2014年09月28日

小川町セレナーデ

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監督・脚本:原桂之介
撮影:柴崎幸三
主題歌:私立恵比寿中学「幸せの貼り紙はいつも背中に」
協力:かわさき街おこしシネマプロジェクト
出演:須藤理彩(真奈美)、安田顕(エンジェル)、藤本泉(小夜子)、小林きな子(亮子)、高橋洋

「スナック小夜子」はいつも常連客が集うこじんまりした店。ママの真奈美はショーパブの舞台係として働いたことがある。親友のオカマダンサーのエンジェルがタイに旅立つ晩、シャンパンで酔った二人は一度きりの関係を持ってしまう。
それから20年。真奈美は授かった娘、小夜子の存在をエンジェルに知らせることなく、この店を開き女手ひとつで育ててきたのだった。
高校を卒業した後、上京して1人暮らしをしていた小夜子は、何度か失恋したすえ実家に戻ってくる。「スナック小夜子」が寂れて閉店寸前なのを知ると、隣町で評判のオカマバーにしようと提案する。ホステスの亮子と小夜子が偽オカマになると言うので真奈美は猛反対。しかし小夜子は店を立てなおすため、真奈美の古い写真に写っていたエンジェルに協力を頼みにいく…。

エンジェルに知らせずシングルマザーとして生きる真奈美の男前っぷり。エンジェルのいい女っぷりに拍手。店に集まるのはちょっと寂しかったり、ママの包容力が好きだったりの近所のおじさんたち。父親を知らずに育った小夜子が、なにかに導かれるようにエンジェルに会いに行ってしまうのに、ちょっとドキドキ。振り切った安田さんのエンジェルがなかなか可愛いです。ぴったりのコスチュームを着るので、体型を維持するためダイエットの無料アプリも使ったとか。
偽オカマバーのために奮闘する小夜子と亮子のダンスシーンも見所。頑張った成果が出ています。美少年になった小夜子は、コスプレ会場にいてもナンバーワンになりそうです。どこの町にもありそうなスナックの母娘と、あまりいそうもない奇抜な父親(母親かな?)。彼らと、周りの人々のあったかい物語です。(白)


●舞台挨拶の様子はこちら


2014年/日本/カラー/119分/
配給:アイエス・フィールド
(C)2014「小川町セレナーデ」製作委員会
http://ogawacho.com/

★2014年10月4日(土)角川シネマ新宿、川崎チネチッタ他全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レクイエム 最後の銃弾(原題:掃毒 英題:The White Storm)

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監督:ベニー・チャン
出演:ラウ・チンワン(マー・ホーティン)、ルイス・クー(ソー・ギンチャウ)、ニック・チョン(チョン・チーワイ)、ロー・ホイパン(ブッダ)、ヨランダ・ユアン(チャウの妻)、ベン・ラム(ハク)

麻薬取締官のティン、チャウ、ワイは幼馴染でそろって警官になり、今も親友だ。チャウは仕事とはいえ家庭を犠牲にしてハクの組織に潜入している。外してもらいたいのだがなかなか叶わない。ハクの信頼を得たチャウはタイの麻薬王ブッダとの取引の情報を手に入れ、3人はタイ警察の協力のもと現場に向かう。しかし内通者の通報で、ブッダは傭兵と大型ヘリを用意していた。警察側は壊滅的な打撃を受け、3人はブッダの娘を人質に逃げるも追い詰められてしまう。交換条件で苦渋の選択をしたティンとチャウは、生き残ったもののワイを見殺しにしてしまった。そして5年の月日が流れた。

ベニー・チャン監督が、香港映画界を牽引する3人を存分に活躍させ「こんな映画が観たかった!」と拍手したくなるような作品を送り出しました。息もつかせないアクション、カーチェイス、怒涛のクライマックス場面はもちろんいいのですが、何よりもこの3人の交情にぐっとつかまれるのです。21世紀版『男たちの挽歌』と配給の筒井さんが力説していたのがよ〜くわかりました。
ティンとチャウはそれぞれ、ワイの母親を見舞い、年取った母親は息子だと思っています。病院での場面には涙。3人が子どものころ夢中でみたテレビドラマの主題歌「誓要入刀山」を歌う場面があり、調べたら1978年の「陸小鳳之武當之戰」で、鄭少秋(アダム・チェン)が歌っていました。まあ懐かしい。youtubeで見つかります。
ラウ・チンワンは知り始めのとき、すでに名優でしたが、あんちゃんタイプだったルイス・クーやニック・チョンがすっかりいい俳優になって…と自分の香港ファン歴も長くなったと遠い目になるのでした。興行成績が良ければ続集ができると監督が芸能ニュースで答えているのを観ましたので、期待しています。(白)


2013年/中国=香港合作/カラー/134分/
配給:フリーマン・オフィス
(c)2013 Universe Entertainment Ltd. All Rights Reserved.
http://requiem-hknr.jp/

★2014年10月4日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シークレット・ミッション  (原題:『隠密に 偉大に』  英題:『SECRETLY GREATLY』)

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監督:チャン・チョルス(『ビー・デビル』) 
出演:キム・スヒョン(「太陽を抱く月」『10人の泥棒たち』『怪しい彼女』)、パク・ギウン、イ・ヒョヌ

北朝鮮5446特殊秘密部隊のエリート戦士リュファン(キム・スヒョン)は、最高位層幹部の息子。南の田舎町に潜入し、バカになりすまして作戦実行命令を待つよう命じられる。貧民街の食料品屋の2階に間借りし、住民を観察しながら待つこと2年。同志のヘラン(パク・ギウン)がロックミュージシャンに成りすまして潜入。最年少戦士ヘジン(イ・ヒョヌ)も普通の高校生として潜入してくる。年下の二人に南の習慣などを教えるリュファン。3人は貧民街の人々とも溶け込み、すっかり南の暮らしに慣れていく。やがて、3人に作戦実行の命が下る。が、それは祖国統一の使命を胸に潜入を続けていた彼らの望んでいた結末とはかけ離れたものだった・・・

NHKで放映されているドラマ「太陽を抱く月」で、日本でも認知度の高いキム・スヒョン。だらしない格好をしたバカが、きりっとしたエリートに戻るところがお見事。 
若手3人以外の出演者には、韓国ドラマや映画でお馴染みの顔も。
命令を下しにやってくる5446 秘密特殊部隊 総教官役に、「ソル薬局の息子たち」の長男役などドラマで人気のソン・ヒョンジュ。顔はイケてないけど愛敬のある彼が、今回は愛敬を封印して顔に傷を持つ凄腕戦士役。また、田舎町に郵便局員として潜入十数年になる北の少佐役のコ・チャンソクは、『朝鮮美女三銃士』『観相師』などでもふざけた中年オヤジとして忘れられない顔。
『レッド・ファミリー』(脚本・製作:キム・ギドク、監督:イ・ジュヒョン 10月4日公開)も、幸せな家族を装って暮らす北朝鮮の工作員の物語。
潜入して南で暮らす北の人たちの気持ちは、ほんとのところ、どんなものなのだろう・・・ (咲)


『シークレット・ミッション』予告は、こちらで!!
https://www.youtube.com/watch?v=KGoHxEEyuDQ
ソン・ヒョンジュさんの強面な雄姿も観られます!

配給:クロックワークス
2013年/韓国/124分/カラー/ドルビーデジタル
公式サイト:http://secretmission-movie.com
★2014年10月11日(土.) シネマート新宿ほか、ロードショー
posted by sakiko at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レッド・ファミリー (原題:Red Family)

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監督:イ・ジュヒョン
脚本・製作:キム・ギドク
出演:キム・ユミ、チョンウ、ソン・ビョンホ、パク・ソヨン

幸せな家族を装って暮らす北朝鮮の工作員たち。ミスを犯せば国にいる家族の命も危ない。かたや隣に住む資本主義にどっぷり浸った家族は喧嘩ばかりしている。それでも隣家のようになりたい気持ちが募る偽装家族。やがて北の工作員たちに隣の家族を殺せと指令が下る・・・

キム・ギドクが脚本と製作を手がけたとあって、2013年東京国際映画祭での記者会見も上映会場も満席で熱気に溢れました。
南北統一を願って脚本を書いたと熱く語るキム・ギドク。分断を作った既存の世代が、不幸を次の世代に継いではいけない。家族とは何か? 北も南も兄弟という視点だという。
イ・ジュヒョン監督は脚本を貰って、自信は持てなかったけれど内容が気に入り挑戦。家族愛が生じてイデオロギーが崩れていく姿をどう演出するか苦心したと語りました。それに対し、実際に出来た作品は予想以上にいいものだったと褒め称えるキム・ギドク。
「監督はキム・ギドクさんに意見を言えたのでしょうか」との問いに、「怖そうですが、心が開かれていて固定観念に捉われることのない方。撮影に入ったら、私を信じて現場にはいらっしゃいませんでした」と答える監督。
キム・ギドクも、「自分が脚本を書いて演出を任せた映画は、『豊山犬』など数本ありますが、自分が演出するより健康的で、より多くの観客に見て貰えて良い結果になったなと思います」と語り、会場の笑いを誘いました。
来日した女優キム・ユミ、パク・ソヨン、男優チョンウの3人も、一同、北朝鮮のアクセントや行動が難しくもあり楽しくもありと語りました。
チョンウは、ちょうど去年日本で放映されていたドラマ「最高だ,イ・スンシン」で前科者のパン屋のおにいさん役で注目していた方。キム・ユミ演じる女性上司に顔のあがらない北の戦士を好演しています。(咲)


提供・配給:ギャガ GAGA★ WOWOW
2013年 / 韓国 / 100分 / カラー / ビスタ / 5.1chデジタル
公式サイト:http://redfamily.gaga.ne.jp
★2014年10月4日(土)新宿武蔵野館他全国順次ロードショー.
posted by sakiko at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする