2014年06月08日

ノア 約束の舟(原題:NOAH)

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監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ダーレン・アロノフスキー、アリ・ハンデル
出演:ラッセル・クロウ(ノア)、ジェニファー・コネリー(ナーマ)、レイ・ウィンストン(トバル・カイン)、エマ・ワトソン(イラ)、アンソニー・ホプキンス(メトシェラ)、ローガン・ラーマン(ハム)、ダグラス・ブース(セム)

妻と子を守り、神の教えに従って生きるノアは、ある日恐ろしい夢を見る。それは堕落した人間を地上から消し去り新たな世界を作り直すという神からの啓示であった。洪水が襲ってくる前に、総ての動物をつがいで収容する巨大な箱舟を作らねばならない。ノアは嘲笑を受けながらも家族と共に黙々と作業をする。激しい雨が降り始めると、人々は慄きわれ先に助かろうとノアの箱舟をめざした。ノアの父親を殺した傲慢なトバル・カインも剣を手に襲ってくる。

創世記の記述は真実か伝説か?壮大なミステリーか?古くから数多の学者や研究者が謎を解こうと力を注いできた、ノアの箱舟が『ブラック・スワン』のアロノフスキー監督により映画化されました。これまでのどの映像よりもダイナミックなだけでなく、1人の人間として、父親としてのノアの苦悩も描かれています。神に忠実であろうとしながら、ほかの人々や、一つがい以外のほかの命を助けられないことで苦しみます。これまでの創世記にはなかった家族、ことに養女であるイラとのやりとりが、ノアの内面に光をあてているようです。いつまでもハーマイオニーではなかったのでした。エマ・ワトソン。
ノアと敵対するトバル・カインのセリフときたら、まるで現代人みたい。あぶれてしまう次男は悲痛。それにしてもノアたちって、500歳とか600歳だったの?知らなかった。(白)


配給:パラマウント
(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
http://www.noah-movie.jp/
★6月13日(金)TOHOシネマズ日劇1ほか全国ロードショー

ラッセル・クロウ来日舞台挨拶レポはこちらのスタッフ日記をご参照下さい。
http://cinemajournal.seesaa.net/article/398800987.html
posted by shiraishi at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オープン・グレイヴ 感染(原題:Open Grave)

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監督ゴンサロ・ロペス=ギャレゴ
キャスト:シャルト・コプリー、トーマス・クレッチマン、ジョシー・ホー、ジョセフ・モーガン

深い穴の中で気がつく男。まわりは夥しい死体に埋め尽くされている。見上げると高い穴の縁から覗き込む女がいた。女の降ろしてくれた縄に掴まって助け出されるが、女は何を尋ねても答えない。なぜ穴にいたのか、なぜ多くの死体があるのか、何より自分が誰なのかまるで思い出せない。一軒の家に向かうとそこには自分と同じように、記憶を無くした男女がいた。

次々と謎が増えて積み重なっていくので、何が何やらわかりにくいところがあります。もっとヒントをくれ〜と思ってしまいました。1人だけアジア人の女性が出ていて、このストーリーの全体を知るキーパーソンなのですが、口が聞けず、英語を書くことができない設定です。それが香港の女優ジョシー・ホーでした。なぜこんなところに? 謎解きがあるのはかなり経ってからで、そのときは・・・おっと書いちゃいけないんだわ。(白)

2013年/アメリカ/カラー/102分
配給:プレシディオ
(C)2013 OG DISTRIBUTION LLC. All rights reserved.
http://opengrave.jp/
★6月14日(土)よりヒューマントラスト渋谷他全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私の男

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監督:熊切和嘉
原作:桜庭一樹「私の男」(文藝春秋刊)
脚本:宇治田隆史
撮影:近藤龍人
美術:安宅紀史
浅野忠信(腐野淳悟)、二階堂ふみ(腐野花)、モロ師岡(田岡)、河井青葉(大塩小町)、山田望叶(10歳の花)、高良健吾(尾崎美郎)、藤竜也(大塩)

花は10歳で孤児となった。奥尻島を襲った津波で家族を失って一人ぽっちの花を遠縁の淳悟が迎えにくる。オホーツクの街紋別で、若い淳悟は花の父となり、二人は睦まじく暮らす。ほかに誰も必要ないかのように。
花が来るまで淳悟の恋人だった小町は、幼さに変わって女の妖艶さを身につけていく花に愕然とする。

う〜、重い映画でした。小さい北の町、人を拒む流氷の海での撮影もさぞ厳しいものだったでしょう。中学生で原作を読んで、花ちゃんをやれて嬉しいという二階堂ふみさんが凄いです。純粋で淫ら、甘い毒・・・何を言っても不足です。花と淳悟にまとわりつくねっとりした空気と一緒に「腐野」という苗字が記憶に刻まれました。(白)

日本/カラー/129分/シネスコ
配給:日活
(c)2013「私の男」製作委員会
http://watashi-no-otoko.com/
★6月14日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー!
posted by shiraishi at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアリティのダンス 原題:La Danza de la Realidad 英題:The Dance Of Reality

監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:ブロンティス・ホドロフスキー(『エル・トポ』)、パメラ・フローレス、クリストバル・ホドロフスキー、アダン・ホドロフスキー 音楽:アダン・ホドロフスキー
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1920年代、軍事政権下のチリ。北部ボリビア国境近くの炭鉱の町トコピージャで、幼少のアレハンドロは、厳格な父と、元オペラ歌手の母と暮らしていた。父はウクライナから移住してきたユダヤ人で「ウクライナ商会」を営んでいる。鷲鼻で金髪のアレハンドロ少年は、学校でピノキオと呼ばれ、いじめられていた。母は息子を自分の父の生まれ変わりと信じていて、床屋で息子が金髪を短く切られてしまったことを狂ったように嘆く。
ある日、共産党員の父は独裁政権に反対し、大統領暗殺に挑む・・・
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4月24日 来日記者会見で「私の東洋好きがわかるでしょう」と奥様のパスカルさんを紹介したホドロフスキー監督。パスカルさんは、衣装デザインとして映画製作に参加。

幼少期を過ごしたトコピージャで撮影を敢行した自伝的作品。80年前とほとんど変わらない街並みで、唯一焼けてなくなっていた両親の「ウクライナ商会」を再現。
権威主義的な父親を演じたのは、ホドロフスキー監督の息子ブロンティス。監督は、息子に父の姿を観て憎むという得難い経験をしたと語っています。
また、アレハンドロ少年の金髪を切った日本人の床屋で、監督の同級生。
住んでいた幼少期には、よそ者と感じていた町で、撮影を通じて英雄扱いされることになった監督。両親への思いや、故郷への思いにあふれた幻想的な1作。
手や足を失った男の人たちが出てきて、炭鉱の町で事故の犠牲になった人たちが大勢いることに思いがいたりました。(咲)


2013 年/チリ・フランス/130 分/スペイン語/カラー/1:1.85/DCP
配給:アップリンク/パルコ
★2014年7月12日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクほか、全国順次公開
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/dance/
posted by sakiko at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 南米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ホドロフスキーのDUNE   原題:Jodorowsky's Dune

監督:フランク・パヴィッチ
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、ミシェル・セイドゥ、H.R.ギーガー、クリス・フォス、
ニコラス・ウィンディング・レフン

『エル・トポ』(69)『ホーリー・マウンテン』(73)でカルト的な人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督。1970年代半ば、SF小説「デューン」の映画化を企画する。脚本は後に『トータル・リコール』や『エイリアン』を手がけたダン・オバノン。音楽は、ピンク・フロイド。キャストはローリング・ストーンズのミック・ジャガー、シュルレアリスムの画家サルバトール・ダリ・・・  だが、撮影に至る前に中止に追い込まれてしまう。映画史上最も有名な「実現しなかった映画」の顛末を、ホドロフスキー自身が語る。
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(C) 2013 CITY FILM LLC, ALL RIGHTS RESERVED

1929年生まれのホドロフスキーのドキュメンタリーに挑んだフランク・パヴィッチ監督は、1973年生まれ。ニューヨーク生まれのクロアチア系アメリカ人で、現在、スイスに住む。
実現しなかった映画『DUNE』。ミック・ジャガー? ダリ? ピンク・フロイド?と居並ぶビッグネームに驚いたパヴィッチ監督。ドキュメンタリーを作りたいとホドロフスキーのエージェントにメールを入れる。本人からの返信を怖くて1週間開けられなかったそうだ。
当時、映画のために作成した膨大な絵コンテやデザイン画と資料が書籍として残されている。それを手に語るホドロフスキーの姿を映像にしてくれたことに感謝! (咲)



アレハンドロ・ホドロフスキー監督の23年ぶりの最新作『リアリティのダンス』は、
2014年7月12日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクほか、全国順次公開
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/dance/



2013年/アメリカ/90分/英語・仏語・独語・スペイン語/カラー/16:9配給:アップリンク/パルコ
★2014年6月14日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
渋谷アップリンクほか、全国順次公開
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/dune/


posted by sakiko at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする