監督・脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:ウーゴ・シルバ、マリオ・カサス、カロリーナ・バング、テレール・パベス、カルロス・アレセス、カルメン・マウラ(『ボルベール〈帰郷〉』)
スペインの首都マドリードのプエルタ・デル・ソル広場。雑踏の中で突然銃撃戦が起こる。イエス・キリストに変装したホセを頭に、兵士、ミニーマウスなどのコスプレ大道芸人に成りすました強盗団が宝飾品買い取り店を襲撃。2万5000個の金の指輪を強奪し、通りがかったタクシーに乗り込んで北のフランス国境を目指して逃走する。パトカーを巻いたものの道に迷い、森の中にひっそり建つバーに立ち寄る。店を切り盛りする白髪の老女に場所を尋ねると、スガラムルディだという。それは魔女伝説の言い伝えで有名な村だった・・・
スガラムルディの母子3代の魔女と、ホセたち強盗団、はたまた追いかけてきた刑事たちが繰り広げるバトルは、こってりどろどろしたスペインテイスト。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督独特の世界にクラクラ。おどろおどろしいのに、笑えます。一番気の毒なのは、強盗団を乗せてしまったタクシー運転手! 彼がまたいい味出してます。
スガラムルディはバスク地方のフランスとの国境すぐ近くにある人口200人ほどの小さな村。実際に魔女伝説が伝えられ、アケラレと呼ばれる魔女集会が行われていたとされる洞窟や、魔女博物館があるそうです。怖いもの見たさに、ちょっと行ってみたくなりました。(咲)
配給:松竹メディア事業部
後援:スペイン大使館 / セルバンテス文化センター東京
2013 年/スペイン/スペイン語/カラー/114 分/R-15
公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/iglesia/
★2014年11月22日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
☆同時に公開される『刺さった男』については、「ミッキーの毎日・映画三昧」をご覧ください。
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/408223894.html
こちらも、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の鬼才ぶりを体験できる実にユニークな作品です。