2015年09月05日

アントマン(原題:Ant-man)

antman.jpg

監督:ペイトン・リード
原作:エドガー・ライト ジョー・コーニッシュ
脚本:エドガー・ライト & ジョー・コーニッシュ、アダム・マッケイ & ポール・ラッド
撮影:ラッセル・カーペンター, ASC
音楽:クリストファー・ベック
出演:ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン)、エバンジェリン・リリー(ホープ・ヴァン・ダイン)、マイケル・ダグラス(ハンク・ピム)、コリー・ストール(ダレン・クロス)、ボビー・カナベイル(パクストン)、マイケル・ペーニャ(ルイス)
吹き替え版 声の出演:内田有紀(ホープ役)/小杉竜一(ブラックマヨネーズ)(ルイス役)

スコットはやる気も能力も持ち合わせながら、やることなすこと裏目に出て刑務所入り。仕事も家庭もなくしてしまった。最愛の娘は妻に連れられ新しいパパ候補と暮らしていた。それも警官・・・。
父親の責任を果たしたいと仕事を探しても、前科がばれてクビ。進退窮まってワル友だちの口車に乗り、金持ちの家の金庫破りをするはめに。しかし、ここで見つけたのは現金でも金塊でもなく、謎のヒーロースーツ。スーツを発明したピム博士は、スコットを見込んで特訓を課し、スコットは愛娘のために体長1,5cm、世界最小のスーパーヒーローとなった!

マイナーでサイズがアリくらいの小さなヒーロー。しかもヒーローになった動機は娘の養育費を払うためで、戦うフィールドもそれなりに小さいです。アベンジャーズのように地球や人類を救いたい!という高邁な理想があったわけではないんですが、ストーリーが進んでいくと、いやおうなく話は地球規模に大きくなるのです。
アントマンだけあって、いろんな種類のアリを率いて戦えるというのが特色!それぞれの能力を生かして作戦を展開していくのが面白いです。おとぼけな3人組が笑わせてくれて、アクションとコメディの加減もいいです。子ども部屋でのバトルはお子様が喜びそう。アリの視点で見える世界を体感してみてください。エンドロールの後にマーベルヒーローが登場しますので、最後まで観てねー。(白)


2015年/アメリカ/カラー/ビスタ/117分
配給:ディズニー
(C)Marvel 2015
http://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html
★2015年9月19日(土)TOHOシネマズ日劇ほか2D/3Dロードショー
posted by shiraishi at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピエロがお前を嘲笑う(原題:Who Am I - No System Is Safe)

piero.jpg

監督・脚本:バラン・ボー・オダー
楽曲提供:ボーイズノイズ、ロイヤル・ブラッド
出演:トム・シリング(ベンヤミン)、エリアス・ムバレク(マックス)、ハンナー・ヘルツシュプルンク(マリ)、トリーヌ・ディルホム(ハンナ・リンドバーグ)、ボータン・ビルケ・メーリング(ステファン)、アントニオ・モノー・Jr.(ポール)

一人の青年が警察に出頭してきた。天才ハッカーとして世間を騒がせ、殺人事件に関与を疑われて指名手配になっているベンヤミン本人だった。彼が指名した捜査官ハンナ・リンドバーグは、事件の顛末を聞かされる。
高校生のころのベンヤミンは内向的で、意中のマリに声をかけることもできず一人パソコンに向かう日々だった。女子大生になったマリに再会したベンヤミンは、自分を覚えていてくれたことに感激し、マリのために試験問題を盗もうとする。マリが参加したパーティでマックスと知り合い、ベンヤミンのハッカーの才能を認めたマックスはハッカー集団「CRAY」を結成する。彼らが手当たり次第に楽しむハッキングは、ほかのハッカーたちにも知られるようになったが、軽率な行動が殺人事件を起こしてしまう。

バラン・ボー・オダー監督の作品はこれが初めての公開。DVDでは『23年の沈黙』が出ているようです。若い俳優たちもほとんど馴染みがありませんので、どっぷりストーリーにはまれます。テンポの良い脚本、散りばめられたトリックに観客も振り回され、特に若い方々に受けそうな音楽にのって、ラストまで走っていきます。
ハッカーの犯罪を扱った映画は数多いですが、現実での進化が早いので、技術については少し前の作品は既に古いのでしょう。スマホがこれだけ普及するなんて以前は想像もしませんでしたよね。機器が進歩しても扱う人間自体はそう変わらないので、ドラマがよく描けていれば映画はいつまでも鑑賞に堪えます。(白)


2014年/ドイツ/カラー/シネスコ/106分
配給:ファントム・フィルム
(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH
http://pierrot-movie.com/
★2015年9月12日(土)新宿武蔵野館他全国ロードショー
posted by shiraishi at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

黒衣の刺客(原題:聶影娘 The Assassin)

kokui.jpg

監督:ホウ・シャオシェン
原作:ハイ・ケイ
脚本:チュー・ティエンウェン、ホウ・シャオシェン
撮影:リー・ピンビン
音楽:リン・チャン
出演:スー・チー(インニャン)、チャン・チェン(ティエン・ジアン)、妻夫木聡(鏡磨きの青年)、忽那汐里(青年の妻)、シュー・ファンイー(ジャーチャン/ジャーシン)

唐の時代。隠娘(インニャン)は幼ないころから親の手を離れ、女道士のジャーシンのもとで暗殺者として育てられた。13年後、実家に戻った彼女の使命は、かつて許婚でもあった暴君ティエン・ジィアンを亡き者にすることだった。しかし、追い詰めながらどうしても彼にとどめを刺すことができず、自分にいまだ情があることに戸惑う。窮地に陥ったインニャンは、日本人の鏡磨きの青年に助けられる…。

台湾の名匠ホウ・シャオシェン監督8年ぶりの作品です。リー・ピンビンのカメラワークが美しく、見とれてしまいました。カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞しましたが、撮影賞は?といいたくなります。海外の俳優とのコラボを続けてきたホウ監督、今回は遣唐使としてやってきた青年に妻夫木聡を起用しています。粗末な衣に身を包み、愛妻の面影を抱いて笑みを絶やさない青年と、贅を尽くした宮殿に住み、華美な衣装でやたら怒りまくる不幸せな暴君ティエン・ジアンが好対照です。
ストイックな刺客を演じたスー・チーは、デビュー当時から20年近くずっと観ていますが、スタイルの良さと可愛らしさは変わらず、全然年取った感じがしません。今回は笑顔を封印して、舞踊のように美しいアクションを見せています。男性のアクションだと、力いっぱい技につぐ技の応酬を見せますが、こちらでは居合いのように一瞬の立ちあいが多く余韻を残します。師匠の道士役のシュー・ファンイーは高名な舞踊家だそうで、立ち姿からきりりとしています。ホウ監督の念願だったという初の武侠映画を、ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。(白)


2015年/台湾・中国・香港・フランス合作/カラー/スタンダードサイズ/108分
配給:松竹メディア事業部
(C)2015光點影業股イ分有限公司 銀都機構有限公司 中影國際股イ分有限公司
http://www.kokui-movie.com/
★2015年9月12日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「シーズン・オブ・レイ」サタジット・レイ監督デビュー60周年記念 『チャルラータ』&『ビッグ・シティ』デジタルリマスター版

seasonofray.jpg

インド映画界の巨匠サタジット・レイ。1921年インド・カルカッタ(現コルカタ)生まれ、1992年没。日本では、岩波ホールで公開された「オプー三部作」と言われるベンガルを舞台にしたリアリティ溢れる『大地のうた』(1966)『大河のうた』(1970)『大樹のうた』(1974)の3作が特に有名です。映画監督だけでなく、小説家、音楽家、グラフィックデザイナーなど、多才な才能をもつサタジット・レイ。映画も社会派作品だけでなく、ミュージカル、SFからドキュメンタリーは、まで幅広いジャンルを手がけています。
この度、サタジット・レイ監督デビュー60周年記念として、中期の代表作『チャルラータ』と『ビッグ・シティ』のデジタルリマスター版が同時上映されます。いずれも大女優マビド・ムカージーが主演。『チャルラータ』は、1975年の日本公開から40年ぶりのリバイバル上映。同時上映される『ビッグ・シティ』は、1976年に『大都会』のタイトルで日本公開された作品です。ベンガルを舞台にした魅力溢れる重厚な作品を是非スクリーンで味わってみてください。

◆『チャルラータ』 原題:CHARULATA
監督・脚色・音楽:サタジット・レイ
原作:ラビンドラナート・タゴール
出演:マドビ・ムカージー、ショウミットロ・チャタージほか
配給:ノーム、サンリス
1964年/インド/119分/B&W/ベンガル語/DCPリマスター

1880年、カルカッタの瀟洒な大邸宅。刺繍をして過ごすチャルラータ。夫ブパチは、新聞を発行して国家に尽くすと息巻いていて仕事に忙しく、妻をかまおうとしない。何不自由ない暮らしだが、なにか物足りない日々だ。そんなある日、夫の従弟のアマルが大学の休暇で訪ねてくる。詩を詠み、文学に詳しいアマルと過ごす至福の時。アマルもまた、チャルラータの文才に気付き、ほのかな思いを寄せるようになる。そんな折、新聞社の経理を任されていたチャルラータの兄が会社の金を持ち逃げしてしまう。夫はチャルラータには言えずにいる。このことを契機に夫とチャルラータとアマルの3人の関係に変化が訪れる・・・
charulata main.jpg

裕福だけど心が満たされない女性の思いを丁寧に描いた作品。一昔前は、女性に知識は不要と学ばせて貰えない時代がどこの社会にもあったことを教えてくれます。そんな中でも、詩や文学を学び、自分でもたしなむ試みをするチャルラータ。そして、その才能を引き伸ばしてあげようとするアマル。夫ブパチは、妻の文才を人から知らされたと呆然とします。「あなたに言う時間もなかったわ」というチャルラータ。夫婦の会話の時間もないほど、夫は仕事一筋だったのですね。この夫婦、この先どうなるのでしょう・・・
ベンガルの誇るタゴールの原作の詩的な世界をみごとに体現していて、うっとりさせられました。「オプー三部作」の、どちらかというと暗いイメージと違って、華麗な感じ。それは富裕層を舞台にしているからかもしれませんが、サタジット・レイ監督の力量を存分に感じさせてくれます。こんなに重厚な作品を観てしまったら、最近の映画がなんだか薄っぺらくみえてしまいました。もちろん、今も良質な作品は作られているのですが・・・ (咲)


◆『ビッグ・シティ』 原題:MAHANAGAR  
(1976年日本公開タイトル『大都会』
監督・脚色・音楽:サタジット・レイ
原作:ナレンドラナート・ミットラ
出演:マドビ・ムカージー、アニル・チャタージーほか
1963年/インド/131分/B&W/ベンガル語/DCPリマスター

1953年のカルカッタ。病気の父親を抱えながら、しがない稼ぎしかない銀行の係長であるシュブラトを夫に持つ妻アラチは、あまりにも苦しい家計をみかねて働きに出ようとする。まだ主婦が外で働くことが一般的でない時代。同居する夫の父の制止を振り切って、上流家庭に編み機を営業して回るようになる。はじめは苦労するものの、やがて営業の才能を発揮するアラチは、次第に自信を身につけていく。そんなアラチの姿を、夫である面目を保てず、内心気が気でなく見つめるシュブラト。
2人の関係にも次第に変化が生じてきていた。そんなある日、シュブラトの銀行が倒産してしまい...

配給:ノーム、サンリス
公式サイト: http://www.season-ray.com/
★2015年9月12日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
posted by sakiko at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | インド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声   原題:BOYCHOIR

boy.jpg

監督:フランソワ・ジラール
出演:ダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツ、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、エディ・イザード、ケヴィン・マクヘイル、ジョー・ウエスト、ギャレット・ウェアリング

12歳のステットは、酒浸りの母と二人暮らし。学校でトラブルばかり起こしているが、彼の美声に目をとめた校長は国立少年合唱団のオーディションを受けるよう勧めていた。母親が事故で突然亡くなり、初めて会う父親からは育てられないと見放され、少年聖歌隊が有名な寄宿学校に入学させられる。厳しい規律の上に、楽譜も読めないとクラスメートからいじめられ、めげそうになるステット。やがて、指揮者のカーヴィル先生からソロに抜擢され、歌う楽しさにめざめていく・・・

美しいボーイソプラノの命は、声変わりするまでのわずか数年。自暴自棄になっていたステットが、期限付きの美声に賭ける姿に、ほんの12歳の時に目標を持てるなんていいなぁ〜とうらやましく思いました。同じ日に試写で観た『バレエボーイズ』も、やはりティーンの頃から目標を持つ男の子たちの映画でした。フィクションとドキュメンタリーの違いはあっても、根底に流れるものは同じ。この年になってしまった私には、妹の孫(7歳)に、「早く自分のしたいことを見つけなさいね」と言うしかない。
指導にあたるカーヴェル先生は、若いころに歌う才能を否定されて指導者になったという過去があって、それだけに才能を無駄にしているステットに厳しくするのです。人間味あるカーヴェル先生を演じるダスティン・ホフマン、素敵です。『カルテット!人生のオペラハウス 』で監督として来日された時のことを思い出しました。
やっぱり役者として表に出てこそのダスティン・ホフマン! (咲)


2014年/アメリカ/カラー/1時間43分/スコープサイズ/5.1chサラウンド
配給:アスミック・エース
公式サイト:http://boysoprano.asmik-ace.co.jp/
★2015年9月11日(金)、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
posted by sakiko at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第1回グリーン愛す映画祭

11855808_859173300803514_4221541476397459483_n.jpg

〜足元から環境のことを考える〜
茨城県古河市にて、ちいさな映画祭が開催されます。

★9月27日曜日、開催 ご参加無料

★午前の部 10:30〜『ハッピーリトルアイランド』上映 
      11:30〜『放射線内部被ばくから子どもたちを守るために』上映
                 
      12:00〜13:00 昼食休憩

★午後の部 13:15〜『ミツバチからのメッセージ』上映  
         14:20〜『ハッピーリトルアイランド』上映
         15:15〜撤収作業(参加者協力)
         15:30〜和室に移動・交流会
         17:00 散会

★場所 茨城県古河市 お休み処 坂長 石蔵ホール(JR古河駅より徒歩約10分)
               茨城県古河市中央町 3-1-39     

★主催 NPOグリーン愛す  詳細  

私は当日、映写係として参加いたします。
どうぞ皆様のお越しをお待ちしております!! (千)



posted by chie at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする