監督 : ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
出演:アーミル・カーン、カトリーナ・カイフ、アビシェーク・バッチャン、ウダイ・チョープラー
1990年、シカゴ。サーカス団を率いる父イクバールの下で子役として活躍するサーヒル。ある日、ウエスタン銀行から融資を断られた父が拳銃で自殺してしまう。
20数年後、シカゴ市内でウエスタン銀行の支店が次々と襲われる。金庫を破り、紙幣を舞い散らしながら黒いバイクで立ち去る犯人。警察とカーチェイスを繰り広げるが、最後には1本のワイヤーの上をバイクで渡って走り去ってしまう。
シカゴ警察は、現場に残されたヒンディー語のメッセージから、犯人はインド系と推定。インドからバイクを使った犯罪に詳しいジャイ・ディークシト刑事(アビシェーク・バッチャン)と、アリー・アクバル刑事(ウダイ・チョープラー)を招く。
ある日、ジャイとアリーの二人の刑事は、逃げる犯人の肩に銃弾を撃ち込み追いかけていき、サーカス団を率いるサーヒル(アーミル・カーン)が犯人だと断定する。ところが、彼の肩に打ち込んだはずの銃弾の跡がない・・・
主役サーヒルを演じたのは、昨年日本でヒットした『きっと、うまくいく』で、実年齢よりぐっと下の大学生を演じたアーミル・カーン。10月29日、東京国際映画祭の特別招待作品として『チェイス!』が上映され、アーミルがヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督と共に来日。シャー・ルク、サルマンと共にボリウッドの3大カーンと呼ばれる大物の舞台挨拶の報が流れると、チケットは完売。当日の会場にはサリーやシャルワール・カミーズなど民族衣装の女性たちが目立ちました。
上映に先立ち記者会見に登壇したアーミル。キラキラ輝く眼がまさにスターでした。「妻と3歳の息子と共に来日。妻の計画に従って1週間東京界隈を楽しみます」と良き夫ぶり。
ダンディなヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督は、「黒澤監督と三池監督のファン。侍になってみたい」と初来日がとても嬉しそうでした。
『チェイス!』は、シカゴで興行するインドのサーカス団を舞台にしたアクション大作。マジックとダンスで繰り広げる華麗なショーも見事です。一方で、アーミルが「心の琴線に触れる作品」と語ったように、私も思いもかけずほろっとさせられた素敵な作品です。 原題が『DHOOM: 3』とある通り、DHOOM(爆音)シリーズの第3弾ですが、DHOOM1 とDHOOM2を観ていなくても、単独の作品として完結しています。またオリジナルバージョンより短縮されていますが、オリジナルを知らない私には、それなりに楽しめました。でも、どんな場面がカットされたのか気になります。(咲)
配給:日活/東宝東和 ★GOLDEIN ASIA 第 2弾
インド/2013年/147分(インターナショナル版)/シネスコ/ドルビーデジタル
公式サイト:http://chase-movie.jp
★2014年12月5日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー