2014年09月20日

バツイチは恋のはじまり(原題:Un plan parfait)

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監督:パスカル・ショメイユ
ダイアン・クルーガー(イザベル)、ダニー・ブーン(ジャン=イヴ)、アリス・ポル(コリンヌ)、ロベール・プラニョル(ピエール)

歯科医師のイザベルは仕事も順調、10年来の恋人のピエールとの結婚も秒読み。しかしイザベルの家には「最初の結婚は失敗する」というジンクスがあった。ひとまずほかの男と結婚してすぐ離婚、バツイチになって本命のピエールと幸せな結婚生活を!と画策する。
全く女ッ気のなさそうなジャン=イヴと知り合ったイザベルは、なんとかして彼と結婚しようとついて回る。旅行雑誌の編集者のジャン=イヴは世界半周旅行をしているところだった。砂漠で道に迷い、ライオンに襲われ…行く先々でとんでもない目にあう2人。

理想そのままの恋人ピエールとは大違い、なにかと揉め事を引き寄せるジャン=イヴにイザベルは辟易しますが、自分を疑わずに求婚した彼の良さに気づき、だんだんとほだされていきます。ダメ男にしっかり女のパターンで(初めはそう見えるが実は…)、コメディの種が育っては花開き、すぐそばにはロマンスの花もという具合。
ドイツ出身のダイアン・クルーガーは『マリー・アントワネットに別れをつげて』(2012)ほかの美人女優。コメディで観たのは初めてです。フランスで一番人気のコメディ俳優ダニエル・ブーン相手に振り回されながらも楽しそう。“フランス映画祭2014”で観客賞を受賞しました。(白)


2012年/フランス/カラー/104分/
配給:ファントム・フィルム
http://batsu-koi.com/
(C)2012 SPLENDIDO QUAD CINEMA / TF1 FILMS PRODUCTION / SCOPE PICTURES / LES
PRODUCTIONS DU CH'TIMI / CHAOCRP DISTRIBUTION / YEARDAWN


★2014年9月20日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開
posted by shiraishi at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

がじまる食堂の恋

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監督:大谷健太郎
脚本:永田優子
撮影:池田直矢
出演:波瑠(平良みずほ)、小柳友(城島隼人)、竹富聖花(菅田莉子)、桜田通(島袋翔太)

みずほは名護で食堂を切り盛りしている若いオーナー。亡くなったおばあのレシピを受け継いで地元の常連客においしい食事を提供している。ある日「財布を無くした」という旅行者の隼人が転がり込み、しぶしぶ食堂で寝泊りさせる羽目になった。折りもおり、元彼の翔太が名護に戻ってきた。気まずい別れをしていたみずほは、隼人の提案で恋人同士を装うことにした。隼人は食堂を手伝いながら絵を描くといい、「モデル募集」の貼紙をする。応募してきたのは都会的な美女の莉子。翔太は莉子とすっかり意気投合して、みずほは複雑な気分だ。

名護の小さな食堂を舞台にした四角関係。実は誰もが小さな秘密を抱えている、というスーリー。みずほが寛いでいる「がじまるの木」はパワースポットとして人気だそうです。冒頭で木に語りかけるシーンがありますが、セリフとして口に出すのでなく、モノローグでかぶせてほしかったなぁ。
がじまる食堂のメニューには地元の栄養士さん、スイーツの開発にはパティシエさんが参加。さくら祭りのシーンには、たくさんの名護市民が協力して名護の空気をそのまま伝える映画となりました。
長身の小柳友は、ブラザートムの実子の26歳。調理場も背広姿も似合っていましたが、時代物も良さそうな風貌です。(白)


2014年/日本/カラー/98分/
配給:BS-TBS
(c)2014名護まち活性計画有限責任事業組合
http://gajimaru-shokudo.com/
★2014年9月13日(土)沖縄・名護先行公開、9月20日(土)全国ロードショー
posted by shiraishi at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月13日

猿の惑星:新世紀(ライジング)(原題:Dawn of the Planet of the Apes)

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監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス(シーザー)、ジェイソン・クラーク(マルコム)、ゲイリー・オールドマン(ドレイファス)、ケリー・ラッセル(エリー)、トビー・ケベル(コバ)、ニック・サーストン(ブルーアイズ)、ジュディ・グリア(コーネリア)、コディ・スミット=マクフィー(アレクサンダー)

高い知能を得て、閉じ込められた施設から仲間とともに逃げ出したシーザー。10年後、シーザーはサンフランシスコから離れた森の奥深くにエイプ(猿)たちのコミュニティを作り、指導者となって穏やかに暮らしていた。妻のコーネリアとの間に息子ブルーアイズが生まれ、2番目の子どもが授かったところだ。
人間社会では蔓延した強力なウィルスのため多くが死亡、免疫を持ったわずかな者だけが生き延びていた。エネルギーが枯渇して古いダムに活路を求め、数人がシーザーたちのテリトリーに入り込んでしまう。かつて実験動物として飼われていたコバは苦痛を与えられた日々を忘れず、今も人間を激しく憎んでいる。人間社会に先制攻撃をしようといきりたつコバを制し、シーザーは侵入者たちに森に近づかないよう強く警告する。
言葉を解する猿に驚き、恐怖する人間たちの中でひとりマイケルだけがシーザーを信じようとしていた。

『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011)の続編。2000頭もの群れのリーダーとなったシーザーはますます思慮深く賢くなり、身振りや簡単なことばで、意志を通じさせることを仲間に広めています。シーザーは幼いころ人間に愛されて育っているので、戦うのではなく共存を望んでいますが、憎悪にとらわれているコバたちとの溝は深まっていきます。
人間よりも身体能力に優れ、道具やエネルギーに頼らずとも生きていけるシーザーたちを見ると、人間に取って代わるのも夢物語ではないわ、とうなずけます。シーザーのような指導者が人間側には出ず、壊滅させる方向にばかり進んでしまうのが現実世界の反映のようで辛い・・・。
前作よりさらに精巧になったCG処理、描き(演じ)分けられている個体差、その豊かな表情に感心しました。これまではブルー・スクリーンを背景にモーションキャプチャーを装備した俳優が1人で動いて合成していたのに、今はカメラや技術の進歩で、屋外で複数の俳優が一緒に演じることができるのだそうです。いやはや凄い!(白)


2014年/アメリカ/カラー/131分/2D,3D
配給:20世紀フォックス映画
(C) 2014 Twentieth Century Fox
http://www.foxmovies.jp/saruwaku-r/

★2014年9月19日(土)TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
9/13日(土)・14日(日)・15日(祝・月)先行上映決定!上映館はHPでお確かめ下さい。
posted by shiraishi at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

柘榴坂の仇討

監督:若松節朗
原作:浅田次郎(「五郎治殿御始末」所収 中央公論新社刊/新潮文庫刊)
出演:中井貴一、阿部寛、広末涼子、中村吉衛門、高島政宏、真飛聖、吉田栄作、堂珍嘉邦、近江陽一郎、木アゆりあ、藤竜也

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完成披露記者会見  撮影:宮崎暁美


安政7年3月3日、江戸城桜田門外で大老の井伊直弼(中村吉右衛門)が襲撃され殺される。御駕籠回り近習役として仕えていた彦根藩士の志村金吾(中井貴一)は、主君を守りきれなかったことを悔み、刺客を明治に入っても探し続ける。13年後、刺客の最後の生き残りである佐橋十兵衛(阿部寛)を見つけ出す。直吉と名を変えた十兵衛の引く人力車に乗り、雪の柘榴坂をあがっていく。しかし皮肉にもその日、明治の新政府は“仇討禁止令”を布告していた・・・・

明治維新で世の中が一変し、服装も髪型も変わっていく中、丁髷姿に刀を差した武士の姿のままの金吾。方や、身分を隠して、車引きとなった十兵衛。どちらも過去をひきずりながらの人生。
映画を観ていて、明治維新の時代に生きた人たちは、時代の変遷をどうやって乗り越えたのだろうと思いを馳せました。そして、自分がもしあの時代に生きていたら、どう対応しただろうと。 思えば、私の身近には、1979年のイスラーム革命を乗り越えてきたイランの人たちがいます。体制ががらっと変わっても、なんとか身の置き場を考えて生きていくしかないのを感じます。(咲)


特別記事 『柘榴坂の仇討』完成報告記者会見レポート
http://www.cinemajournal.net/special/2014/zakurozaka/index.html

スタッフ日記ブログ
『柘榴坂の仇討』完成報告記者会見で、柘榴味のかき氷  
http://cinemajournal.seesaa.net/article/403082055.html

柘榴シロップのカキ氷を食べる_R.jpg
 
柘榴シロップのカキ氷を食べる二人 撮影:宮崎暁美


配給:松竹
2014年/日本/119分
公式サイト:http://zakurozaka.com/
★2014年9月20日 (土)全国ロードショー
posted by sakiko at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

フランシス・ハ (原題:Frances Ha)

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監督:ノア・バームバック(『イカとクジラ』)
脚本:ノア・バームバック、グレタ・ガーウィグ
出演:グレタ・ガーウィグ(『ローマでアモーレ』)、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー
主題歌:デヴィッド・ボウイ「モダン・ラブ」

ニューヨーク・ブルックリン。フランシスは、バレエ団の研究生としてモダンダンサーを目指す27歳。彼氏から猫を2匹飼うから同棲しようと提案される。フランシスは親友ソフィーとルームシェアをしていて、彼女の手前、シェアを解消できないと同棲を断り、結局、彼と別れてしまう。ところが、程なく、ソフィーからアパートの契約を更新しないで、家賃のちょっと高いトライベッカに引っ越すと言われる。しかもソフィーは彼氏との結婚も考えている様子。フランシスは、とりあえず友人のレヴとベンジーの家に転がり込むが、その後も住む場所を求めてニューヨーク中を転々とすることになる。
ギャラをあてにしていたクリスマス公演のメンバーからもはずされ、いよいよジリ貧状態。友人の親戚がパリにアパートを持っていると聞き、気晴らしにパリに飛ぶけど、パリ在住の友人に連絡がつかず、何もしないで帰途につく。生活費を稼ぐため、母校の大学寮の管理人のバイトを始めるが、大学でのパーティーでソフィーと再会し、彼氏と婚約したことを知る。自分の人生を本気で考えなくては・・・とあせるフランシス・・・

気の合う親友と一緒に暮らして、楽しい毎日を送っていたフランシス。やることなすことすべて裏目に出てしまって、べそをかく姿に同情したり、くすっと笑ったり、あ〜こんなことあるあると同調したりの86分。 
27歳というと、同い年の友人たちが結婚したり、子どもを産んだり、仕事である程度キャリアを積み始めたりと、人生に変化が出始める年頃。いつまでも楽しく遊んでばかりいられない!と、その頃に将来をちゃんと見据えていれば、今とは違った人生かもと、ふと思うけど、それなりに楽しく過ごしてきたから、まぁいいっかと。
タイトルのフランシス・ハ の「ハ」が何を意味するのか、最後に出てきます。これがまた、フランシスらしくて、笑ってしまいます。お見逃しのないように! (咲)


提供:新日本映画社
配給・宣伝:エスパース・サロウ
2012年/アメリカ/英語/86分/モノクロ/ビスタサイズ/DCP
公式サイト:http://francesha-movie.net/
★2014年9月13日(土)ユーロスペースほか全国順次公開
posted by sakiko at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする