2015年01月18日

KANO〜1931海の向こうの甲子園〜   原題:KANO

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製作総指揮:ウェイ・ダーション(魏コ聖)
監督:マー・ジーシアン(馬志翔)
脚本:ウェイ・ダーション(魏コ聖)、チェン・チャウェイ(陳嘉蔚)
プロデューサー:ウェイ・ダーション(魏コ聖)、ジミー・ホアン(黄志明)
出演:永瀬正敏、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン(曹佑寧) /大沢たかお
主題歌:「風になって〜勇者的浪漫〜」Rake、中孝介、ファン・イーチェン(范逸臣)、スミン、ルオ・メイリン(羅美玲)(EPICレコードジャパン)

日本統治時代の台湾。1929年、嘉義農林学校(KANO)野球部に、名門・松山商業を率いた近藤兵太郎(永瀬正敏)が監督として就任する。日本人、台湾人、台湾原住民の3民族からなる弱小チームだったが、鬼監督近藤の愛ある猛特訓で、1931年、ついに台湾代表となり、夏の甲子園に出場する。一球たりとも諦めないKANOは、決勝戦まで勝ち進む・・・

☆12月1日に行われた来日記者会見の模様は特別記事でどうぞ!
http://www.cinemajournal.net/special/2015/kano/index.html
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製作総指揮のウェイ・ダーション(左)とマー・ジーシアン監督(右)


2014/台湾/185分/制作会社:果子電影有限公司(ARS Film Production)
配給:ショウゲート(C)果子電影
公式サイト:http://kano1931.com
★2015年1月24日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
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ミルカ   原題:Bhaag Milkha Bhaag

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監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
出演:ファルハーン・アクタル、ソナム・カプール、ディヴィヤ・ダッタ、プラカーシュ・ラージ、パワン・マルホトラ、アート・マリク、ジャプテージ・シン、ヨグラージ・シン

1960年、ローマオリンピック。400メートル走決勝戦で、インド代表選手ミルカ・シンは、ゴールを目前にして後ろを振りかえり4位となり金メダルを逃してしまう。帰国後、国民からバッシングを受けながらも、パキスタンで開催される陸上親善大会のインド団長に指名される。パキスタン行きを断固拒否するミルカを説得するため、ネール首相の命を受けてスポーツ大臣とミルカのコーチがミルカの住むチャンディガルに向かう。道中、コーチはシク教徒であるミルカが印パ分離独立でパキスタン領となった故郷の村からインドに避難してきた壮絶な少年時代を語り始める・・・

映画の中で心に残ったのが、ミルカがパキスタンになった故郷で幼友達に再会した時に、その友達が語った「人じゃない、分離独立のせい」という言葉。宗教や民族の違いによる対立は、政治が起こすものだということ、そして、世界の各地で歴史に翻弄される人たちがいることも思い起こさせてくれる言葉でした。
ミルカは悲しい過去を乗り越えて、自分を鍛え、アスリートとして成功します。
印パ分離独立から70年近く経ち、この映画は若い人たちや後世の人たちに当時のことを知らしめるとともに、どんなことがあっても屈しない心を教えてくれることと思います。

シク教徒のきっちりしたターバン姿は、いかにもインド人のイメージですが、実はシク教徒はインドの人口のわずか2%位。軍隊の10%がシク教徒だという状況は、体格もよく勇敢だからというだけでなく、今回、映画を見ていて、カースト制度のこともあって、シク教徒の人たちがつける職業が限定されて、軍隊に入る人が多いのではないかと思い当たりました。
競技中、ミルカは髪の毛を頭上にお団子のように丸めてドアノブカバーのような布で被っています。確か東京オリンピックの時に、ターバンは帽子とみなされ競技中は認められないけれど、宗教上、わずかな布で被うことは認めていると聞いた記憶があります。シク教徒が髪の毛を切ってはいけないと知ったのもその時のことです。私がテレビで観たインド人選手はミルカだったのかもしれません。
さて、ローマオリンピックでミルカがゴール目前に後ろを振り返った理由は? どうぞ映画をご覧ください! (咲)

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公開を前に来日したラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ監督にお話を伺いました。
特別記事をご覧ください!
http://www.cinemajournal.net/special/2015/milkha/index.html

2013/インド/ヒンディー語・パンジャービー語/153分(インターナショナル版)
配給:日活/東宝東和
公式サイト:公式サイト:http://milkha-movie.com/
★2015年1月30日(金)、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
posted by sakiko at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | インド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月11日

トーキョーノーザンライツフェスティバル 2015

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会期: 2015年1月31日(土)〜2月13日(金) ※音楽イベントは別途開催
会場: ユーロスペース、アップリンク 他
主催: トーキョーノーザンライツフェスティバル実行委員会
助成:芸術文化振興基金、EU・ジャパンフェスト日本委員会
特別協力:ノルウェー王国大使館、デンマーク大使館
後援:フィンランド大使館、スウェーデン大使館、アイスランド大使館
協力:スター・チャンネル、AXNミステリー、紀伊國屋書店、ビクターエンタテインメント 他
 

【上映作品】
◎北欧映画特集
『刑事マルティン・ベック』 世界のミステリー史を変えた傑作を劇場で!
『湿地』 アイスランド発の異色北欧ミステリー
『エリカ&パトリックの事件簿 説教師』 原作はあの「ミレニアム」を越えた?!

 
◎アンドレアス・エーマン監督特集
『シンプル・シモン』を吹替え版で凱旋上映!音声ガイド・ガイド字幕付きのバリアフリーでお届け!ほか、未公開作2作を一挙上映!

 
◎ヨアキム・トリアー監督特集
ラース・フォン・トリアーを叔父に持つノルウェーの新鋭。世界的評価を受けた『オスロ、8月31日』とデビュー作『リプライズ』を上映!

 
◎ドクマ95特集
ラース・フォン・トリアーが提唱したドグマ95が生まれて20年、2000年に行なわれた監督たちの反省会を記録したドキュメンタリー映画をTNLFが発掘!
『セレブレーション』のアンコール上映もあります。
 

◎北欧パノラマ
ビヨークが歌い、マッツ・ミケルセン、マックス・フォン・シドーなどが声優をつとめる『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』と、ノルウェーの国民的アニメの『ピンチクリフ』の新作を国内初上映!
また、ラース・フォン・トリアーらが提唱したドグマ95が生まれて20年。2000年に行なわれたドグマの核を担う監督たちの反省会を記録したドキュメンタリー映画をTNLFが発掘!


◎デンマークの巨匠カール・Th.ドライヤー監督、ベンヤミン・クリステンセン主演の名作『ミカエル』に柳下美恵さんのピアノ生演奏付きで上映します。
 

他にも、新作、旧作あわせて、全部で17作品を一挙上映します!

【イベント】
◎北欧ジャズシーンの人気バンドin the country がノルウェー作家ハムスンのノーベル賞受賞作『土の恵み(1921年)』の無声映画にあわせて生演奏!
新宿ピットインで演奏される一夜限りの北欧ジャズと映画の融合を体験してください。
 

◎ユニクロのCMにて氷の楽器で演奏を披露したテリエ・イースングセットが来日!
自然素材を使った世界的なパーカッション奏者の演奏を体験してください。
 

◎アイスランド音楽ナビゲーター小倉悠加さんの「アイスランド音楽の現在」シリーズも今回で五回目!アレックス・ソマーズを中心にお話いただく予定です。
 

◎ギャラリーコンシールでは、今年もアイスランドウィークを開催!
会期中、飲食された方には、アイスランドのCDをもれなくプレゼント!!


★映画の上映には、様々なゲストの登壇も予定されています。
詳細は、トーキョーノーザンライツフェスティバルの公式サイト(www.tnlf.jp)にて確認ください!
posted by sakiko at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 北欧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アップルシード アルファ(英題:Appleseed α)

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監督:荒牧伸志
原作:士郎正宗/青心社
脚本:MARIANNE KRAWCZYK
CGディレクター:松本 勝
キャラクターデザイナー:山田正樹
ミリタリーアクションアドバイザー:細川 雅人
オリジナルスコア:高橋 哲也
声の出演:小松由佳(デュナン)、諏訪部順一(ブリアレオス)、悠木碧(アイリス)、高橋広樹(オルソン)、名塚佳織(ニュクス)、東地宏樹(タロス)、玄田哲章(双角)、堀勝之祐(マシューズ)

第5次世界大戦後のニューヨーク。破壊しつくされ、廃墟が続くばかりの街に元SWAT隊員のデュナンと、全身サイボーグとなった恋人のブリアレオスがいた。生きるために不本意ながらギャングの双角の仕事を請け負っている。ある日、自動兵器に襲われている男と少女を助けると、デュナンたちが理想都市と信じているオリュンポスから来たという。いわくありげな少女アイリスにはある重大な使命があり、デュナンとブリアレオスも大きな戦いへと巻き込まれていく。

モーションキャプチャーと3DCGを駆使して製作されたアニメーション『APPLESEED アップルシード』は2004年、『エクスマキナ』が2007年に公開されています。本作はその前日譚にあたり、同じ荒牧伸志監督によりさらに進化した美しい映像と、圧倒的なアクションですみずみまで楽しめます。
昨年の東京国際映画祭でいちはやく大きな画面に没頭して観ることができました。前2作では戦闘服でしっかり覆われていたデュナンの胸やおなかまでが、本作では「見て!」なサービスたっぷりのデザインです。儚げなアイリスも「萌え」対象かも。レッドカーペットには、画面から抜け出たようなゲストが登場しました。動画を検索してみてください。公開時の舞台挨拶も楽しみですね。(白)


2014年/日本・アメリカ合作/カラー/93分
配給:アニプレックス
Motion picture(C)2014 Lucent Pictures Entertainment Inc./Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc., All Rights Reserved. Comic book(C)2014 Shirow Masamune/Crossroad
http://appleseedalpha.jp/

★2015年1月17日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神様はバリにいる

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監督:李闘士男
原案:クロイワ・ショウ 「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ)
脚本:森ハヤシ
音楽:安達練
主題歌:湘南乃風「BIG UP」
出演:堤真一(アニキ)、尾野真千子(祥子)、ナオト・インティライミ(杉田)、菜々緒(香奈)、玉木宏(リュウ)

たちあげた婚活のベンチャー企業がうまくいかず借金を背負ってしまった祥子は、何もかも振り捨てるようにバリにやってきた。まさに崖っぷちに立っていると、「そんなところで死んだら迷惑」と日本人男性のリュウに声をかけられる。祥子はリュウに連れられて「アニキ」に引き合わされる。現われたのはパンチパーマ・眉毛なしのヤンキーか暴走族かといった風体の中年男だった。実はバリで一財産作った大富豪と知り、祥子はお金儲けのコツをつかむため、アニキに弟子入りすることになった。

本作の原作者クロイワ・ショウさん、アニキこと丸尾孝俊さんの著作がたくさん出版されています。実話が元になっている映画だったとはびっくり〜。堤真一さんの役作りにさらにびっくりしましたが、このご本人(写真で見ただけですが)、大げさでなくきっとこういう方なんだろうなと納得。ちょっとお目にかかってシネジャの運営をご相談したいような…。その前に数々の名言の並ぶ「アニキ語録」を読み直さねば。(白)

堤真一がインパクトある型破りな役をやっていて度肝をぬく。今、堤真一がNHKの朝ドラ「マッサン」で演じている鴨居商店の社長役と通じるところがある。これが実話を元にした作品とはびっくり。ほんとにこんな人いるのかなと思ったけど、バリ島の人たちがたくさん参加していたのはアニキのことが映画になるから、みんな協力してくれたのかな。尾野真千子、いろいろな演技ができるようになりましたね。昔は彼女がコミカルな演技をするとはとても思えなかった。ナオト・インティライミがどんな役を演じるのだろうというのも楽しみでした。
それにしても、バリ島の景色がいい。いつか行ってみたいと思いました。(暁)


2014年/日本/カラー//106分
配給:ファントム・フィルム
(C)2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
http://www.kamibali.jp/

★2015年1月17日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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