2016年10月05日

人間の値打ち(原題:Il capitale umano)

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監督・脚本:パオロ・ヴィルズィ
原作:ステファン・アミドン
脚本:フランチェスコ・ブルーニ、フランチェスコ・ピッコロ
撮影:ジェローム・アルメーラ
音楽:カルロ・ヴィルズィ
出演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(カルラ・ベルナスキ)、ファブリッツィオ・ベンティボリオ(ディーノ・オッソラ)、マティルデ・ジョリ(セレーナ・オッソラ)、ファブリツィオ・ジフーニ(ジョヴァンニ・ベルナスキ)、バレリア・ゴリノ(ロベルタ)

クリスマスの近づいた夜、仕事を終えて家路を急いでいた自転車の男が事故に遭う。はねた車は逃げ去り、男は病院に収容される。
半年前。上流階級に憧れる不動産業者のディーノは、娘セレーナのボーイフレンドが投資家ジョヴァンニの息子と知り、丘の上に住む富豪の父親に接近する。リスクの高いファンドを扱っているジョヴァンニはディーノの下心に気づき釘をさすが、ディーノはウソでかためて多額の借金をして儲け話に乗る。
ジョヴァンニの妻カルラは何不自由ない生活を送りながら満たされず、空しい毎日を送っていた。高校生のセレーナはボーイフレンドとの付き合いに迷い始め、継母の勤める病院で出会ったルカに惹かれていく。

冬に起きる冒頭の事故から半年前にさかのぼり、登場人物たちそれぞれの視点から見せています。富裕層、中流層、貧困層の三家族の暮らしと欲望を描きながら、事故がなぜ誰によって起きてしまったのか真相を明らかにします。同じ場面を別の方向から見直す観客は、笑顔の裏での本音や隠された事情を知っていくことになります。この構成がうまくて緊張がゆるみません。
欲望がむき出しでわかりやすいのは最初に登場するディーノ、やり手のジョヴァンニは本心を見せず、紳士然としながら妻を少しも尊重していません。実際にイタリアの名家の出身というヴァレリア・ブルーニ・テデスキが、富豪の妻カルラを演じてさすがの品格。着こなすファッションや邸宅の美術も素敵です。ベテラン勢に加えて新進の俳優も魅力的です。お金がどれだけあればいいのか、幸せはお金で買えるのか、自分の幸せはなんだろうかとちょっと真面目に考えてしまいました。
イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、最優秀作品賞など7部門受賞。(白)


2013年/イタリア・フランス合作/カラー/シネスコ/109分
配給:シンカ
http://neuchi-movie.com/
★2016年10月8日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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