2015年04月26日

小さな世界はワンダーランド(原題:Tiny Giants )

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監督:マーク・ブラウンロウ
製作・脚本:マーク・ブラウンロウ、マイケル・ガントン
日本語版ナレーション:斎藤工

原生林に住むシマリスの子ども、砂漠に住むスコーピオンマウスの子どもがそれぞれ自立のときを迎えた。一人でエサを見つけて暮らしていかねばならない。シマリスの子は冬越し用にせっかくためたエサをずる賢い大人に横取りされてしまった。スコーピオンマウスの子は、エサを手に入れる前にこちらがエサになりそうだ。命を脅かす大きな敵だらけの世界で、彼らは生きていく。

『アース』『ライフ―いのちをつなぐ物語―』ほか素晴らしいネイチャードキュメンタリーを送り出してきたBBCアースと、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・ユニバーシティ』など夢いっぱいの大ヒットアニメーション作品のピクサー・スタジオが手を組んで、“ドラマチック・ドキュメンタリー”が誕生しました。特別なカメラを使い、小さな動物の視点からの驚くような映像を見せてくれています。44分という時間は短いですが、小さなお子様が集中して観るには十分な時間。ぜひご家族でご覧下さい。(白)

2014年/イギリス/カラー/ビスタ/44分/2D&3D上映
配給:ギャガ
(C)BBC 2014
http://wonderland.gaga.ne.jp/
★2015年5月9日(土)全国順次ロードショー
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ホーンズ 容疑者と告白の角(原題:horns)

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監督:アレクサンドル・アジャ
脚本:キース・ブーニン
原作:ジョー・ヒル「ホーンズ 角」(小学館刊)
出演:ダニエル・ラドクリフ(イグ・ペリッシュ)、マックス・ミンゲラ(リー・トゥルーノー)、ジョー・アンダーソン(テリー・ペリッシュ)

子どものころからの友だちイグとメリンは今は恋人同士。プロポーズの準備もして幸せの絶頂にいたイグだったが、急に別れを切り出したメリンが理解できず、激昂して飛び出してしまった。酔いつぶれて眠っていた翌日メリンの遺体がいつも逢っていたツリーハウスの下で見つかり、イグに殺人容疑がかかってしまう。
やり場のない悲しみと怒りに苦しむイグに異変が起こった。目が覚めると額の両側に角が生えていたのだ。病院に駆け込むが医師も手のうちようがない。不思議なことに、医師をはじめイグに出会う誰もが異様な反応をした。なぜか隠したいはずの秘密を語り、本音を口に出してしまうのだった。イグはこの角の力を使って真の犯人を探し出そうとする。

ハリー・ポッターシリーズでは可愛い坊やだったラドクリフくんも、いつのまにやら20代半ば。濃い髭も胸毛もあってすっかり男っぽくなりました。ハリポタの影響が大きかったせいか、シリーズ完結後の主演作『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(2012)も本作もファンタジー&ホラー色の濃いものです。絵で見る悪魔のような角が生えて、それが真実を語らせるという原作を書いたのはスティーブン・キングの息子ジョー・ヒル。人の真実の声がいやおうなく吐き出されるなんて、何より怖い。イグも信じていた家族の本音を聞いてしまっておおいに傷つきます。そんな体験したくはないけど、映画は観たい、原作は読んでみたい。(白)

2014年/カナダ/カラー/シネスコ/120分
配給:ショウゲート
(C)2014 The Horns Project, Inc. All Rights Reserved.
http://horns-movie.jp/
★2015年5月9日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他全国公開
posted by shiraishi at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | カナダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゲキ×シネ「蒼の乱」

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作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:天海祐希(蒼真)、松山ケンイチ(将門小次郎)、早乙女太一(帳の夜叉丸)、梶原善(弾正淑人)、森奈みはる(邦香)、高田聖子(桔梗)、橋本じゅん(黒馬鬼)、平幹二朗(常世王)

渡来衆の長である蒼真(そうま)は、招かれた貴族の宴で国家大乱の卦を見たことから、仲間の桔梗と処罰されそうになる。危ういところを救ったのは坂東武者の将門小次郎だった。追われる3人は帳の夜叉丸(とばりのやしゃまる)に案内され、西海へと旅し伊予の純友に出会う。腐敗した都を揺るがすために、伊予と東国が手を結んで蜂起しようと小次郎にせまるのだった。蒼真を連れて東国に戻った小次郎は、私腹を肥やす国司やその取り巻きを見る。故郷の惨状を嘆く小次郎に、蝦夷(えみし)の常世王も民のために新しい国づくりをと誘う。蒼真は小次郎の妻となり、小次郎は将門新皇と名乗って戦いに身を投じていく。

「劇団☆新感線」最新作。スケールアップした壮大な物語が舞台いっぱいに展開していきます。日本史の中の武士の世の始まりを平将門を中心に、理想に燃える若武者を愛する一人の女性を高らかに描いています。一足先に公開になった『阿修羅城の瞳 2003』から10余年、両方のヒロインの天海祐希さんの美しいこと凛々しいこと!まっすぐで純な将門を松山ケンイチさん好演。大衆演劇の舞台で育った早乙女太一くんに負けない立ち回りを見せました。『カムイ外伝』(2009)の谷垣アクション監督が彼の身体能力の高さを誉めていましたっけ。
黒馬鬼の橋本さんには目が丸くなりました。舞台美術、美しい数々の衣装でさらに際立つ役者さんのパワーをぜひぜひ大きな画面で堪能してください。(白)


2015年/日本/カラー/168分
配給:ヴィレッヂ、ティ・ジョイ
http://www.aonoran.com/
★2015年5月9日(土)全国ロードショー
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ブラックハット(原題:Blackhat)

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監督:マイケル・マン
脚本:モーガン・デイビス・フォール、マイケル・マン
出演:クリス・ヘムズワース(ニコラス・ハサウェイ)、ワン・リーホン(チェン・ダーワイ)、タン・ウェイ(チェン・リエン)、ヴィオラ・デイヴィス(キャロル・バレット)、ホルト・マッキャラニー(マーク・ジェサップ)

香港の原発が爆破され、アメリカの金融市場が大打撃を受ける。ネットワークに不法侵入(ブラックハット)したハッカーの仕業と推測されたが、なんの要求も声明も出されなかった。中国とアメリカが合同捜査を開始するが、手がかりさえ掴めなかった。中国の捜査官チェン・ダーワイの提案で、ハッキングの罪で獄中にいる天才プログラマー、ニコラス・ハサウェイを捜査に加える。犯人が使用したプログラムは、ダーワイの親友ハサウェイが考案したものの応用であった。ダーワイの妹で優秀なエンジニアのリエンもチームの一員となり、姿の見えないサイバーテロリストを追い詰めていく。

犯人を追いながら、シカゴ、香港、マレーシア、ジャカルタと舞台が変わっていきます。冒頭の原発事故にハラハラしてしまいました。香港全土が放射能汚染されてしまいます。今の時代、どこにいてもどんなに離れていてもネットワークさえあれば、凶悪犯罪も可能なのだと背筋に悪寒が…。しかし、悪意もあれば、それを防ぐ善意も知恵もあると信じたいものです。
リーホンとタン・ウェイをハリウッド映画で観るとは、クリス・ヘムズワースやヴィオラ・デイヴィスと共演とは、なんだか嬉しい〜。英語ができるって強いですね。日本の俳優さんたち、語学も頑張って!世界が広がります!(白)


冒頭から空撮の香港のダイナミックな夜景。
ヤウマテイ(油麻地)の天后廟に廟街の夜市・・・ 
懐かしい香港の風景に、どんどん映画に惹き込まれました。
追われたリーホンとタン・ウェイが地下鉄に乗って逃げ切る場面があります。乗った駅は、香港島のクオリー ベイ (鰂魚涌)駅。香港島内を走る港島線と、海を渡って九龍半島の方に行く将軍澳線が合流する駅。「次の駅に追いかけて来れない」という言葉で、将軍澳線に乗ったのがわかります。
リーホンとタン・ウェイに加え、アンディ・オンも出演しています。最近公開された映画では『クリミナル・アフェア 魔警』『ファイアー・レスキュー』などでお馴染みの顔。
思いのほか香港での場面が多いし、香港ファン必見です!
そして、香港以外の撮影地にも、とても興味を惹かれました。
マレーシア、ペラの異様な地形。錫って、こんなところで取れるんだ〜と初めて見た光景にびっくり。
インドネシア、ジャカルタのパプア広場では民族色豊かな盛大な伝統行事の真っ只中で、銃撃戦が繰り広げられて圧巻。
ところで、他のコンピューターに侵入という業、先日、我が家のパソコンのインターネットの環境設定の変更に苦慮して問い合わせたら、遠隔操作で設定変更しましょうと。私が何もしないのに、勝手に文字が打ち込まれていくのを目の当たりにして、どこからでも操作できてしまう凄さに怖くもなりました。もちろん、これは遠隔操作に同意しての作業でしたが、プロにとってネットワークへの不法侵入なんて、お茶の子さいさいなのでしょうね。(咲)


2015年/アメリカ/カラー/シネスコ/133分
配給:東宝東和
(C)Universal Pictures
http://blackhat-movie.jp/
★2015年5月8日(金)TOHOシネマズ みゆき座 他全国ロードショー
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私の少女(原題:A Girl at My Door)

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監督・脚本:チョン・ジュリ
撮影:キム・ヒョンソク
音楽:チャン・ヨンギュ
出演:ペ・ドゥナ(ヨンナム)、キム・セロン(ドヒ)、ソン・セビョク(ヨンハ)

海辺の警察署にソウルから赴任してきたヨンナム。若い女性警官ということで、村中から注目されている。
宿舎の近所で悲鳴を聞いたヨンナムが調べてみると、ドヒという少女が家族から虐待を受けていた。ドヒの母親は娘を置いて一人で家を出てしまい、血の繋がらない継父ヨンハとその母親に日常的に暴力を受けているのだった。ヨンナムは自分を頼ってくるドヒの世話をし、学校でも居場所のないドヒも子どもらしい笑顔を見せるようになる。

田舎の村に転任してきたエリート女性警察官が署長、それだけでも旧弊な男たちの反発を買いそうな設定です。不法労働者と雇い主、養父と母に捨てられた娘、幾組もの強者と弱者の対比が描かれていますが、一人の人間の中にもそれがあります。きりりとした制服姿のヨンナムが深い孤独に沈み、虐げられていたドヒが強い意志をかいま見せるように。
昨年11月のフィルメックスで『扉の少女』のタイトルで上映され、満員の観客を集めました。チョン・ジュリ監督と主演のペ・ドゥナさんがゲストで登場し、熱い声援をあびていました。すっかり落ち着いた大人の女性になったペ・ドゥナさんと、『冬の小鳥』『アジョシ』の子役で絶賛されたキム・セロンさんとの初競演も見所です。本誌93号に記事があります。(白)


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2014年11月24日 東京フィルメックスでのQ&A
「監督とは年も近いので一緒に作っていった感じ。少数精鋭のチームで、皆友達のような雰囲気でした。今回の役は寂しい境遇なのに、実際は楽しい現場でした」と語るペ・ドゥナの言葉を継いで、監督は「困難で劣悪な撮影現場で、ドゥナさんが毎日励ましてくれて一番の心の同志でした」と感謝を述べました。 

東京フィルメックスでのQ&Aの模様は、スタッフ日記ブログでもどうぞ!
チョン・ジュリ監督とペ・ドゥナさんの挨拶も終わらないうちに、質問の手が多数あがった熱い会場でした。(咲)
http://cinemajournal.seesaa.net/article/409588690.html

2014年/韓国/カラー/119分
配給:CJ Entertainment Japan
(c) 2014 MovieCOLLAGE and PINEHOUSE FILM, ALL RIGHTS ESERVED
http://www.watashinosyoujyo.com/
★2015年5月1日(金)よりユーロスペース、新宿武蔵野館(レイトショー)他にて全国順次ロードショー
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イタリアは呼んでいる(原題:The Trip to Italy)

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監督・脚本:マイケル・ウィンターボトム
出演:スティーブ・クーガン(スティーブ)、ロブ・ブライドン(ロブ)

イギリスのショービズ界の人気者のスティーブとロブは、前回のイギリス湖水地方のグルメ旅の記事が好評で、今度はイタリアを南下する取材の依頼が舞い込んだ。二つ返事で引き受け、黒のミニクーパーで出発する。長靴形の上のピエモンテ地方から始まり、リグリア、トスカーナ、ローマ、カンパーニャと下り、最終地点はカプリの5泊6日の旅程。
著名なレストランや豪華ホテルに泊まりグルメとバイロンの足跡を辿りながらの旅は、中年の曲がり角に差し掛かった2人にリフレッシュと、人生を見つめなおす機会をくれた。

第1弾の『スティーヴとロブのグルメトリップ』(2010)は劇場公開されませんでしたが、DVDがあります。第2弾の本作は、2人の家族や仕事の発展や行き詰まりもきちんと継続して描かれています。前作の湖水地方に代わって陽光まぶしいイタリアは、旅人の気分を明るくするには絶好のロケーションで、またまた浮気心も育ててしまいます(全くどこに行ってもマメなこと!)。
もともと仲が良く芸達者な2人が繰り出す軽妙な会話と、物マネはどこまでが脚本なのかアドリブなのか??ロブが披露する表情たっぷりの物マネにスティーブがウケているのが殆ど「素」に見えてしまいます。映画や俳優の知識がもっとあれば、もっと楽しめるはずとは思いますが、風景とテーブルに並ぶ料理の数々で眼福、気持ち良いラストで二重丸。(白)


2014年/イギリス/カラー/ビスタ/108分
配給:クレストインターナショナル
(C)Trip Films Ltd 2014
http://www.crest-inter.co.jp/Italy/
★5月1日(金)Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フォーカス(原題:Focus)

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監督・脚本:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
撮影:ハビエル・グロベット
音楽:ニック・ウラタ
出演:ウィル・スミス(ニッキー)、マーゴット・ロビー(ジェス)、ロドリゴ・サントロ(ガリーガ)、ジェラルド・マクレイニー(オーウェンズ)、アドリアン・マルティネス(ファーハド)、B・D・ウォン(リ・ユァン)

ニッキーは、30人の仲間を束ねている天才詐欺師。女性詐欺師ジェスの現場に出くわし、騙されたフリをして逆に追い詰めてみせる。何をやっても叶わないニッキーのテクニックに魅了されたジェスは弟子入りを懇願、「フォーカス(視線)を操る」術を教えられる。めきめきと腕を上げるジェスに仕事の上だけではない、信頼と愛情さえ覚えるようになるニッキーだったが、大きなヤマに成功した後突然姿を消してしまった。数年後、ブエノスアイレスで再会する二人。

人が殺しあったりするのでなく、知力を尽くして騙しあうのは(ハタで観ている分には○、当事者になるのは×)ものすごく面白い!騙される心配のない「高みの見物の楽しさ」を味わえる作品です。人間行動学に基づいた「フォーカス(視線)」の操り方の詳細は必見。天才スリの指導を仰いだのだそうで、危機感の薄い日本人は絶好のカモであるのが納得です。ズボンのお尻のポケットに無造作に入れた財布や、口があいたままのバッグなどいまだに見かけます。
いつもながらウィル・スミスのカッコよさに加えて、相手役のゴージャスな美人のマーゴット・ロビー、一癖も二癖もある共演者たち…。「あー、面白かった!」と立ち上がった後は、貴重品を確かめるのを忘れずに。(白)


2015年/アメリカ/カラー/105分
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
http://wwws.warnerbros.co.jp/focus/
★5月1日(金)全国ロードショー
posted by shiraishi at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする