2015年08月16日

at Home アットホーム

athome.jpg

監督:蝶野博
原作:本多孝好
脚本:安倍照雄
撮影:木村信也
音楽:村松崇継
出演:竹野内豊(森山和彦)、松雪泰子(皐月)、坂口健太郎(淳)、黒島結菜(明日香)、池田優斗(隆史)、村本大輔(ミツル)

森山家は夫婦と子ども3人、長男淳、長女明日香、次男隆史の5人家族。いまどき珍しい仲良しファミリーだが、父親の和彦は空き巣狙い、母親の皐月は結婚詐欺師で生計を立てていた。団欒の場でその日の成果を報告、助言をしあっている。実は彼らには血の繋がりがない。いろいろとワケアリな5人が集まってできた家族なのだ。ある夜、皐月が騙そうとした相手がなんと同業者で、誘拐・監禁されてしまった。和彦は大事な家族を守るため、立ち上がる。

寄せ集めの家族が本物の血縁家族よりも深い愛情で結ばれているという、泣かせるストーリー。それぞれが抱える問題が、家庭という密室の中での暴力が元というのがなんとも辛いです。事件が起きればメディアを賑わせますが、表に出てこないだけでくすぶっている火種がたくさんあるのでは、とつい考えてしまいます。声を上げるにも勇気が要るだろうし・・・。
竹野内豊さん、松雪泰子さんが大きい子どもたちの両親役でも違和感がないことに、時の流れを感じます。坂口健太郎くんはポスト加瀬亮かと思われる爽やかさ、今年の映画出演作は6本。黒島結菜さんは『ストレイヤーズ・クロニクル』で未来への希望に繋がる碧役を観たばかりです。池田優斗くんはミュージカル「エリザベート」に出演中と、子どもたちの先がまた楽しみです。(白)


2015年/日本/カラー/ビスタ/110分
配給:ファントム・フィルム
(C)映画「at Home」製作委員会
http://athome-movie.com/
★2015年8月22日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

未来をなぞる 写真家・畠山直哉

mirai.jpg

監督・撮影・編集:畠山容平
出演:畠山直哉

世界的に活躍する写真家 畠山直哉氏は、2011年3月11日の東日本大震災で、郷里の陸前田高田市の実家が流され、お母さんを亡くされた。
バイクを駆って津波に飲まれた後の故郷に戻って以来、これまでたびたび故郷に帰り、撮影を続けている。監督は小さなビデオカメラを片手に、撮影の邪魔にならないよう映像を撮り溜めてきて、このほど1本のドキュメンタリー作品となった。

大阪の映像学校で、直哉氏に生徒として出会った畠山監督は、震災後に直哉氏の映像作品を作ったのがきっかけで、もっと長いものを作りたいと考えたそうです。写真家としての直哉氏が被災の当事者にもなって、変貌してしまった故郷を撮り続けています。外に現われない怒りや悔しさや悲しみが、報道写真とは違った形で焼き付けられているのではないでしょうか。3月14日、帰郷途中に外国のメディアの取材に答える直哉氏の映像と、生前のお母さんがカメラを構えている1枚の写真に胸が詰まりました。(白)

2015年/日本/カラー/87分
配給:CINEMACTION豊劇―豊岡劇場―
http://www.mirai-nazoru.com/
★2015年8月15日(土)よりシアターイメージフォーラムほか全国順次公開
posted by shiraishi at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あの日のように抱きしめて(原題:Phoenix)

anohinoyouni.jpg

監督・脚本:クリスティアン・ペッツォルト
原作:ユベール・モンティエ
音楽:シュテファン・ビル
出演:ニーナ・ホス(ネリー・レンツ)、ロナルト・ツェアフェルト(ジョニー・レンツ)、ニーナ・クンツェンドルフ(レネ・ヴィンター)

1945年べルリン。戦争が終ってアウシュビッツ収容所から生還したネリー。顔に大きな傷を負い、できるだけ元の顔にと医師に頼んで手術を受けた。生き別れてしまった夫ジョニーを探し、元の生活に戻りたい思いからだった。ピアニストだったジョニーは酒場の雑役婦として働いていた。駆け寄ったネリーが自分の妻だと気づかず、ネリーは気落ちし説明しそびれてしまう。妻はアウシュビッツで死んだものと決め付けているジョニーは、ネリーに妻の替え玉になってくれれば、手に入る遺産を山分けすると持ちかける。

『東ベルリンから来た女』のキャスト、スタッフが再び集結して送り出した作品。収容所に入れられながら生き延びた人と、送り出してしまった人々の戦後。日本と同じく敗戦を迎えたドイツの一断面です。非人間的な収容所の生活で、ネリーは顔だけでなく自分自身をなくしてしまい、夫に再会することでバラバラになった自分を取り戻そうとします。
しかし、やっと会えた夫は自分を認識しないばかりか、本人になりすまして騙しの片棒をかつげ、と。なんということ!いくら面変わりしても、声や体つきや癖でわかりそうなものです。それとも妻の財産以外に興味がない夫だったの?
ネリーが本物の妻らしくなるたびにジョニーは動揺しますが、逆にヨロヨロとしていたネリーはしっかりと胸を張って歩くようになります。原題になった「Phoenix」は自ら火に飛び込んで焼かれ、灰の中からもう一度生れる「火の鳥、不死鳥」のことです。痛切な恋愛劇であり、ネリーの再生の物語でもありました。(白)


2014年/ドイツ/カラー/シネスコ/98分
配給:アルバトロス・フィルム
(C)SCHRAMM FILM / BR / WDR / ARTE 2014
http://www.anohi-movie.com/
★2015年8月15日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター   原題:, Big Game

big game.jpg

監督:ヤルマリ・ヘランダー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、オンニ・トンミラ、レイ・スティーヴンソン、フェリシティ・ハフマン、ジム・ブロードベント

フィンランドの山岳地帯。13歳の少年オスカルは、ハンターとして独り立ちをする通過儀礼として、父親をはじめ先輩ハンターたちに見送られ、一人で山に入る。ビッグな獲物をしとめ、獲物と撮った写真を先輩たちの写真のそばに飾るのが、彼にとっての命題だ。彼が森に入ったころ、アメリカ大統領が国際会議に出席するためにエアフォースワンでフィンランドの首都ヘルシンキを目指していた。それが、何者かの地対空ミサイルに撃墜され、大統領はあわやのところで脱出ポッドで脱出し、山岳地帯に着陸する。そこで大統領は少年オスカルに出会う。裏切り者の大統領の側近とテロリストたちが、大統領狩り(ビッグゲーム)を目論んでいることを察知した大統領は、オスカルとタッグを組んで、テロリストたちに対峙する・・・

伝説の狩人である父を持つオスカル。最初は一人で山に放り出されて、おどおどしていたのが、大統領に出会って、窮地を救えるのは自分だと意識し始めた頃から、みるみる大人びていく姿がたのもしい。
サミュエル・L・ジャクソンが大統領を演じていて、しかも、大がかりなバトルが繰り広げられて、一瞬、ハリウッド映画?と勘違いしてしまいますが、しっかりフィンランドの香りのする物語。オスカルを演じたオンニ・トンミラの東洋風の風貌は、フィン族が東から流れてきたらしいことを感じさせてくれます。壮大なフィンランドの景色も魅力。スカッと爽やかな映画です。(咲)



2014年/フィンランド・イギリス・ドイツ/1時間31分 /カラー/シネマスコープ
配給:松竹メディア事業部
公式サイト:http://biggame-movie.jp
★2015年8月15日(土)より全国ロードショー!!
posted by sakiko at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 北欧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月13日

レッドカーペット  英題:Red Carpet

red.jpg

監督・脚本:パク・ボムス 
挿入歌:「Come back」Jun.K(2PM)
出演: ユン・ゲサン(『プンサンケ』)、チャンソン(2PM)、コ・ジュニ(『結婚前夜〜マリッジ・ブルー〜』)、オ・ジョンセ、チョ・ダルファン

アダルト映画の監督としてヒットを飛ばし続けているジョンウ。ほんとは商業映画の世界で成功したいと夢見ているジョンウは、秘かに脚本を書いている。ある日、部屋に帰ると荷物が外に出されている。部屋をダブって貸されてしまったのだ。元人気子役で美人のウンスと境界線を作って1週間同居することになる。ウンスはジョンウの書いた脚本を読んで、いつか彼の映画に出たいと願う。ジョンウの部屋を去ったウンスは、1年後、トップ女優にのぼりつめていた。
一方、相変わらずアダルト映画を撮っていたジョンウは、仲間たちの後押しで、自主映画の撮影を始める。そんな彼に共感したウンスはヒロインを演じるのだが、事務所に内緒で出演したことが報道されてしまう・・・

『僕らのバレエ教室』(2004年)で、映画デビューした時のユン・ゲサンは、まだまだ少年っぽい身体つきだったけれど、本作では、貫禄あるアダルト映画の若き監督。ふっと見せる少年っぽい表情がとてもいい。コ・ジュニ演じるキュートなウンスとの恋の行方も楽しみだけど、本作の魅力は、なんといっても、映画製作の現場を見せていること。アダルト映画も、自主製作映画も、商業映画も、関わっている多くの人たちの思いが結実して、一つの映画になることを感じさせてくれます。もし私が若い時に、一度でも製作現場に関わっていたら、きっと抜け出せないでいたことと思わずにいられませんでした。(咲)

☆初日来場者プレゼント☆
ユン・ゲサン&2PMチャンソンの数量限定非売品サイン入り生写真セットの配布が決定!
映画公開初日の8月15日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋、川崎チネチッタ、ディノスシネマズ札幌劇場、イオンシネマ名古屋茶屋、及び8月22日(土)より公開初日を迎えるT・ジョイ博多でチケットをご購入の日付に係わらず、入場時に先着順で配布し、数がなくなり次第終了です。

2014年/韓国/117分/カラー/スコープ/韓国語
配給:コムストック・グループ 配給協力:クロックワークス 
公式サイト:http://redcarpet.jp/
★2015年8月15日(土)シネマート新宿ほかにて公開
posted by sakiko at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする