにすべてのゴミをリサイクル活用させる「ゼロ・ウェイスト」プロジェクトを推進中のサンフランシスコ。
注:再生可能エネルギー:化石燃料とは違い、太陽光、風力、地熱、水力といった自然の力で常に補充されるエネルギーのこと。

Story4 消費を増やしながら、同時に減らすことはできない Economy
フランス・リール/ポシェコ社。徹底した環境配慮型の生産体制で封筒づくりしている現場。
イギリス・トットネス&ブリストル。地域通貨の成功例。
スイス・バーゼル/ヴィール銀行。1934年設立。使用範囲の限られた無利子のWIR通貨で相互貸付システムを提供。
アメリカ:オーランド/バリー。アメリカに於ける地元起業家の最大ネットワーク。持続可能な経済のための運動。

Story5 私たちが持っている力 Democracy
疲弊した民主主義症候群を覆すには、古代ギリシャで行われていた「くじ引き制度」の復活をと主張するベルギーの歴史家。
アイスランド:レイキャビク。2008年の金融危機後、2010年、政治家・銀行家・大企業を監視する組織が生まれ、無作為に選ばれた市民1000人が政策提言し、新憲法を作成する25名を選出。2011年新憲法草案を国民の67%が賛成するが、保守党は拒む。
インド:コタム・バカム。革命的な民主主義の村。カースト制度最下層不可触民出身の村長が、村の集会「グラムサバ」を開設。。5年間で廃棄物の削減、下水道の建設、スラム街の再開発、子どもの就学奨励などを成し遂げる。

Story6 人として必要なものは? Education
フィンランド:教育システム改革に取り組んで40年。学校を支える哲学は、子どもたちに将来に備えて学び方を教えること。教え方はひとつではなく、いくつもあり、生徒によっても違う。

2時間に、様々なことがたっぷり詰め込まれていて、ちょっとめまぐるしい感はありますが、どの事例も、これが世界の各地で実現できれば、未来は明るいと思わせてくれるものばかりでした。
私にとって印象深かったのは、「農業で単一栽培はしないこと」という原則。ソ連時代に、ウズベキスタンに綿だけを植えるように中央が指示したことが頭をよぎりました。単一共和国内で自給自足させず、ソ連内のほかの共和国との連携で経済が成り立つようにした弊害。
また、いいなと思ったのは、フィンランドの教育者の「子どもたちに教えたいのは、思いやりと寛容」という言葉。これは、子どもたちだけでなく、頑なになってしまった大人にも肝に銘じてほしいことですね。
火力・原子力発電のないアイスランドや、サンフランシスコの「無駄使いゼロ運動」で、スーパーのレジ袋禁止、ポリ袋包装の禁止などを市の条例にしたことなども印象に残りました。(咲)


◆2016年12月9日に開催された公開前試写会&ワークショップの模様は、スタッフ日記で!
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公式写真

2015年/フランス/120分/シネスコ/カラー
配給:セテラ・インターナショナル
公式サイト:http://www.cetera.co.jp/tomorrow/
★2016年12月23日(金・祝) 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
posted by sakiko at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月11日

ヒトラーの忘れもの(原題:Under sandet)

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監督・脚本:マーチン・ピータ・サンフリト
撮影:カミラ・イェルム・クヌーセン
出演:ローラン・ムラ(ラスムスン軍曹)、ミゲル・ボー・フルスゴー(エベ大尉)、ルイス・ホフマン(セバスチャン・シューマン)、ジョエル・バズマン(ヘルムート・モアバッハ)、エーミール・ベルトン(エルンスト・レスナー)、オスカー・ベルトン(ヴェルナー・レスナー)

1945年5月、ナチス・ドイツ降伏後のデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた地雷撤去のため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。その多くが10代の少年兵たちだった。指揮をとるラスムスン軍曹の元に11名の捕虜が繰り込まれる。双子のエルンストとヴェルナーを始め、少年兵たちは地雷の取り扱いには不慣れで、一人また一人と命を落としていく。ナチを憎み、少年兵たちを罵倒していたラスムスン軍曹も、故国に捨てられた彼らに命がけの作業をさせることに葛藤を覚えていた。

歴史上の事実でありながら、デンマーク国内でもほとんど知られていなかった悲劇を題材にした人間ドラマです。映画はフィクションですが、記録を探し出し、病院や関係者を訪ねて掘り起こしたエピソードが盛り込まれています。長い海岸線に埋められた地雷は200万個に及ぶと言われ、撤去のために派遣された捕虜は2000人。多くが死亡したり、重症を負ったりしています。
ロケ地は戦時中実際に地雷が埋められた海岸。地雷の捜索の終了宣言が出た後も、観光客が発見したことがあったという場所です。ほとんど演技経験のないドイツの少年たちが、地雷捜索の緊迫した空気を出せたのは、その「現地」であったことが大きいと監督。
砂地に腹ばいになって少しずつ進んでいく様子に、じわじわと恐怖が襲ってきました。戦争のために駆り出され、憎み合い、殺し合い、残されたのが地雷だなんて悲しいことです。怖いと思ったのは地雷だけでなく、自分が戦時中に生きていたなら同じように敵国や敵兵を憎んだのではということでした。
軍曹役のローラン・ムラと少年兵役のルイス・ホフマンが第28回東京国際映画祭(当時は『地雷と少年兵』のタイトル)で最優秀男優賞を受賞しました。(白)


2015年/デンマーク・ドイツ合作/カラー/シネスコ/106分
配給:キノフィルムズ
(C)2015 NORDISK FILM PRODUCTION A/S & AMUSEMENT PARK FILM GMBH & ZDF
http://hitler-wasuremono.jp/
★2016年12月17日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | デンマーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ニーゼと光のアトリエ(原題:Nise da Silveira: Senhora das Imagens)

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監督・脚本:ホベルト・ベリネール
プロデューサー:ホドリーゴ・レチェル
出演:グロリア・ピレス(ニーゼ)、シモーネ・マゼール(アデリナ)、ジュリオ・アドリアォン(カルロス)、クラウジオ・ジャボランジー(エミジオ)、ファブリシオ・ボリベイラ(フェルナンド)

1944年リオデジャネイロ郊外、ニーゼ・ダ・シルヴェイラは赴任してきた精神病院のドアをたたき続ける。ようやく重いドアが開いて中に通される。病院は男性医師ばかりで患者は劣悪な環境にあり、暴力的な治療が続けられていた。敢然と立ち向かうニーゼは疎まれて、作業療法の部署へ回される。物置同然の部屋を片付け、ユングに傾倒していたニーゼは芸術療法を試みようとする。患者に絵具と筆を持たせて決して無理強いせず、思うままに絵を描かせてみた。

実在した女医が旧弊な男性中心の精神病院で果敢に戦った様を描いて、2015年の第28回東京国際映画祭でさくらグランプリと主演女優賞を受賞しました。主演のグロリア・ピレスは子どもの頃から活躍しているスター女優だそうです。これまで観る機会はありませんでしたが、圧倒的な存在感です。実際にモデルのいる患者役の俳優さんたちも作られた演技くささはなく、病院での撮影は俳優の動きにカメラがついていったという監督の言葉にうなずきました。
患者を尊重し、臆することなく新しい治療法を進めたニーゼの仕事ぶりに感心すると共に、愛する夫と猫のいる自宅でのくつろいだ様子にホッとしました。仕事を続けるにはやはり家族の理解と協力が必要ですし、彼女を励まし続けた夫の存在に嬉しくなりました(作品の最後にニーゼご本人の映像も紹介されます)。
ぜひこの偉業を知らせたいと構想から13年、作り始めて4年かかってようやく完成した作品です。ホベルト・ベリネール監督はどこにそんな強い思いを秘めていたのかしら、と思うような穏やかな笑顔の方でした。画像は昨年の映画祭でのQ&Aのときのものです。右がホベルト・ベリネール監督、左がホドリーゴ・レチェルプロデューサー。(白)


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ロボトミー手術やショック療法が正しいものとされ、暴れる患者を人間扱いしない精神病院がほとんどだった1940年代。そこにニーゼは絵や彫刻芸術など、アートをもちいる療法など画期的な改革案を導入するが、彼女の前に男性社会の厚い壁が立ちはだかっていた。非人間的な医学常識に挑む勇気を持った精神科医の苦闘を描く。
現在では普通に行われている絵画を描く療法や音楽療法。その分野に果敢に挑戦した、実在のブラジルの女性精神科医ニーゼを知らしめるため、この作品を作ったと監督は語っていた。(暁)


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2015年東京国際映画祭授賞式で

2015年/ブラジル/カラー/ビスタ/109分
配給:ココロヲ・動かす・映画社○
(C)TvZero
http://maru-movie.com/nise.html
★2016年12月17日(土)渋谷 ユーロスペースほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ブラジル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドント・ブリーズ(原題:Don't Breathe)

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監督:フェデ・アルバレス
脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
音楽:ロケ・バニョス
出演:ジェーン・レヴィ(ロッキー)、ディラン・ミネット(アレックス)、ダニエル・ゾバット(マニー)、スティーブン・ラング(盲目の老人)

デトロイトに住むロッキーは、自堕落な両親とさびれたこの町から妹を連れて逃げ出したいと思っていた。恋人のマニー、友人のアレックスとの3人で留守宅を狙った窃盗を繰り返して稼いでいたが、逃避行の資金にはまだまだ不足だ。マニーの情報で、過疎地域に住む一人暮らしの盲目の老人が大金を持っているらしいことを知る。下見に行くと、周囲は空き家で盗みに入っても気づかれる心配はなさそうだった。深夜に忍び込んだ3人は意外にも頑丈な施錠に手間取り、しかも盲目の老人と侮っていたのが大きな間違い。息を殺して逃げ回る羽目に陥る。

フェデ・アルバレス監督は、サム・ライミ監督のスプラッターホラー『死霊のはらわた』(1981年)を2013年にリメイクしています。ヒロインの薬物依存症のミア役だったジェーン・レヴィもヒロインで続投。サム・ライミ監督は今回も製作にあたっています。
楽勝だと思っていた盗みが全く予測不能の展開になり、家に押し入ったとたん観ているほうも一緒に緊張の連続を強いられます。か弱い老人だと思っていたら、目が見えない代わりに異常に耳が良く、小さな音も聞き逃しません。おまけに特殊部隊なみに強い老人だった…それで「Don't Breathe(息をするな)」になるわけです。いやもう久々に怖い思いをしました。いかに妹思いの姉でも「盗み」でなんとかしようというその魂胆がいかん。そんな目に遭うのも自業自得と言いたいところです。
この夏アメリカではスマッシュヒットだった作品。外は寒いですが、ドキドキ&ゾ〜っとして来てください。続編も決まったようです。(白)


2016年/アメリカ/カラー/シネスコ/88分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
(C)2016 CTMG, Inc. All rights reserved.
http://www.dont-breathe.jp/
★2016年12月16日(金)TOHO シネマズ みゆき座ほかロードショー
posted by shiraishi at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする