2015年09月25日

お!バカんす家族   英題:VACATION

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監督・脚本:ジョナサン・ゴールドスタイン&ジョン・フランシス・デイリー
出演:エド・ヘルムズ(『ハングオーバー』シリーズ)、クリスティナ・アップルゲイト、レスリー・マン、クリス・ヘムズワース(『アベンジャーズ』シリーズ)

マイナー航空会社のパイロット、ラスティにとって何より大切なのは妻と二人の息子たち。例年ログハウスで過ごすバカンスもマンネリ状態。少年時代に父に連れていって貰った思い出のテーマパーク「ワリーワールド」で家族の絆を強めようと、張り切ってレンタカーを借り、アメリカ大陸横断の旅に出る。最初はノリノリだった一家だが、車は故障する、モーテルはかび臭いと散々。しかも熊のぬいぐるみを正面に着けた怪しげな大型トレーラーに後をつけられ、旅を楽しむどころじゃない。果たして、一家はワリーワールドに辿り着けるのか・・・

もう、ほんとにお馬鹿映画なのですが、家族を思うラスティに思わずほろり。もっと大きな航空会社のパイロットにもなれたのに、ローカル線しかない小さな会社で働いているのは、毎日家に帰って家族と過ごすことができるから。家族を楽しませようと頑張るのですが、それが裏目裏目に・・・ 後を付けてくる怪しげな大型トレーラーの正体にも、最後、あっと驚かされます。(咲)

配給:ワーナー・ブラザース映画
2015年/アメリカ/カラー/99分/スコープサイズ/ドルビーサラウンド 7.1
https://warnerbros.co.jp/c/movies/ovacancekazoku/
★2015年9月26日(土) 新宿バルト9、梅田ブルク7ほかにてロードショー


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ドローン・オブ・ウォー(原題:Good Kill)

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監督・脚本:アンドリュー・ニコル
撮影:アミール・モクリ
音楽:クリストフ・ベック
出演:イーサン・ホーク(トミー・イーガン)、ブルース・グリーンウッド(ジョンズ)、ゾーイ・クラビッツ(スアレス)、ジェイク・アベル(ジマー)、ジャニュアリー・ジョーンズ(モリー)

アメリカ空軍少佐のトミー・イーガンは、かつてF-16戦闘機のパイロットだった。今はラスベガス郊外の自宅から基地を往復する毎日。クーラーのきいたコンテナ内で無人戦闘機を操作し、クリックひとつでミサイルを飛ばすのが任務だ。アメリカの脅威であるテロリストを殲滅するのが最優先の上層部により、ときには非戦闘員と思われる人間がまきこまれることもある。音の出ない小さなモニターの中の戦闘は一方的だ。相手がこちらに向けて銃撃しても、ドローンははるか上空で届く距離ではないし、ましてや1万キロも離れたこのコンテナには何の影響もない。しかし家族のいる日常と机上の戦闘の非日常を行き来するイーガンの精神は次第に蝕まれていく。

美しい空撮の映像が出回り、ドローンが撮影に大変便利な機器であることを知ったとき、これって軍事利用したら危ないんじゃないか、と思ったものです。なんのことはない、とっくにアメリカが軍事利用していて(そのために開発が進んだ)、この作品はその最も現代的な戦争を目の前に見せてくれます。
戦闘機に乗っていたイーガンは実戦を経験していて、モニターを覗いている日々に大きなギャップを感じています。基地にはスカウトされた若者が集められて「ゲームではない、戦争だ!人を殺しているのだ!」と上官が演説していますが、大半は痛痒も感じずにクリックして「Good kill」というはずです。ゲームと同じにこちらが死傷することはないのですから。
脅威である敵側も同様の技術を持って攻撃してきたとき、地球のほとんどは壊滅状態になっているのでは?そんなときが来ないように、やられる前にやれ!となるのでしょう。暑いときに観ても背筋が凍りそうでした。良心のある人は壊れていくことで自分のスイッチを切るのでしょうか?
『天空の蜂』が12日から公開されています。原作(東野圭吾著)は20年も前に発表されたものです。原発を導入する際、これは内側へ向けた核兵器になりうると考えた人はいなかったの?この『ドローン・オブ・ウォー』を観たら、恐怖が倍化するはず。だから軍備を強化しなければ!とならないよう、祈るばかり。(白)


2014年/アメリカ/カラー/シネスコ/104分
配給:ブロードメディア・スタジオ
(C)2014 CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED.
http://www.drone-of-war.com/
★2015年10月1日(木)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トルコ映画の巨匠 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン映画祭 Nuri Bilge Ceylan Retrospective

2015年9月29日(火)-10月3日(土)(5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)

カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞作『雪の轍(わだち)』が、今年6月に日本公開されたトルコの映画作家ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。『雪の轍』以前に製作された5作品が多彩なゲストによるトークも交え一挙上映されます。

◆上映作品
『カサバー町』(1997)
『冬の街』(2002)
『うつろいの季節(とき)』(2006)
『スリー・モンキーズ』(2008)
『昔々、アナトリアで』(2011)

スケジュール等、詳細はこちらで! 

2015年7月8日(水)に草月ホール(青山)で行なわれた「ヌリ・ビルゲ・ジェイラン映画祭オープニング・イベント」でのトーク「国際映画祭とトルコ映画 ヌリ・ビルゲ・ジェイランを中心に」の抄録が公開されています。
登壇者:石坂健治氏、市山尚三氏 司会:矢田部吉彦氏
ジェイラン映画祭のご参考に、ぜひお読みください。
posted by sakiko at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

岸辺の旅

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監督:黒沢清
原作:湯本香樹実「岸辺の旅」文春文庫
脚本:宇治田隆史
撮影:芦澤明子
音楽:大友良英、江藤直子
美術:安宅紀史
出演:深津絵里(薮内瑞希)、浅野忠信(薮内優介)、小松政夫(島影)、蒼井優(松崎朋子)、柄本明(星谷)、村岡希美(フジエ)、奥貫薫(星谷薫)、赤堀雅秋(タカシ)、首藤康之(瑞希の父)

瑞希の夫優介は3年前に失踪した。ようとして足取りがつかめず、瑞希は一人喪失感にさいなまれながら、子どもにピアノを教えて暮らしてきた。ひっそりとした家に戻り、優介の好物を作っていると突然優介が現われ、「俺死んだよ」と告げる。「俺と一緒に来ないか。綺麗な場所があるんだ」と旅に誘うのだった。
失踪した後、優介がお世話になった人たちを二人で訪ねながら、瑞希の空白の時間が埋められていく。

死んだ夫が戻ってきたら妻はどうするでしょう?
自分が知らなかった夫の姿が次々に見えてくるとしたら?
私なら何で何で、どうしてどうしてと質問攻めにし、騒ぎまくりそうです(恥)。
瑞希は驚きながらも、優介のことばを受け入れていっしょに足跡を辿ります。「岸辺の旅」は彼岸と此岸、死後の世界とこちらの世界をすれすれに歩くものでした。死んだ人々が様々な形でこちらにも残っているというのにも、身近な方を亡くしていればなおさら想像も納得もしやすいのではありませんか?
生死は切り離せないものですから、死だけ見ないでおくわけには行きませんが、たいていの人は想像しなくても生きていけます。それでいつのまにか近づいているのですが。湯本香樹実さんの童話や小説には、必ずと言っていいほど「死」が描かれます。この作品も、あるがままに受け入れ、旅の最後に行くべき場所に戻る安らぎを感じました。
しみじみとした情愛を通わせる夫婦を演じた深津絵里さん、浅野忠信さん。お二人は『寄生獣』で最強のパラサイトとして共演していましたし、蒼井優さんは女の怖さが出ていたし、俳優さんってつくづく興味深いです。
カンヌ映画祭「ある視点部門」では黒沢清監督が日本人初の監督賞を受賞しています。(白)


2015年/日本・フランス合作/カラー/シネスコ/128分
配給:ショウゲート
(C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
http://kishibenotabi.com/
★2015年10月1日(木)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バードピープル(原題:Bird People)

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監督・脚本:パスカル・フェラン
出演:アナイス・ドゥムースティエ(オドレー・カミュゼ)、ジョシュ・チャールズ(ゲイリー・ニューマン)、ロシュディ・ゼム(シモン)、カメリア・ジョルダナ(レイラ)、タクリート・ウォンダラー(アキラ)

オドレーは大学を休学中。シャルル・ドゴール空港のすぐ隣のホテルでルームメイドとして働いている。部屋を掃除し、シーツを取替え、シャンプーを補充し、屋上で煙草を吸う。同じ繰り返しの毎日にうんざりしていた。
宿泊客のゲイリーは分刻みのスケジュールで動く有能なエンジニア。今日はパリで仕事を済ませ、明日はドバイへ飛び立つ予定だ。突然なにもかもいやになり、妻にはスカイプで別れを告げ、会社にも限界だと連絡する。誰もが驚くが人生は自分のものだ。

二人のほかはホテルの従業員と会社の同僚との会話があるだけ。2時間あまりの映画で圧倒的なのは、スズメの目でみるパリの町並みです。飛ぶ夢を見ても私はこんなに高く上がれません。ドローンで撮影しているのでしょうか?
これまでの退屈そうだったオドレーと、スズメに気づいてパッと明るくなるゲイリーの表情に注目してください。アナイス・ドゥムースティエは『彼は秘密の女ともだち』(2015)ほかでも主演している人気女優。ジェニファー・ローレンスにちょっと似ているかな。演技ができることが一番ですが、親しみやすい笑顔で美人過ぎない素材もいいのかも。
スズメが訪れた部屋で絵を描く男性の筆さばき(別撮り?)に思わず目がくぎづけになりました。役名はアキラで、タクリート・ウォンダラーとあるのですが、ほかに出演作は見つけられずどういう人なのか謎です。気になる・・・。(白)


2014年/フランス/カラー/ビスタ/128分
配給:エタンチェ
(C)Archipel 35 - France 2 Cinéma - Titre et Structure Production
http://birdpeople-suzume.com/
★2015年9月26日(土)より ユーロスペース、シネマカリテほか全国順次公開
posted by shiraishi at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チャンス商会 初恋を探して(原題:Salut d'Amour)

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監督:カン・ジェギュ
脚本:イ・サンヒョン、カン・ジェギュ、パン・ウンジン
撮影:イ・ヒョンドク
音楽:イ・ドンジュン
出演:パク・クニョン(ソンチル)、ユン・ヨジョン(グンニム)、チョ・ジヌン(チャンス)、ハン・ジミン(ミンジョン)、ムン・ガヨン(アヨン)

チャンスマートで働くソンチルは一人身のガンコなお爺ちゃん。近所の花屋のグンニムというおばちゃんがちょっと気になって、まるで初恋のようにドキドキして、ぶっきらぼうな態度しかとれない。不器用なソンチルを勤め先のチャンス社長や、顔見知りの高校生たちが応援する。グンニムの娘はソンチルの世話を焼く母に不満タラタラなのだが。この遅れてきた初恋の行く先は??

『シュリ』(2000年)、『ブラザーフッド』(2004年)などを送り出してきたカン・ジェギュ監督が、今回はまったく違う趣の作品をプレゼントしてくれました。高齢者の恋愛と家族の絆をじっくりと描き出しています。老いへの不安を抱えながら人生の黄昏時を歩く寂しさも。筆者も物忘れや体力の衰えなど、何かと年を感じるこのごろ、大いに親近感がわきました。
驚くような展開をしていきますが、観終わったときには暖かい思いで満たされる作品です。似た設定の映画はほかにもいくつかありましたが、これまでと違う表情を見せるベテラン俳優さん、爽やかな魅力をふりまく若手俳優のアンサンブルが楽しいです。(白)


2015年/韓国/カラー/シネスコ/111分
配給:CJ Entertainment Japan
(C)2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
http://jangsumart.jp/
★2015年9月25日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開
入場者プレゼント!数量限定です。お早めに〜!
公開第1週はチャンヨルのクリアファイル、第2週はチャンヨルのプロマイド!!
posted by shiraishi at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015

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プログラム概要  詳細

◆インターナショナル・コンペティション
世界各地より応募された中から15作品を上映。

◆アジア千波万波
アジアの新進ドキュメンタリー作家の作品を紹介。

◆日本プログラム
日本のドキュメンタリー作品の様々な試みを世界へ向けて紹介するプログラム。

◆ヤマガタ・ラフカット!

◆ラテンアメリカ――人々とその時間:記憶、情熱、労働と人生
1960年代には「第三映画(The Third Cinema)」と銘打たれた新しい映画の形式が模索され数々の伝説的な作家を輩出したラテンアメリカのドキュメンタリー。独裁政権時代へ突入し、国境を越えた連帯が弛まない制作を底支えし、現在へと連綿と続く映画制作の活況へと繋がっている。これまで日本でほとんど紹介されてこなかった1960〜80年代の社会変革へ挑んだ代表的なラテンアメリカ・ドキュメンタリーから現在までを俯瞰し、ラテンアメリカを糸口に今後のドキュメンタリーの可能性を探る。

◆Double Shadows/二重の影――映画が映画を映すとき
ドキュメンタリー映画において、映画を被写体として、あるいは主題として選択する行為は、映画による自分探しの旅でもある。家族によって撮られたホーム・ムーヴィー、子どもの頃から観てきた映画は、個人の記憶であると同時に、私たちを時間の流れに刻みこむ。映画史を辿ることで故国が甦り、フッテージが繋がれることで存在に生が与えられる。自閉的試みを越えて、映画的記憶の現在を再考する。

◆アラブをみる――ほどけゆく世界を生きるために
国境を越えて広がるアラビア語圏。そこには「アラブ」とひと括りにできない豊かな個々の物語が溢れている。「アラブの春」から4年。変わりゆく世界と真摯に向き合った新作と、70年代のレバノン・パレスティナを撮影した旧作を併せて上映することで、国家や共同体を越えた人々の繋がりの可能性を模索する。エジプト、シリア、パレスティナ、モロッコなどの作品を上映。上映後は、監督や足立正生らのゲストを招いてのトークショー、ライブなどを予定。

◆ともにある Cinema with Us 2015
東日本大震災、それにともなう原発事故という未曾有の体験と、そこから生まれ続ける課題を改めて見つめ、伝えていくプログラム。映画・映像に何が出来るのかを問い、YIDFF 2011からスタートしたプロジェクトを継続・深化させる。

◆やまがたと映画
山形の戦後70年を映像で見つめるプログラム。日中・太平洋戦争、そして戦後。出征、銃後、満蒙開拓、残留孤児、平和憲法、農地解放、高度成長、減反、出稼ぎ、跡継ぎ問題、東日本大震災、TPP……。時代の変化と混乱を受け止めながら、山形の人々はいかに生きてきたか。

◆審査員作品
◆オープニング上映
◆特別招待作品
◆YIDFFネットワーク企画上映
◆アジア・フィルム・コミュニティ:きらめく星座群
共催:国際交流基金アジアセンター
•ヤマガタ映画批評ワークショップ
•関連プログラム 映像は語る――ドキュメンタリーに見る現代台湾の光と影
主催:山形大学人文学部附属映像文化研究所、台湾文化部

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★2015年10月8(木)〜15(木)開催  公式サイト
会場:山形市中央公民館ホールほか

お問合:認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局(山形事務局)
〒990-0044 山形市木の実町9-52 木の実マンション201
phone: 023-666-4480 fax: 023-625-4550 e-mail: info@yidff.jp
(東京事務局)
〒160-0005 東京都新宿区愛住町22 第3山田ビル6F
phone: 03-5362-0672 fax: 03-5362-0670 e-mail: mail@tokyo.yidff.jp


シネジャ・スタッフ数人もヤマガタ入りの予定です。今回も香味庵クラブ(映画祭ゲストとファンの交流の場。日本の伝統的お蔵を改装した和風レストランが、夜は映画祭の交流の場へ☆)で色んな人と出会い、呑み、とても楽しみです!! (千)



posted by chie at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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