2015年07月12日
ボヴァリー夫人とパン屋(原題:Gemma Bovery)
監督:アンヌ・フォンテーヌ
原作:ポージー・シモンズ
脚本:パスカル・ボニツェール、アンヌ・フォンテーヌ
撮影:クリストフ・ボーカルヌ美術アルノー・ドゥ・モレロン衣装パスカリーヌ・シャバンヌ
出演:ファブリス・ルキーニ(マルタン)、ジェマ・アータートン(ジェマ・ボヴァリー)、ジェイソン・フレミング(チャーリー・ボヴァリー)、ニールス・シュナイダー、イザベル・カンディエ
パリの出版社に勤めていたマルタンは故郷のノルマンディーに戻り、父のパン屋を継いだ。美しいほかこれといって何もない村でのマルタンの楽しみといえば、この地方が舞台の「ボヴァリー夫人」を繰り返し読むこと。そんな彼の近所にイギリスから若い夫婦が引っ越してくる。なんとボヴァリー夫妻!魅力的な妻の名はエマならぬジェマ。以来マルタンはジェマをいつも目で追うようになる。ジェマが年下の男と親密になったのを見て、小説のエマと同一視して妄想が膨らんでいく。
『屋根裏部屋のマリアたち』(2010)、『危険なプロット』(2012)でも知られるファブリス・ルキーニ主演のユーモラスな大人のおフランス映画。妄想癖のマルタンのせいで物事がややこしくなり、思わぬラストに繋がってしまいます。コミックが原作だそうですが、「ボヴァリー夫人」って今でもそんなに人気なのでしょうか?くすぐりと皮肉が同居していて、愛することに熱心なのがフランスらしいです。
セクシーで可愛らしいイギリス女優のジェマ・アータートンは、口元が加賀まり子さんに似ていませんか。イケメンの若い恋人エルヴェ役のニールス・シュナイダーはグザヴィエ・ドラン監督の2作に出演して、ドランに愛される役でした。これからも要注目!(白)
2014年/フランス/カラー/シネスコ/99分
配給:コムストックグループ 配給協力:クロックワークス
(C)2014 - Albertine Productions - Cine - @ - Gaumont - Cinefrance 1888 - France 2 Cinema - British Film Institute
http://boverytopanya.com/
★2015年7月11日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開