2015年10月04日

ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男 英題:ALTMAN

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監督・製作:ロン・マン
脚本:レン・ブラム 撮影:サイモン・エニス 編集:ロバート・ケネディ 他
出演:ロバート・アルトマン、ポール・トーマス・アンダーソン、ジェームズ・カーン 他

第71回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門正式出品。『ナッシュビル』『ロング・グッドバイ』など多くの名作で知られ世界三大映画祭で最高賞、アカデミー賞名誉賞を受賞した監督ロバート・アルトマン。妻キャサリンの全面協力のもと彼を師と仰ぐ監督や、ジュリアン・ムーアら縁のある俳優や家族も登場。ハリウッドをクビになるも権力に頼らず、映画を撮り続けたアルトマンの人生を追った初のドキュメンタリー。

生誕90周年、インディペンデント映画の父・アルトマンの知られざる素顔と映画人生が描かれている。その人生は波乱万丈! ウソ八百で映画業界に潜り込み、独学で映画制作を学び、ヒッチコックに見いだされて大出世! ハリウッドで映画を作るようになっても自分流に映画を撮ってクビに…。それでも権力に媚びず、タブーを恐れず、撮影・録音方法に革命を起こし自由に映画を撮り続ける・・ 大尊敬です。「ロバート・アルトマンのスタイルは誰にも真似ができないほど独創的。彼の感性と芸術的視点はあまりに鋭く、私には到底手が届かない」とマーティン・スコセッシ監督をも唸らせる--他にも影響を受けた監督は数知れず。映画スター達もこぞって出演を熱望したそうです。微笑ましいホームムービーの映像にも心が打たれました。 (千)

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(C) 2014 sphinxproductions


2014/カナダ/95分
配給:ビターズ・エンド
公式サイト
★2015年10月3日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開中


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真珠のボタン   原題, El boton de nacar

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監督・脚本:パトリシオ・グスマン
プロデューサー:レナート・サッチス
撮影:カテル・ジアン
編集:エマニュエル・ジョリー
写真:パス・エラスリス、マルティン・グシンデ
製作:アタカマ・プロダクションズ

チリ南部に位置する西パタゴニアの海底から、真珠貝のボタンが発見された。そのボタンは、かつて植民者によって祖国と自由を奪われた先住民の記憶を浮かび上がらせ、ピノチェト独裁政権下で政治犯として海に沈められた犠牲者たちの声をすくい上げていく・・・

南米チリを代表するドキュメンタリー作家パトリシオ・グスマン監督が、祖国チリがたどってきた苦難の歴史を大自然の圧倒的な映像美とともに描き、2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(脚本賞)を受賞したドキュメンタリー。

『光のノスタルジア』で、ピノチェト独裁政権下、チリ北部アタカマ砂漠に埋められた人々のことを描いたグスマン監督。本作では、同時期に最南端の西パタゴニアの海に葬られた人々のことを描いている。氷河や、海の中の世界が、圧倒的な美しさで描かれ、そこにそんな悲劇が潜んでいるとは・・・と、胸が締め付けられる思いだった。
ぜひ、『光のノスタルジア』とあわせて観てほしい。(咲)


今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭 インターナショナル・コンペティション部門で上映されます。
2015年/フランス、チリ、スペイン/16:9/82分
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:http://uplink.co.jp/nostalgiabutton/
★2015年10月10日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開
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光のノスタルジア   原題:Nostalgia de la luz

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監督・脚本:パトリシオ・グスマン
プロデューサー:レナート・サッチス
撮影:カテル・ジアン
編集:エマニュエル・ジョリー
天文写真:ステファン・ガイザード
製作:アタカマ・プロダクションズ

チリ北部、アタカマ砂漠。太平洋とアンデス山脈の間、標高3000メートルに位置し、空気も乾燥しているため天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まっている。パラボラアンテナが並ぶ様は圧巻である。一方、砂漠には、2000年以上前の村の廃墟や、19世紀の鉱夫たちがそのままにした列車も残る。また、ピノチェト独裁政権下で政治犯として捕らわれた人々の遺体が埋まっている場所でもある。天を仰ぐ学者たちのかたわらで、行方不明の肉親の遺骨を探して地を掘り返す女性たちがいる・・・

息を呑むような美しい映像と裏腹に、語られるのは、あまりにも悲しい独裁政権下で犠牲になった人たちと、その家族の物語。
チリでは、1970年の大統領選挙でサルバドール・アジェンデが当選。世界史上初めて、選挙によって社会主義政権が成立する。アジェンデ大統領は、銅産業の国有化など様々な改革政策を実施するが、保守派は反発。銅企業を無償接収された米国の後押しもあって、1973年9月11日、軍事クーデターでピノチェト政権が成立し、アジェンデ派は徹底的に弾圧された。本作で描かれるアタカマ砂漠の強制収容所はその象徴である。19世紀の硝石工場の宿舎を利用した収容所内では、学者が天文学の講義を行い、人々は星を眺めて心にせめてもの自由を得たという。だが、星座を頼りに逃亡するのを恐れて、軍は天文学の講義を中止させたそうだ。
独裁政権下で行われた暗殺の60%が未解決だという。本作と同時に公開される『真珠のボタン』では、南のパタゴニアの海に沈められた人たちのことが描かれる。
グスマン監督自身、1973年のクーデター直後、サンチャゴのナショナル・スタジアムに2週間監禁され、その後、出国した経験を持つ。
チリの暗黒の時代を、かくも美しく描いた監督。犠牲になった方々への深い思いを感じさせられる2作品を続けさまに観て、指導者の資質がかくも多くの人々の人生を変えることに胸が痛んだ。(咲)


2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀作品賞を受賞
映画祭上映時タイトル:『光、ノスタルジア』

2010年/フランス、ドイツ、チリ/16:9/90分
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:http://uplink.co.jp/nostalgiabutton/
★2015年10月10日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開
posted by sakiko at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

木屋町DARUMA

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監督:榊英雄
プロデューサー:榊英雄、丸野裕行
原作:丸野裕行
脚本:丸野裕行
撮影:今井裕二
音楽:榊いずみ
主題歌:「空が泣いている」
出演:出演:遠藤憲一(勝浦茂雄)、三浦誠己(坂本健太)、武田梨奈(新井友里)、木下ほうか(金内秋生)、寺島進(新井英一)、木村祐一(古澤武志)、烏丸せつこ

京都木屋町をかつて牛耳っていたヤクザの勝浦茂雄は、ある事件で両手両脚を失くした。今は弟分の古澤の仕事を黙々とこなしている。古澤から命ぜられた坂本が身の回りの世話をしているが、内心いやいやなのが見て取れる。坂本は債権者の家を回り、勝浦をプレゼントだと置いていく。ダルマのように転がされた勝浦は悪態をつき、債権者を脅して借金を回収する。嫌がらせを受けた債権者は勝浦の迫力に恐れをなして、さらに他から借金を重ねたり娘を差し出したりするほかなくなってしまう。

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なんかもう凄い映画を観てしまいました。映画らしい映画というか。「怖い思いしたくない」私がこわごわ観た試写ですが、遠藤さんはじめ役者さんたちの迫力ある演技に圧倒され、映画だからできる表現だ!と感心したのでありました。この原作を見つけた榊監督、原作者&脚本の丸野裕行氏、演じた俳優さんみんなに拍手を送ります。
四肢を失くした人で思い出したのが『ジョニーは戦場へ行った』(1971年/ドルトン・トランボ原作&監督)と『キャタピラー』(2010年/若松孝二監督)ですが、主演の遠藤さんが、「初めて観た映画は『ジョニーは戦場へ行った』だった」と初日舞台挨拶で語っていたようです。そ、それはトラウマになりそう。
チラシ画像の遠藤さんのアップは迫力がありすぎますが載せますね。裏社会の男たちの生き様が切なくもあり、怖い映画でしたが今年のベスト入りです。(白)


2015年/日本/カラー/HD/116分
配給:ファミリーツリー、アークエンタテインメント
(C)2014「木屋町DARUMA」製作委員会
http://kiyamachi-daruma.com/
★2015年10月3日(土)渋谷シネパレスほか全国順次公開
posted by shiraishi at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ファンタスティック・フォー(原題:Fantastic Four)

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監督・脚本:ジョシュ・トランク(『クロニクル』/2012年)
原作:スタン・リー、ジャック・カービー
脚本:ジェレイミー・スレイター、サイモン・キンバーグ
撮影:マシュー・ヤンセン
音楽:マルコ・ベルトラミ、フィリップ・グラス
出演:マイルズ・テラー(リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック)、ケイト・マーラ(スー・ストーム/インビジブル・ウーマン)、マイケル・B・ジョーダン(ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ)、ジェイミー・ベル(ベン・グリム/ザ・シング)、トビー・ケベル(ビクター・フォン・ドゥーム/Dr.ドゥーム)、レグ・E・キャシー(Dr.ストーム)

発明オタク少年のリード・リチャーズは小学生のときに物質転送装置を発明していたが、周囲の大人は妄想と決め付ける。理解し、応援してくれるのは同級生のベン・グリムだけだった。7年後、リードはバクスター財団のDr.ストームに財団の研究員としてスカウトされる。博士の養女のスー、息子のジョニー、スーに好意を持っているらしいビクターとともに転送装置の開発に力を注ぎ込む。3人は博士に無断で、完成した転送装置で異次元へと旅するが、事故によりビクターが取り残されてしまう。帰還した2人と装置の操作に当たったスーには異次元のパワーが注ぎ込まれ、それぞれに地球人にはない能力が上書きされていた。

マーベルが最初に世に出したヒーローチームがどうやってできたのかが、前のシリーズからキャストを一新、若手スターによって描かれています。『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』(2005)、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)の前日譚なので、未見の方もそのまま楽しめます。CG技術が進んでいるので、目の前に広がる異次元プラネット・ゼロの映像が素晴らしく、F4たちのアクションがパワーアップしています。『セッション』での熱演もまだ目に残っているマイルズ・テラー、『リトル・ダンサー』のビリー・エリオット役が15年も前!すっかり大人になったジェイミー・ベルら、
若い彼らが思いがけず得た力に苦悩する様、彼らを軍事利用しようとする悪人たちと戦い、成長していく過程がみどころです。大きな画面でお楽しみください。(白)


2015年/アメリカ/カラー/シネスコ/100分
配給:20世紀フォックス映画
(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Foxhttp://www.foxmovies-jp.com/f4/
★2015年10月9日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

罪の余白

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監督・脚本:大塚祐吉
原作:芦沢央(あしざわ よう)
撮影:アイバン・コバック
音楽:鈴木ヤスヨシ
出演:内野聖陽(安藤聡)、吉本実憂(木場咲)、谷村美月(小沢早苗)、葵わかな(笹川七緒)、宇野愛海(新海真帆)、吉田美佳子(安藤加奈)、堀部圭亮(西崎真)、利重剛(宮崎知良)、加藤雅也(高山満)

安藤聡は大学で行動心理学の教鞭をとっている。妻に先立たれて娘の加奈と二人暮らしだったが、加奈が学校のベランダから転落死したとの連絡を受けた。名門女子高で青春を謳歌していると思っていた加奈はなぜ死んだのか?部屋に残された日記を読んだ安藤は、咲という同級生に追い込まれていった娘の辛さを初めて知る。安藤は仕事も手につかず、咲をさぐるために加奈の同級生を訪ね歩く。

父が死んだ娘のために暴走していくといえば2014年の『渇き。』(役所広司、小松菜奈)がありました。娘の裏の顔は悪魔だった、という前者。今度はそんな同級生に翻弄された上、死んでしまったのが娘という設定です。あら、名前が加奈子と加奈でした。いかにも優等生な美少女が実は、というのは定番になりそうです。
自分の高校生のころを思い出すと、校内でのヒエラルキーまたはカーストがなかったとはいいませんが、そんな言葉を当てはめてはいなかったし、今ほど深刻ではありませんでした。もっと長閑でした。物質的に豊かになった代わりに、心が貧しくなってしまった?自分が幸せだったら人に優しくできるはずなのに、不幸な人が多いってことですね。
内野聖陽さん演じる父親が行動心理学者なので、それをおおいに生かすのかと期待していたら肩すかしでした。知識はあっても普通の父親だということなのか女子高生=JKにしてやられるなんて。大人の男性はJKに勝てない?!吉本実憂さん存在感ハンパないです。パねぇっていうんですか。そうですか。(白)


2015年/日本/カラー/シネスコ/120分
配給:ファントム・フィルム
(C)2015「罪の余白」フィルムパートナーズ
http://tsuminoyohaku.com/
★2015年10月3日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほかにてロードショー
posted by shiraishi at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヴィヴィアン・マイヤーを探して  原題:Finding Vivian Maier

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監督・脚本・プロデューサー:ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケル
出演:ヴィヴィアン・マイヤー、ジョン・マルーフ、ティム・ロス

ヴィヴィアン・マイヤーとは何者なのか?
ナニー(乳母)として働く傍ら、路上で撮った15万枚もの素晴らしい写真を1枚も発表せずにこの世を去った女性の人生に迫るドキュメンタリー。
本作の発端は、2007年。シカゴに住むジョン・マルーフは、シカゴの歴史本を執筆中に、本に掲載する古いシカゴの街並みの写真を入手しようと家の向かいにあるオークション・ハウスに出かけ、写真のネガがいっぱい入った箱を競り落とす。撮影したヴィヴィアン・マイヤーの名前は検索しても出てこない。2年後、再度検索したら、少し前に亡くなったという死亡記事がヒットする。それを手がかりに、ヴィヴィアン・マイヤーを知る人たち約100人に彼女の人となりを聞いてまわる。本作は、その記録を通して、生前のヴィヴィアン・マイヤーの人物像に迫るドキュメンタリー。

ゴミ箱の中を写していた、ミリタリーブーツを履いて大きく手を振って歩いていた・・・ 乳母という仕事とはかけ離れた、大胆で変わり者のヴィヴィアンの姿が浮き彫りにされていく。彼女が撮った人物写真からは、その人の人生までもが見えてくるような力がある。何気ない路上のショットから、その時代も見えてくる。
最初に乳母として15年間住み込んだ家では、暗室もあてがってもらって自分で現像もしていた。その後、数年ごとに住み込み先を移り変わり、老後は最初に子守をした子どもたちが大きくなって面倒をみてもらっていた。引っ越すたびに所持品を持ち歩き、収まりきらない膨大な荷物をトランクルームに預けていたが、その費用を出したのも、最初の仕事先の子どもたち。後年は現像しないままのネガフィルムも。もし、写真を1枚でも世にだしていたら、彼女の人生は変わったかもしれない。それほど、力のある写真たち。ジョン・マルーフによって世に出たことを、天国でヴィヴィアンはさぞかし驚いていることと思うとなんだか楽しい。(咲)

2013年/アメリカ/83分
配給:アルバトロスフィルム
公式サイト:http://vivianmaier-movie.com/
★2015 年10月10(日)より"発見“のロードショー! シアター・イメージ・フォーラムほか全国順次公開
posted by sakiko at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

屍者の帝国

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監督:牧原亮太郎
原作:伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」河出書房新社
キャラクター原案:redjuice
キャラクターデザイン:千葉崇明
主題歌:EGOIST
声の出演:細谷佳正(ジョン・H・ワトソン)、村瀬歩(フライデー)、楠大典(フレデリック・バーナビー)、三木眞一郎(アレクセイ・カラマーゾフ)、山下大輝(ニコライ・クラソートキン)、花澤香菜(ハダリー・リリス)、大塚明夫(M)、菅生隆之(ザ・ワン)

19世紀末。死体に新たに命を注ぎ、意志を持たない「屍者」として蘇生させる技術が進み、世界中で労働者や兵士として重用されていた。ロンドンの医学生であるジョン・H・ワトソンは親友フライデーとの約束どおり、病死した彼を屍者化する。違法ではあったが、その技術を見込まれて政府の諜報組織「ウォルシンガム機関」にスカウトされ、密命を受ける。その任務とはヴィクター・フランケンシュタイン博士が残した意志と言葉を持つ屍者ザ・ワンを生み出す技術が記された「ヴィクターの手記」を手に入れることだった。ワトソンは屍者化したフライデーを記録係に、手がかりを求めてボンベイへと旅立つことになった。

原作は第33回日本SF大賞・特別賞、第44回星雲賞日本長編部門受賞。2007年『虐殺器官』で作家デビューして2年で早世してしまった伊藤計劃が遺したのは30p。親交の深かった芥川賞作家、円城塔が書き継いで長編SFとして完成させました。アニメを観て初めてその原作を知り、読み始めたらまた凄かった!459ページの長編が手ごわくてなかなか進まず、読み終わるのに他の本の何倍も時間がかかりました。これを2時間の作品にした牧原亮太郎監督エライ!牧原監督はアニメーター出身なのだそうで、手がけた作品リストには私も楽しんだ作品がたくさんありました。
アニメになった登場人物のビジュアルは原作のイメージを損なわず、フライデーが儚げなところがBL好きな方には特にツボにはまりそうです。
本作は伊藤計劃の残したオリジナルの長編3作品を映画化する「Project Itoh」の1作で、2作目の『ハーモニー』が11月13日公開決定、処女作の『虐殺器官』は調整中。(白)


2015年/日本/カラー/120分
配給:東宝映像事業部
(C)Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES
http://project-itoh.com/
★2015年10月2日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国劇場にて公開
posted by shiraishi at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アメリカン・ドリーマー 理想の代償(原題:A Most Violent Year)

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監督:脚本:J・C・チャンダー
衣装:ワリッカ=メイモン
出演:オスカー・アイザック(アベル・モラレス)、ジェシカ・チャステイン(アナ・モラレス)、デヴィッド・オイェロウォ(ローレンス検事)、アレッサンドロ・ニヴォラ(ピーター・フォレンテ)、アルバート・ブルックス(アンドリュー・ウォルシュ)

1981年のニューヨーク。移民のアベル・モラレスはクリーンなビジネスを信条に働き、オイル業界で頭角を現してきた。美しい妻アナを娶り、可愛い子どもを授かり、郊外に豪邸を持って幸福の絶頂にいた。次のステップのために摩天楼を望む土地の手付金も払った。銀行からの融資を取り付け、全財産をはたいたアベル。
しかし何者かが彼の成功を阻もうとすてか、タンクローリーを強奪する事件が続発する。アベルの覚えのない脱税の容疑がかかり、家族への脅迫も起きた。悪いことは続き、確約していた銀行融資が取り消され、30日以内に残りの支払いができないと手付金は没収、無一文になってしまう。アナは親族のニューヨークマフィアの手を借りようというが、これまでの努力が水の泡になるとアベルは譲らない。

原題が「A Most Violent Year」。最も暴力的な年?ニューヨークで犯罪が多発したこの年を舞台に、アメリカン・ドリームを手に掴もうとした主人公が転落してしまう日々を緊迫感たっぷりで描きます。好事魔多しというのはこれだ、と思ったほど様々な災難(としか言いようがない)が降りかかります。ああ、心臓に悪い。
オスカー・アイザックは若き日のアル・パチーノを髣髴とさせます。仕立の良さそうなスーツとキャメルのコートがよく似合っていました。個人的な好みで、これまで一番背広が似合う俳優はコリン・ファース、コートの似合う俳優はチョウ・ユンファでしたが、その次にランクイン。妻役のジェシカ・チャステインも上品な美人かと思えば、キレて怒鳴り散らすワイルドさも併せ持って、本当に守備範囲の広い人です。彼女が着こなすアルマーニのコートいいなぁ。(白)


2014年/アメリカ/カラー/シネスコ/125分
配給:ギャガ
(C)2014 PM/IN Finance.LLC. American-dreamer.gaga.ne.jp
http://american-dreamer.gaga.ne.jp/

★2015年10月1日(木)TOHO シネマズ シャンテ 他全国ロードショー
posted by shiraishi at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

江南ブルース  英題:GANGNAM 1970

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監督:ユ・ハ(『マルチュク青春通り』『卑劣な街』『霜花店−運命、その愛』)
出演:イ・ミンホ、キム・レウォン、チョン・ジニョン、ソリョン(AOA)

1970年、ソウル。クズ拾いをしながらぼろ小屋で寄り添って暮らすジョンデ (イ・ミンホ) とヨンギ (キム・レウォン) 。「暖かい床で寝れる日が来るかな」「戸籍もないのに?」「銀行強盗して大金を手に入れようか?」「ちゃんとした床で寝れる!刑務所で!」と語り合う兄弟のような二人。そんなぼろ小屋さえ、壊されてしまう。全党大会に借り出された二人は、ヤクザが介入し暴動になったところでお互いを見失ってしまう。
3年後、ジョンデは、家族として受け入れてくれた組織の元ボスのギルス(チョン・ジニョン)の真面目に暮らしてほしいとの願いとは逆に、成功したいと夢見て、情報と権力を握るミン社長 (キム・ジス)のもとで江南地区の利権争いに身をやつしていた。そんな中、ジョンデは明洞派の中堅ボスになったヨンギと再会する。敵同士となったジョンデとヨンギ。政界も介入し、義理と陰謀、そして裏切りが渦巻く江南の土地を巡る壮絶な争いが始まる・・・


笑顔の素敵なキム・レオンと、王子様のようなイ・ミンホが、笑みを封印して、江南開発の利権争いに野心を燃やす男らしい男を演じていて驚かされます。
江南といえば、今や、高層ビルや高級マンションが立ち並び、ソウルでも最先端のおしゃれな地区。1970年代、まだ草原で何もなかった時代の江南が写し出されます。思えば、1972年の西新宿だって、やっと京王プラザホテルがぽつんと建っただけでした。1975年に商社に入社し、しばらくした頃に、汝矣島の大韓生命ビル建設のプロジェクトに関わったことがあります。江南が今のようになると誰が想像したことでしょう。いえ、想像した人がいたからこそ、土地ころがしで儲けた人も! 本作は、野心に溢れ、欲望が渦巻く世界を描いた骨太の物語。(咲)


配給:クロックワークス
2015年/韓国/135分/カラー/シネスコ/5.1ch
公式サイト:http://www.gangnam-blues.com
★2015年10月17日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国ロードショー
posted by sakiko at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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