2016年10月02日

お父さんと伊藤さん

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監督:タナダユキ
脚本:黒沢久子
原作:中澤日菜子『お父さんと伊藤さん』(講談社刊)
エンディングテーマ:ユニコーン「マイホーム」 作詞:奥田民生 作曲:奥田民生
出演:上野樹里 リリー・フランキー/長谷川朝晴 安藤 聖 渡辺えり/藤竜也

本屋さんでバイトしながら気儘に暮らす34歳の彩(上野樹里)。ひょんなことから付き合い始めた20歳年上のバツイチ男・伊藤さん(リリー・フランキー)と古アパートで同棲することに。庭で野菜を作ったりしながら穏やかな日々を送っていたところに、「この家に住む!」と突然お父さん(藤竜也)がボストンバックと謎の小さな箱を持ってやってくる。息子夫婦の家を追い出されてきたのだった。
さっそく夕食のとき、頑固なお父さんはトンカツにかけるソースのことで激論する。爆弾のように激しい性格のお父さんとの嵐のような共同生活が始まる・・・

ちょっと頼りないけど、ほんわかとして、一緒にいると安らぎを覚える伊藤さん。それに対して、自分勝手で、怒鳴り散らしてばかりいるお父さん。伊藤さんの風貌が、自分の年(お父さんは74歳の設定)に近い感じで、とても娘の彼氏と思えなくて遠慮がないのはわかるけど、いや〜こんな父親との同居、私なら勘弁してほしい! でも、一緒に暮らすうちに、伊藤さんもお父さんに対して「家族」の意識が出てくるのが、なんともいえずいい感じ。そして、思いもかけない顛末・・・ あ〜 楽しかった! (咲)

◆初日舞台挨拶
10/8(土)新宿バルト9、横浜ブルク13にて初日舞台挨拶が行われます!
皆さんそれぞれ役柄そのものの、楽しいお話が聞けそうです。

●場所:新宿バルト9
日時:10月8日(土)14:35の回 上映後

●場所:横浜ブルク13
日時:10月8日(土)12:30の回 上映後

★登壇者(予定):タナダユキ監督(41)、上野樹里さん(30)、藤竜也さん(75)、リリー・フラ ンキーさん(52)

企画・製作・配給:ファントム・フィルム 
c中澤日菜子・講談社/2016映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会
2016年/日本/119分/カラー
公式サイト:http://www.father-mrito-movie.com
★2016年10月8日(土)より 新宿バルト9他ロードショー!
posted by sakiko at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アルジェの戦い  デジタルリマスター/オリジナル言語版   原題:La Battaglia Di Algeri

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監督:ジッロ・ポンテコルヴォ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ジャン・マルタン、ヤセフ・サーディ、ブラヒム・ハギアグ

1954年から1962年にかけての、フランス支配に対するアルジェリアの独立戦争。
本作は、ユダヤ人で、ジャーナリスト出身のジッロ・ポンテコルヴォ監督が、記録映像を一切使わず、目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとにリアルな劇映画として戦争の実体をドキュメンタリー・タッチで再現したもの。
アルジェリア市民8万人が撮影に協力。戦車、武器類はアルジェリア軍より調達。フランス映画『望郷』の舞台となったアルジェのカスバでオールロケを敢行し、5年の歳月をかけて作られた。
1966年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した折には、フランス代表団が“反仏映画”として、映画監督フランソワ・トリュフォーを除く全員が会場を退席。賛否両論を巻き起こした衝撃作。製作50周年を機に、デジタルリマスター/オリジナル言語版での公開。

1970年代後半のチリにおける政治的緊張と社会主義政権の終焉を記録したドキュメンタリー『チリの闘い』(パトリシオ・グスマン監督、1975年〜78年製作、2016年9月10日公開)は、実際の民衆のほとばしる動きを撮影したものだった。本作『アルジェの戦い』は再現したものながら、独立戦争直後に、実際に独立戦争を経験したアルジェリアの人々が係わったものだけに、まるで実録のような迫力がある。
理不尽な権力者に、自分たちの思いをぶつける姿に涙が出る。それは今もシリアやパレスチナをはじめ、各地で続いている人々の戦い。平穏に暮らしていることに感謝しつつ、いつ、我が身にふりかかるかもわからないことも覚悟しないといけないと思う。(咲)

この有名な作品を観たことがなくずっと気になっていたけど、今回リマスター版が作られ、やっと観ることができた。長く続いたアルジェリア独立への戦いを描いていて歴史の復習にもなった。圧倒的な力を持つフランスに対して、FLN(アルジェリア民族解放戦線)の様々な抵抗の行動が描かれる。しかし、警察や軍、警備隊を総動員したフランスに壊滅させられてしまった。でもまた、住民たちが立ち上がり行動を始める。最後、たくさん群衆によるデモ行動が圧巻だった。劇中「戦争も革命も同じだ。テロが有効なのは最初だけ。勝利を決めるのは民衆の行動だ」と語るFLN幹部の言葉が実現しとうとう独立を勝ち得た。この時代のカスバの雰囲気も見ることができた。(暁)


★初日 井筒和幸監督のトークショー!
10月8日(土)18時の回終映後〜20時頃より(30分程度)
【場所】新宿K's cinema 新宿区新宿3−35−13 SHOWAKANビル3F

高校生の時、京都でこの映画に出会ったという井筒監督に、この映画を観たときの思い出やその当時の世相、そして半世紀を経て再びこの映画を観ていただいての感想などを語っていただく予定とのことです。


1966年/イタリア=アルジェリア/モノクロ/121分/フランス語・アラビア語
配給 コピアポア・フィルム
公式サイト:http://algeri2016.com/
★2016年10月8日(土)新宿K’s cinemaにてロードショー
posted by sakiko at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カノン

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監督:雑賀俊朗 (『チェスト!』『リトル・マエストラ』
出演:比嘉愛未、ミムラ、佐々木希、桐山漣、長谷川朝晴、古村比呂、島田陽子、多岐川裕美、鈴木保奈美

富山県黒部市で小学校教師をしている次女・岸本藍(比嘉愛未)、東京で夫と二人の子どもと暮らす専業主婦の長女・宮沢紫(ミムラ)、金沢で老舗料亭の跡を継ぎ若女将業に勤しむ三女・岸本茜(佐々木希)。祖母・辰子(多岐川裕美)の葬儀で久しぶりに金沢に揃った三姉妹。遺書を開き、数年前に亡くなったと聞かされていた母・美津子(鈴木保奈美)が生きていることを知る。三姉妹は母のいる富山の介護施設へ向かう。そこにはアルコール性認知症を患い、娘たちを忘れた母がいた・・

母がなぜアルコール依存症になり、娘たちのもとを去ったのか、祖母はなぜそれを言えないでいたのかを解き明かしながら、三姉妹それぞれが抱えている悩みも描き出されていきます。表向きには順調な人生を歩んでいるようでも、誰しも何かしら問題を抱えていることに、ちょっと安堵させられるのではないでしょうか。
母の記憶を呼び起こそうと、3姉妹はかつてピアノの発表会で弾いたパッヘルベルのカノンの三重奏を実現させます。グランドピアノ3台での三重奏!! ピアノの借り賃が膨大だったのでは?と、余計な心配をしてしまいました。
それにしても、鈴木保奈美が認知症の母親役、多岐川裕美が祖母役とは、自分も年を取ったはずと、ため息です。お二人とも、若い頃と変わらず、可憐で素敵ですが。(咲)


2016年/日本/カラー/123分/16:9/デジタル
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://kanon-movie.com/
★2016年10月1日(土)角川シネマ新宿他 全国ロードショー 

posted by sakiko at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする