2015年07月30日

コンフェッション 友の告白    英題:CONFESSION

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監督・脚本:イ・ドユン 
撮影:ユ・オク「新しき世界」 
照明:ペ・イリョク「新しき世界」 
衣装:キム・ソヨン「10人の泥棒たち」
出演:チソン(『マイPSパートナー』「大風水」)、チュ・ジフン(『私は王である』『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』)、イ・グァンス(「トンイ」

ヒョンテ(チソン)、インチョル(チュ・ジフン)、ミンス(イ・グァンス)の3人は、少年時代、山での遭難を共に乗り越えたことから、大人になった今も固い絆で結ばれていた。正義感の強いヒョンテは消防士に、お調子者のインチョルは保険のセールスで高給取りに、なにをやってもドジなミンスは相変わらず二人に助けられている。
ある日、ヒョンテの母親が社長を務めるゲーム賭博店に火災保険を薦めに訪れたインチョルは、店が経営難で借金を抱えていることを知る。店が放火されて、その証拠が監視カメラに写っていれば、10億ウォンの保険金が出ることを説明していた矢先、売上金を狙った放火強盗事件が起こり、ヒョンテの母親が亡くなってしまう。巨額の現金と共に消えた犯人。警察の捜査はなかなか進まない。自ら真相を明かそうとするヒョンテをインチョルとミンスも手助けするが、その過程でお互いの間に疑惑が生じ始める・・・

少年時代にはぐくんだ友情。性格も生き方も風貌も違っても、それは大人になっても変わらぬ絆。それが崩れる時がくる・・・
チソン、チュ・ジフン、イ・グァンスが、それぞれ三人三様の役柄を体現していて楽しい。
「オールイン 運命の愛」で、チソンを初めて観た時に、その端正な顔立ちに一目惚れ。ヒロインはチソンに言い寄られても、なぜイ・ビョンホンが忘れられないのかと不可解でした。 その後も、彼らしい役柄を様々なドラマや映画でみせてくれました。本作でも、
聴覚障害者の女性と結婚し、妻子を愛する正義漢溢れる消防士役。ついつい、チソンだけを追ってしまいましたが、チュ・ジフンがかなり重要な役どころ。「トンイ」で愛敬のある姿が印象的だったイ・グァンスも、本作ではちょっと蔭のある姿で映画を引き立てています。(咲)


◆チソン オフィシャルインタビュー◆

大好きなチソンのオフィシャルインタビューが届きましたので、ここに披露します。

本作への出演のきっかけは何でしたか。
-実は、3人の中で私が最後に合流しました。物語がありがちなノワールでない点も良かったし、平凡な素材も十分刺激的にできるのだと新鮮に感じました。この映画のメインが犯人捜しの話であれば、映画が良いものにはならないと思いました。正直なところ、チュ・ジフンとイ・グァンスに対してあまり良い先入観はなかったんです。とくに信頼もありませんでした。全く合わなさそうなこの二人と本当に仕事をしないといけないのかという疑念もありましたが、どうしてもこの映画に参加したかったのです。

役作りについてお聞かせください。
監督から手紙を一通もらいました。その手紙には質問ばかり羅列されていて、答えがありませんでした。“ヒョンテはどうして聴覚障害者の女性と結婚したのか?”“思春期に友を誤解してしまった申し訳なさや、自分が生き残るため友を置き去りにしそうになった罪悪感などが、成長期のヒョンテにどのような影響を与えたのか?”などでした。それらがあったからこそ、監督の意図するように自然とヒョンテというキャラクターをつくることができました。

本作では、ヒョンテの感情があまり表に出ない演出がなされていますが。

もともとヒョンテに対する説明や、彼が感情をむき出しにするシーンは多くなかったので、演じていて自分の中に表現できないイライラが溜まっていくだろうということは予想していました。しかし逆に、この映画で私が任された役割こそそれだと思ったのです。物語全体の舵をとる役割ですね。最初からストーリーの流れにおいて、ヒョンテだけがフィーチャーされるのはダメだと判断しました。チュ・ジフンとイ・グァンス、この二人をサポートしたかったのです。私があえて誇張してしまうとバランスが崩れるので、コントロールが必要でした。実はヒョンテの感情が出てしまうシーンもあったのですが、監督が編集してしまいました。それよりもショックだったのは、完成品を見て自分の演技力がまだまだ足りないということに気づき、辛かったことです。

チュ・ジフンさんとイ・グァンスについてはどう思われていますか。
二人の良いところは、どちらも劇中のキャラクターと似ていることです。チュ・ジフンはインチョルのように生意気だけど、憎めないタイプでした。知り合ってみたら非常に正直で賢いやつでした。グァンスは優しく情に厚く、ベストを尽くすタイプです。私から二人に近づいていったのですが、とても自然に受け入れてくれました。礼儀を保ちながらも親しくなっていったのです。そのような関係が撮影中ずっと続き、ストレスが少なかったです。

ラストシーンについてお聞かせください。
ラストシーンの撮影の日、撮影前にわざとジムに行きました。体を疲れさせたかったのです。映画本編では映っていませんが、実際に鍵を開けて家に入りました。最初、涙がボロボロ零れ落ちそうで、なかなかドアを開けられませんでした。部屋の中に入ろうとしましたができず、何度も待って気持ちを落ち着かせてから中に入りました。涙を流すシーンでは、カメラが正面と横にあったのですが、何となく横のカメラの映像が使われるだろうと思いました。すると涙が自然に横に落ちたのです。自分でもびっくりしました。ファーストテイクで監督のOKが出ました。二回撮るとあのような感情はもう出せなかったと思います。

あなたにとって友達とは?
友情や義理という単語は、20代のときに使って以降、あまり使っていません。言葉は必要ではなく、傍にいるのがまさに義理でしょう。会わずに友情だ義理だというのは、ちょっと違う気がします。私は同業の俳優よりも、幼い頃の友人の方が今も仲が良いです。ですので、今回の映画は自分にとって違和感無くとても自然に受け入れられました。


2014年/韓国/114分
配給:ツイン
公式サイト:http://www.confession-movie.info/
★2015年8月1日(土)よりシネマート新宿ほかにて全国順次ロードショー
posted by sakiko at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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