2014年06月11日

『春を背負って』

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(C)2014「春を背負って」製作委員会

原作:笹本稜平「春を背負って」(文藝春秋刊)
監督・撮影:木村大作
音楽:池辺晋一郎
主題歌:山崎まさよし「心の手紙」
脚本:木村大作/瀧本智行/宮村敏正
出演:松山ケンイチ 蒼井 優 檀 ふみ 小林 薫 豊川悦司 
2014年製作
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『劔岳 点の記』から5年、木村監督の最新作は笹本稜平の同名小説を原作として、立山連峰大汝山に建つ菫(すみれ)小屋を舞台にした物語。
菫小屋≠営んでいた厳格な父(小林薫)に反発して、息子の長嶺亨(松山ケンイチ)は都会の金融会社で働いていた。しかし、多額の金を動かすトレーダーの仕事に虚しさを覚えた頃、父親・勇夫が死亡。これをきっかけに都会での生活を捨て山小屋を継ぐ決心をする。
 麓の村で民宿を営む母菫(檀ふみ)は、息子の慣れない山小屋での生活を心配するが、一緒に菫小屋で働いている高澤愛(蒼井優)と、父の友人と名乗るゴロさん(豊川悦司)のサポートの中、亨は新しい自分の人生に向き合い始める。迷いや挫折を味わった3人の男女が山小屋で働き、登山客や山仲間と触れあう中で、生きる力を取り戻し、自分の居場所をみつけてゆく。山に生きる人々の”家族“を描く。
原作では舞台は奥秩父だが、監督は舞台を立山に移し、大汝の休憩所を山小屋として設定したという。
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 ドラマの合間に映し出される山小屋からの景色。ここからは、すぐ近くの剣岳や大日岳を始め、黒部湖を挟んだ向いには鹿島槍ヶ岳や五竜岳など後立山連峰、槍穂高も見えるし、遠く富士山も見ることができる最高のロケーション。原作の舞台・奥秩父を立山に移したそうだが、やはりスケール感が違う。
昔、立山を縦走した時には、この作品の舞台になった大汝の休憩所にも立ち寄ったことがある。それに、雄山の乗越からスキーで滑り降りていくシーンに、かつて私もこの斜面をスキー滑走したことを思いだした。
「人は皆、何かを背負って生きていくしかない」という木村監督の人生哲学に、山小屋は様々な想いを背負った人がたどりつく場所としてふさわしい舞台かもしれない。ただ、出てくる人がいい人ばかりで、前作『劔岳 点の記』の重厚さと較べると、物足りない感じはする。でも、大好きな鹿島槍ガ岳が何度も出てきて嬉しかった。(暁)

公式サイト www.haruseotte.jp/
上映時間 1時間56分・ビスタビジョン
製作:フジテレビジョン 東宝 ホリプロ 北日本新聞社
製作プロダクション:東宝映画
配給:東宝
助成:文化庁藝術振興費補助金

posted by akemi at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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