2015年06月21日

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(原題:Locke)

on the highway.jpg

監督・脚本:スティーヴン・ナイト
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
出演:トム・ハーディ(アイヴァン・ロック)、オリビア・コールマン(ベッサン)、ルース・ウィルソン(カトリーナ)、アンドリュー・スコット(ドナル)、ベン・ダニエルズ(ガレス)、トム・ホランド(エディ)

仕事を終えたアイヴァン・ロックは夜のハイウェイを走っている。本当は帰宅して家族とサッカー観戦をするはずだった。それに明日はこれまで関わってきたプロジェクトの着工の日、現場で指揮を取らねばならないのだ。しかし、1本の電話が彼の生活も未来も変えてしまった。ロンドンへとひた走りながら、ロックは同僚へ引継ぎを頼み、自宅で待っている妻に告白し、上司に詫びなければならない。電話だけが彼らと繋がっている。

最初に車に乗り込むと、後はず〜っと運転席のロックことトム・ハーディだけが映ります。ロックが向かう目的地ロンドンに着くまでの86分間、観客は彼とハイウェイだけを見つめることになります。これで映画が成立するのか?するんです。それも緊張感たっぷり!電話のやりとりで、次第にいろいろなものをなくしていくロック、このムダのない濃密な脚本・トム・ハーディの演技に拍手。
電話で繋がるキャストたちはホテルに集められて、舞台劇のように本番をこなしたそうですが、一人きりで画面に映り続けるトム・ハーディの心境たるや??86分の映画が終ってホーッと息をつきました。(白)


2013年/イギリス、アメリカ/カラー/86分
配給:アルバトロス・フィルム
(C)2013 LOCKE DISTRIBUTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
http://www.onthehighway.net/
2015年6月27日(土)、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハッピーエンドが書けるまで(原題:Stuck in Love)

happyend.jpg

監督・脚本:ジョシュ・ブーン
撮影:ティム・オアー
出演:グレッグ・キニア(父ビル)、ジェニファー・コネリー(母エリカ)、リリー・コリンズ(サマンサ)、ローガン・ラーマン(ルイス)、ナット・ウルフ(ラスティ)、ロアナ・リベラト(ケイト)

作家のビルは、妻のエリカと離婚して3年も経つにもかかわらず、今も未練たっぷり。ときどきエリカの家まで出かけ、こっそり様子を伺っている。感謝祭のテーブルにはエリカの皿も並べて、いつか戻ってくるのを待っている有様だ。
帰省した大学生の娘のサマンサは父に呆れ、母とはこの3年口もきいていない。両親を見ているとセックスフレンドだけで充分、恋愛も結婚も考えたくない。同級生のルイスはそんな彼女を気にかけるが、サマンサは彼の思いに応えることができない。サマンサの弟ラスティは、晩生(おくて)な高校生でケイトに恋していても口に出せず、ひそかに日記に書き付けているだけ。

『きっと、星のせいじゃない。』のジョシュ・ブーン監督がその2年前、2012年に発表した監督・脚本の長編第1作。『白雪姫と鏡の女王』(2012)のリリー・コリンズ、『ウォール・フラワー』(2012)のローガン・ラーマン、『きっと、星のせいじゃない。』(2014)ではずっとサングラス姿だったナット・ウルフが出演しています。子どもたちにトラウマを植え付けた両親ビルとエリカ、サマンサとルイス、ラスティとケイトの3つのカップルの愛情の行方を描いて、家族や友人、恋愛と結婚をそれぞれ考えさせられます。
脚本に監督自身の両親の離婚を投影させたほぼ自伝的な作品で、さらに希望をこめたのだそうです。またラスティが読んでいる本、サマンサとルイスの会話に登場するのも実際に監督の好きな本なので、読書好きのみなさま、そちらにもご注意ください。(白)


2012年/アメリカ/カラー/ビスタ/97分
配給:AMGエンタテインメント
(C)2012 Writers the Movie,LLC
http://happy-movie.com/
★2015年6月27日(土)新宿シネマカリテ、渋谷シネパレスほか全国公開
posted by shiraishi at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悪党に粛清を(原題:The Salvation)

akutou.jpg

監督:クリスチャン・レブリング
脚本:アナス・トーマス・イェンセン、クリスチャン・レブリング
出演:マッツ・ミケルセン(ジョン)、エヴァ・グリーン(マデリン)、ジェフリー・ディーン・モーガン(デラルー大佐)、エリック・カントナ(コルシカ人)、ミカエル・パーシュブラント(ピーター)、ジョナサン・プライス(キーン)、ナナ・オーランド・ファブリシャス(マリー)

1870年代のアメリカ。戦争で荒れたヨーロッパから新天地アメリカへと、希望を胸に人々が集まってきていた。デンマークから兄と共に入国した元兵士のジョンは、努力甲斐あって仕事も軌道に乗りようやく妻子を呼び寄せることができた。7年ぶりに再会した妻マリーは美しく、息子も大きくなってこれからの幸せな生活が約束されていると思えた直後、悲運に見舞われる。乗合馬車で同乗した男たちに非道にも目の前で妻子を拉致されてしまったのだ。傷つきながら犯人を追っていくが、マリーも息子も殺された後だった。怒りのあまり男たちを射殺したジョンは、今度は殺した男の兄デラルー大佐に執拗に狙われる。デラルーはこの地域を支配する名うての悪党で、保安官も手を出せなかった。

「デンマークの至宝」と称される名優マッツ・ミケルセンの正統派西部劇!再会した妻子を殺され、復讐に燃える男が殺した相手の家族にまた狙われます。法律も秩序もまだ未整備、あっても力のある者勝ちの時代の話。たまたま馬車に乗り合わせた相手が悪人だったというのが悲劇の始まりで、家族を楯にされて手を出せないジョンに同情するしかありません。孤立無援で復讐を遂げようとするジョンの物語ですが、原題の「Salvation」は復讐(リベンジ)ではなく「救済」なんですね。そちらに主題があるようです。宣伝来日したマッツ・ミケルセンのインタビュー動画が公式サイトにありますので、ご覧下さい。
街を牛耳るデラルーの情婦マデリンにエヴァ・グリーン。口がきけないという設定ですが、目が物言う人なのでセリフがない分凄みが増しています。(白)


2014年/デンマーク・イギリス・南アフリカ合作/カラー/93分
配給:クロックワークス、東北新社
(C)2014 Zentropa Entertainments33 ApS, Denmark, Black Creek Films Limited, United Kingdom & Spier Productions (PTY), Limited, South Africa
http://akutou-shukusei.com/
★2015年6月27日(土)新宿武蔵野館他全国公開
posted by shiraishi at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | デンマーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラブ&ピース

love&peace.jpg

監督・脚本:園子温
特技監督:田口清隆
主題歌:RCサクセション「スローバラード」
出演:長谷川博己(鈴木良一)、麻生久美子(寺島裕子)、西田敏行(謎の老人)、渋川清彦(マネージャー/稲川)、マキタスポーツ(課長)、奥野瑛太(バンドのメンバー)
声の出演:星野源(PC−300)、中川翔子(マリア)、犬山イヌ子(スネ公)、大谷育江(カメ)

―愛は、激しくて、切なくて、デカい―
ロックミュージシャンを夢見ていた鈴木良一だったが、いまじゃしがないサラリーマン。秘かに憧れている同僚の寺島裕子にも、小心者ゆえ声をかけることもできない。このまま朽ちていくのかと思っていたある日、デパートの屋上で小さなミドリガメと目が合ってしまった。これこそが、良一に足りなかった人生のピース(欠片)?!ピカドンと名づけていつも一緒にいたが、会社でからかわれた良一はパニクった挙句トイレに流してしまった。ピカドンは下水道を流れて、不思議な老人とオモチャたちに出会う。その後良一とピカドンには思いがけない人生が待っていた。

ピカドンというネーミングにあんまりじゃ?と思いましたが、トイレに流す良一はもっとあんまり(よい子のみなさんは真似しないでね)!!しかし下水道で変身したカメは可愛いです。オモチャや動物たちのつぶやきにハッと胸が痛む方もいることでしょう。長谷川博巳さん演じる良一は、かなり漫画チックですが長谷川さん変顔もいとわず。前半と後半のテンションが全く違う変貌ぶりにも驚きます。
これまでの園監督作を見続けたファンには、異色のファンタジー風味の作品です。最近は年2本くらいのペースで新作を発表してきた園監督ですが、今年は『新宿スワン』、この『ラブ&ピース』、7月には『リアル鬼ごっこ』9月『映画 みんな!エスパーだよ!』が待機しています。どんなスケジュールでお仕事しているのでしょうか。身体を大切になさってください。(白)


2015年/日本/カラー/ビスタ/117分
配給:アスミック・エース
(C)「ラブ&ピース」製作委員会
http://love-peace.asmik-ace.co.jp/

★2015年6月27日(土)TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

20歳よ、もう一度   原題:重返20岁

20saiyo.jpg

監督:レスト・チェン(『花蓮の夏』)
出演:ヤン・ズーシャン(『So Young 〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜』)、グァ・アーレイ(『ウェディング・バンケット』)、チェン・ボーリン(『台北に舞う雪』)、ルハン

70歳になるモンジュン(グァ・アーレイ)は、大学教授の息子と、プロのミュージシャンを目指す孫のチェンチン(ルハン)には甘いが、ほかの家族には口うるさい頑固なおばあちゃん。そのせいで嫁が倒れて入院してしまう。困った家族がモンジュンを老人ホームに入れようと相談しているのを知って、家を飛び出す。通りがかった写真館に飾られている写真に惹きつけられて中に入り、「一番綺麗だった頃を思い出して」と言われ写真を撮ってもらうと、なんと、そこには20歳の頃の自分がいた。人生をやり直そうと、名前もテレサ(ヤン・ズーシャン)と変える。
ある日、老人の集う馴染みのカフェで熱唱していたら、居合わせた音楽プロデューサーの ズーミン(チェン・ボーリン)に見込まれ、ちょうどボーカルがいなくて困っていた孫のチェンチンのバンドに加わることになる・・・

おばあちゃんが、突然20歳に!  
記憶にも新しい韓国映画『怪しい彼女』(2014年)と同じシチュエーション。
中国テイストでリメイクした本作、グァ・アーレイ演じるおばあちゃんは、なかなか上品。『怪しい彼女』のナ・ムニ演じる、いかにもの意地悪ばあさんとは一味違います。
シム・ウンギョンが20歳なのに、実は70歳という役を、歩く後姿で見事に体現していましたが、本作のヤン・ズーシャンはいかに? 
つい『怪しい彼女』と比べてしまいますが、なにより嬉しかったのは、チェン・ボーリンの登壇でしょうか・・・ 若い人には、韓国と中国で活躍する男性グループ「EXO(エクソ)」の元メンバー、ルハンの方ですね。
さて、私が今、20歳に逆戻りしたら、まず一番に何をしようかな・・・ (咲)



配給:CJ Entertainment Japan 
2015年/中国/132分
公式サイト: 20again-movie.jp 
★2015年6月12日(金)よりTOHOシネマズ新宿にて先行公開、6月19日 (金)より TOHOシネマズ日本橋その他で全国ロードショー
posted by sakiko at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。