2015年04月11日

グッド・ライ いちばん優しい嘘(原題:The Good Lie)

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監督:フィリップ・ファラルドー(『ぼくたちのムッシュ・ラザール』)
製作:ロン・ハワード
脚本:マーガレット・ネイグル
出演:リース・ウィザースプーン(キャリー)、アーノルド・オーチェン(マメール)、ゲール・ドゥエイニー(ジェレマイア)、エマニュエル・ジャル(ポール)、コリー・ストール(ジャック)

1983年、スーダンで内戦が始まった。マメールは両親を殺され、兄弟とともに逃げ出すが兄と別れ別れになってしまう。同じように家族や家を失ってしまった子どもたちは10万人にものぼった。「ロストボーイズ」と呼ばれた彼らを全米各地で受け入れる計画が立ち上がる。10数年後、難民キャンプで暮らしているマメールがようやくアメリカに行くチャンスが巡ってきた。
カンザスシティーの職業紹介所で働くキャリーは、アフリカからの難民を空港に迎えに行く。手提げ一つで彼女を待っていたのは、マメール、ジェレマイア、ポールの3人だった。なにもかも初めての経験に目を丸くする3人。キャリーは最初こそ手こずるものの、純朴な彼らを見守るうち次第に友情を感じていく。

ゲール・ドゥエイニー(ジェレマイア)、エマニュエル・ジャル(ポール)は内戦時に少年兵であったそうです。映画では一挙に10数年後に飛びますが、それまでの苦労は想像を絶するものでしょう。実際に苦難の生活を体験した彼らだと知ると、さらに胸が詰まる思いがします。
作中では文化や生活のギャップに驚く3人とキャリーの交流、人が生まれ育った世界や文化の違いを越えて理解し合うことの大切さを描いています。
受け入れられずに傷つくポールの苦しみに涙し、孤高の戦士のような風格のジェレマイアが仕事先のスーパーの店長に返すセリフに拍手。3人と出会って変わっていくキャリーを演じるウィザースプーンも素敵。(白)


2014年/アメリカ/カラー/ビスタ/110分
配給:キノフィルムズ
(c)2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.
http://goodlie.jp/
★2015年4月17日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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海にかかる霧(原題:海霧 Haemoo)

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監督:シム・ソンボ
脚本:シム・ソンボ、ポン・ジュノ
撮影:ホン・ギョンピョ
出演:キム・ユンソク(カン・チョルジュ)、パク・ユチョン(ドンシク)、ハン・イェリ(ホンメ)、ムン・ソングン(ワノ)、キム・サンホ(ホヨン)、イ・ヒジュン(チャンウク)、ユ・スンモク(ギョング)

不漁続きで乗組員の給料も滞り、頼みの綱の船チョンジン号を手放すかどうかまで追い詰められた船長。とうとう闇ルートの仕事に手を染める羽目になってしまった。中国から密入国者を海上で受け入れ、こっそりと陸へ運ぶのに船員たちも協力する。しかし不法移民たちを乗せてすぐに海上警察に乗り込まれ、予定になかった悪天候に見舞われ、次第に窮地に追い込まれていく。

2001年に韓国で実際に起こった「テチャン号事件」を題材にした舞台劇「海霧(ヘム)」を映画化。真面目に働いてきた船長たちが、思いもよらなかった展開に動転してしまうのには共感できますが、最初の判断を誤ったばかりに、どんどん悪いほうに転がっていく予感に目をつぶりたくなってしまいました。凄惨なシーンの続く中で、泥田の蓮のように清浄な空気をまとっているのが、「JYJ」のユチョン演じるドンシク。狂気の満ちる船内で、密入国してきた女の子ホンメを守ろうとします。
すごくいい役回りで、ベテラン俳優たちを向こうに回しての熱演を高く評価されました。韓国の主要映画祭の新人賞を総なめにしています。(白)


『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』『母なる証明』のポン・ジュノが、今回は製作・脚本を務め、『殺人の追憶』の脚本を担当したシム・ソンボが監督デビュー。凄い作品が出来上がりました。
キム・ユンソク(『哀しき獣』)演じる凄味のある船長はじめ、乗組員たちもどこかで観ている名優が顔をそろえています。
一度みたら忘れられないちょっと太っちょのキム・サンホ。ドラマ「棚ぼたのあなた」や「本当に良い時代」、映画では『ワンドゥギ』『ソウォン/願い』『きみに微笑む雨』などで個性的な姿を見せている名脇役。
船の中で唯一の若い女性ホンメに欲望をむき出しにする船員チャンウク役のイ・ヒジュンは、ドラマ「棚ぼたのあなた」や「オフィスの女王」でシャイな人柄を演じて人気者になった人。
そんな中で、ユチョン演じる新米猟師のドンシクの誠実さが光ります。
密入者の女の子ホンメとカップラーメンをわけあって食べる場面で、「海の男たちのラーメンでは取れたての海産物を入れた最後に青い唐辛子を入れるんだよ」と語ります。へぇ〜青唐辛子を入れるんだ〜と思ったのですが、これが、すごいキーポイントになってます。(咲)


2014年/韓国/カラー/シネスコ/111分
配給:ツイン
(c)2014 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & HAEMOO Co., Ltd. All Rights Reserved.
http://www.umikiri-movie.com/
★2015年4月17日(金)より、TOHOシネマズ新宿にて先行公開!
 4月24日(金)より、全国ロードショー!
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アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)(原題:Die Alpen - Unsere Berge von Oben)

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監督:ピーター・バーデーレ、ゼバスティアン・リンデマン
ナレーション:小林聡美

アルプス山脈を空中から撮影したドキュメンタリー。空高く飛ぶ鳥の目で壮大なアルプスを見ることができます。使用しているのは高解像度ズームのカメラ。ヘリコプターのゆれもものともせず、地上の動物も気づかれることなく撮影可能です。材料が多かったからか、切り替えが早い感じがしました。すばらしいパノラマをもう少しゆっくりと観たかったです。(白)

2013年/ドイツ/カラー/93分
配給:アルバトロス・フィルム
(C)VIDICOM 2013
http://alps-tenkuu.com/
★2015年4月18日(土)より、シネスイッチ銀座ほかにて公開、全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デュラン・デュラン:アンステージド   原題:DURAN DURAN UNSTAGED

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監督:デヴィッド・リンチ(『マルホランド・ドライブ』『エレファント・マン』)
出演:デュラン・デュラン(サイモン・ル・ボン/ジョン・テイラー/ロジャー・テイラー/ニック・ローズ)、ジェラルド・ウェイ(マイ・ケミカル・ロマンス)、ベス・ディットー(ゴシップ)、ケリス、マーク・ロンソン ほか

イギリスのバンド「デュラン・デュラン」。
1980年代以降、レコード・セールス8000万枚超、全米ヒットチャート・シングル18枚、全英トップ30シングル30枚という実力ある人気バンド。
アメリカン・エキスプレス主催のオンラインコンサート「Unstaged」シリーズとして、2011年3月23日にロサンゼルスのマヤシアターで開催された「デュラン・デュラン」のライブをデヴィッド・リンチが追う。

実は、「デュラン・デュラン」のことを全く知らなかったのですが、デヴィッド・リンチ監督がライブ映像を撮ったとなれば、これはただ事じゃない!と、興味津々。はい、まさしく、デヴィッド・リンチでした! デュラン・デュランやゲストたちの繰り広げる音楽の心地良さと別に、しっかりデヴィッド・リンチの世界が繰り広げられます。こんなライブ映像もあり?!  (咲)

2011年/アメリカ/112分/デジタル上映
配給:ツイン 
公式サイト:http://www.duranduran.jp
★2015年4月17日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
posted by sakiko at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

赤浜ロックンロール

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監督:小西晴子 プロデューサー:小西晴子 安岡卓治
エグゼクティブプロデューサー:中野秀紀 撮影:古戸英彦

弁天様を祀る蓬莱島(ひょっこりひょうたん島のモデルとなった島)が
浮かぶ町・岩手県大槌の赤浜で生まれたロックを愛する漁師達のドキュメンタリー。
2011年、東日本大震災で町を津波が襲った… 死者・行方不明者1280余人…
半年後、国と県は5階建てビルと同じ14.5mの巨大防波堤で海岸線を囲う復興
計画を決める。そんな中、赤浜の住民達は反対の声をあげた。

被災住民が誰も望んでいないのに、崩れ去ったはずのコンクリート神話・巨大防波堤が
よみがえろうとしている… いったい誰のための復興なのか?赤浜のハンパなくカッコイイ
漁師達が立ち上がった! 住民にとことん密着し、心を寄り添わせた監督の熱い
愛を感じます。三陸のワカメを食べて、この映画を観て、元氣を出そう☆ (千)

2014年/日本/カラー/90分
配給:太秦
公式サイト
★2014年5月2日(土)より新宿K'sシネマにてモーニングショー
※監督インタビューの特別記事はコチラ


新宿K’s cinemaにてトークイベント開催!
5/2(土)阿部力(出演者/赤浜の漁師・新おおつち漁協組合長)
5/3(日)川口博美(出演者/赤浜の復興を考える会会長)
5/9(土)マーティン・ファクラー(ニューヨークタイムズ東京支局長)
5/10(日)赤坂憲雄(学習院大学文学部教授)
※10:00からの上映後の登壇
映画館公式サイト



posted by chie at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

JIMI:栄光への軌跡(原題:Jimi: All Is by My Side)

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監督・脚本:ジョン・リドリー
撮影:ティム・フレミング
音楽:ダニー・ブラムソン、ワディワクテル
出演:アンドレ・ベンジャミン(ジミ・ヘンドリックス)、イモージェン・プーツ(リンダ・キース)、ヘイリー・アトウェル(キャシー・エッチンガム)、ルース・ネッガ(イダ)

1966年のニューヨーク。リンダ・キースはステージで演奏している無名のギタリストに注目していた。彼の名はジミ・ヘンドリックス。類稀な才能を見抜いた彼女は、キースの使った高価なギターをジミに贈り、アニマルズのメンバー、チャス・チャンドラーに紹介する。チャスはジミのマネージメントをすることになり、ロンドンで活動を開始した。

1970年に27歳で早世したギタリスト、ジミ・ヘンドリックスがキース・リチャードのパートナーだったリンダに見出され、頂点に上り詰めるまでの2年間を凝縮して描いています。
ジミ役をオファーされ快諾したのは、ヒップポップグループ「アウトキャスト」のアンドレ・ベンジャミン。自らのスーパースターだったジミ再現のために、1日8時間左手でギターを弾く練習をし、ボイストレーニングを受け、ジミの体型に合わせて体重も減らして挑んだそうです。洋楽には全然詳しくない私でも耳に馴染んだ曲が登場し、60年代の空気も懐かしく観ました。(白)


2013年/イギリス/カラー/シネスコ/96分
配給:東京テアトル
(C)MMXIII AIBMS, LLC. All Rights Reserved.
http://jimi-movie.com/

★2015年4月11日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セッション(原題:Whiplash)

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監督・脚本:デイミアン・チャゼル(『グランドピアノ 狙われた黒鍵』脚本)
出演:マイルズ・テラー(アンドリュー・ニーマン)、J・K・シモンズ(フレッチャー)、メリッサ・ブノワ(ニコル)、ポール・ライザー(ジム・ニーマン)、オースティン・ストウェル(ライアン)

名門音楽院に入学したアンドリュー・ニーマンは、放課後に一人ドラムを叩いていて早々にフレッチャー教授に声をかけられる。彼の率いるバンドにスカウトされれば、プロのジャズドラマーになる夢に近づく。有頂天だったアンドリューだったが、狂気ともいえる厳しい指導に身がすくむ思いを味わう。罵声にも理不尽な仕打ちにも耐え、必死でフレッチャーにくらいついていくが・・・。

常軌を逸しているとしか思えないフレッチャーの鬼コーチぶりに、観客はこぶしを握り締めるか、腰がひけて逃げたくなるかなりそうです。軍隊に入るとまず人間性を叩き潰し、敵を憎み上官に命令に従順に敵を破壊するロボットのごとく変えるようです(体験はないので映画から)。この映画もただただ辛く厳しい場面が続きます。音楽をみんなで楽しもうという面などなく、ダメ出しの連続で観ているだけで心が折れそうです。しか〜し、もう勘弁してといわずにもうしばらく観て、耐えて精進したものだけが味わえる至福の瞬間のおすそ分けをもらいましょう。息をするのも忘れそうなラストをお楽しみに。
デイミアン・チャゼル監督の脚本を目に止めたのはジェイソン・ライトマン監督。まずは短編を製作することを勧め、サンダンス映画祭に応募させました。それをきっかけに長編を製作、2014年・第30回サンダンス映画祭のグランプリ&観客賞受賞、一般公開され拡大につぐ拡大公開と続いていきます。各映画賞に多数ノミネート&受賞。第87回アカデミー賞では助演男優賞、録音賞、編集賞を受賞しています。(白)


2014年/アメリカ/カラー/107分
配給:ギャガ
(C)2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved
http://session.gaga.ne.jp/

★2015年4月17日(金)TOHOシネマズ 新宿 他 全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第9回TOHOシネマズ学生映画祭

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4月17日(金)にオープンのTOHOシネマズ新宿で開催されるTOHOシネマズ学生映画祭。有志学生によるTOHOシネマズ学生映画祭実行委員会が企画・運営等を行い、TOHOシネマズ株式会社が主催および学生実行委員のサポートをしている映画祭です。

日時:2015年4月19日(日) 10:00〜(仮)
場所:TOHOシネマズ新宿 
※入場無料

プログラム:
・ショートフィルム部門 (15分以内の実写作品、ジャンル自由)
・ショートアニメーション部門 (15分以内のアニメーション作品、ジャンル自由)
・CM部門 (1分以内のCM作品、テーマ:TOHOシネマズ新宿)
上記3部門の作品の上映
※部門ごとにグランプリ・準グランプリを選出
※特別賞として、全部門の中より1作品に「ROBOT賞」の授与あり
・ゲストをお招きしてのトークショー

審査員:
安藤 親広 (ロボット(株) 映画部 部長 チーフプロデューサー)
奥田 誠治 (日本テレビ放送網(株) ゼネラル・プロデューサー)
佐藤 善宏 (東宝(株)映画企画部 プロデューサー)
島田 大介 (映像作家)
谷 健二 (映画監督)
原 恵一 (映画監督)
※順不同、五十音順

トークショーセッション
学生×映画 〜学生における、映画とは〜
ゲスト:
中井 圭 (映画解説者)
松崎 健夫 (映画評論家)

★今年で9回目の開催となる「TOHOシネマズ学生映画祭」と、ゴミ拾いボランティアのNPO「green bird歌舞伎町チーム」のコラボレーション清掃企画が実現!
4月11日(土)14時より15時まで、新宿東宝ビル(旧新宿コマ劇場跡地)前をスタート地点に、第9回TOHOシネマズ学生映画祭実行委員が仮装をして、歌舞伎町の清掃活動を行います。
この企画はどなたでもご参加できます!
仮装をした実行委員を目印に直接集合場所 新宿東宝ビル前へ!

公式サイト:http://www.gakuseieigasai.jp/



posted by sakiko at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする