2014年06月21日

女の穴

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監督・脚本:吉田浩太
撮影:山崎裕典
原作:ふみふみこ「女の穴」徳間書店刊
主題歌:MAMADRIVE「女の穴」
出演:市橋直歩(鈴木幸子)、石川優実(萩本小鳩)、小林ユウキチ(福田祐一)、布施紀行(取手衛)、青木佳音(服部めぐみ)、酒井敏也(村田克己)

高校卒業が近くなったある日、教師の福田は生徒の鈴木幸子にいきなり「私と子どもを作ってくれませんか?」と迫られて驚く。ぽっかり空いた穴のような目の幸子は「実は宇宙人で地球人との子どもを作る使命がある」という。まさかねと思いつつ「据え膳食わぬは」と協力した福田は、幸子が人間じゃないと納得する。
中年教師の村田は、イケメン生徒の取手衛に秘かに思いを寄せ、毎夜彼の机で自慰行為にふけっている。ところが現場を真面目な女生徒萩本小鳩に見つかって、以来彼女の「豚」として調教されるはめになってしまった。小鳩の愛はゲイの村田に受け入れられず、暴走の一途をたどる。

ふみふみこ原作コミックの映画化。可愛い絵柄にちょっと過激な内容で、原作本はちょっぴり覗いただけでしたが、映画のキャストの雰囲気がぴったりです。グラビアアイドルで映画初出演の2人が女子高生を演じ、セーラー服がよく似合いました。先生2人のキャラも秀逸。リアルな中にファンタジーや妄想が入り乱れて、エロ可愛い映画です。あははは笑いながら観ました。
吉田浩太監督のインタビューを6月末発行の本誌91号に掲載しています。『お姉ちゃん、弟といく』公開時の2010年、シネジャHPで当時のお話も掲載しています。あわせてご覧下さい。(白)
http://www.cinemajournal.net/special/2010/onechanototo/index.html

2014/日本/カラー/95分/R15+
配給:アイエス・フィールド、アルゴ・ピクチャーズ)
(C)ふみふみこ/徳間書店・2014映画「女の穴」製作委員会
http://onnanoana.com/
★6月28日(土)より渋谷ユーロスペースほか公開
posted by shiraishi at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『私の、息子』(原題:POZITIA COPILULUI)

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監督: カリン・ピーター・ネッツァー
出演: ルミニツァ・ゲオルギウ(コルネリア)、 ボクダン・ドゥミトラケ(バルブ)、イリンカ・ゴヤ(カルメン)、ブラド・イヴァノフ(ディヌ)

ブカレストに住むセレブのコルネリアは、30になっても自立していない息子バルブが悩みの種。誕生日パーティにも顔を出さず、子持ちのカルメンを恋人にしているのにも腹が立つ。買い与えたマンションに家政婦を掃除にやってそれとなく探らせている毎日だ。そんな中、バルブが交通事故を起こしたと知らせが入る。前の車を追い越そうとスピードを上げ、飛び出した子どもをよけきれず死なせてしまったという。
コルネリアは思いつくだけのコネクションとお金の力で、バルブを助けようと画策する。

第63回ベルリン国際映画祭で金熊賞受賞。
子離れできない母と親離れできない1人息子の愛憎半ばするドラマ。
密着していた時代はあるはずもなかった距離と溝が、30才にもなればできてあたりまえ。それを認められないコルネリアは、息子が離れていくのは恋人のせいだと思い、自分の愛情が息子を苦しめていることに気づかない。
超セレブな家庭の話ながら、母親ならば誰でも少しは思い当たるふしがあるはず。生まれたときからそばにいるわが子は、いくつになっても「私の子」だから。けれど普通は進学したり、就職したり、結婚したりで順当に親離れしていく。この母子はその機会を逸してしまったのでしょう。
ルミニツァ・ゲオルギウの存在感が日本なら杉村春子さんかな、というくらい凄い。ルーマニアを代表する女優で、日本公開されたルーマニア映画『4ヶ月、3週と2日』(2007)、『汚れなき祈り』(2012)にも出演していた(すみません、記憶は彼方へ)そうです。コルネリアをゆする目撃者ディヌのブラド・イヴァノフは、『4ヶ月、3週と2日』で、堕胎医役でした。『オーケストラ!』や『スノーピアサー』にも出演と海外作品でも活躍中。(白)

配給・宣伝:マジック・アワー
(C)Parada Film in co-production with Hai-Hui Entertainment All rights reserved
http://www.watashino-musuko.com/
6月21日(土)よりBnukamuraル・シネマほか全国順次公開
posted by shiraishi at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ルーマニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人生はマラソンだ!(原題:De Marathon)

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監督:ディーデリック・コーパル
出演:ステファン・デ・ワレ(ギーア)、ルティン・バン・ワールデンベルグ(レオ)、フランク・ラメルス(キース)、マルセル・ヘンセマ(ニコ)、ミムン・オアイッサ(ユース)

52歳のギーアは優しい妻と反抗期の息子との3人暮らし。ロッテルダムの下町で自動車修理工場を経営している。従業員は親友のレオ48歳、キース45歳、ニコ35歳の中年組に、移民のユース27歳。熱心に仕事をするのはユースだけ、後はビール片手にカード遊びかサッカー観戦。あまり仕事も入らず、実は経営不振なのをギーアはみんなに言えずにいた。税金の督促状の束が見つかり、従業員たちはやっとなんとかせにゃ!と立ち上がる。スポンサーを見つけてマラソン参加を企てるが、全員が完走できなかったら工場は人手に渡ることになってしまった。お気楽な男たちも絶体絶命のピンチ!かつて将来を嘱望されていた元マラソンランナー、ユースをコーチに全くのゼロから挑戦するのだが・・・。

失業した男たちがストリッパーに挑戦したのが『フル・モンティ』(1997年/イギリス)でした。こちらはスッポンポンにこそなりませんが、メタボ体型の中年男たちが、職場存続をかけてフルマラソンに挑みます。距離も知らない初心者で、はじめは息も絶え絶えになりますが、次第に身体が出来上がっていくのを見るのが楽しいです。それも仲間や家族のため。そんならもっと早く気づけよ!とか、もっと真面目に働けよ!と思わないでもありませんが。
疲れた中高年に元気をくれる作品。公式サイトではオランダ情報やマラソンのトリビアも紹介。(白)


2012/オランダ/カラー/107分/シネスコ
配給:ザジフィルムズ
http://www.zaziefilms.com/marathon/

(c) 2012 Eyeworks Film & TV Drama B.V.
6月21日 (土)より、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー!
posted by shiraishi at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | オランダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラストミッション (原題:3 Days to Kill)

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監督:マックG
原案:リュック・ベッソン
脚本:アディ・ハサック、リュック・ベッソン
出演:ケビン・コスナー(イーサン・レナー)、アンバー・ハード(ヴィヴィ)、ヘイリー・スタインフェルド(ゾーイ)、コニー・ニールセン(クリスティン)、リヒャルト・サメル(ウルフ)

CIAエージェントのイーサンはこれまで家庭を顧みず危険な仕事に没頭してきた。しかし医者に余命3ヶ月と宣告され、初めて家族との時間を過ごそうと思う。長い間に深まっていた溝はなかなか埋めることができず、16歳の一人娘ゾーイとの話のきっかけもつかめない。そんな彼の前にCIAのヴィヴィが現れ、ある仕事をすれば延命の特効薬を渡すと持ちかける。

2月公開の『エージェント・ライアン』で新米エージェントのライアン(クリス・パイン)の上司役だったケヴィン・コスナーが、余命わずかなベテランエージェントを演じています。娘は父親がCIAとは知らず、不在がちだった父親が突然家族サービスを始めたのを不審に思います。暗殺計画を進めるかたわら(!)、あの手この手で娘に近づこうと苦労するパパ。どんな父親も弱点は娘なのね、という世の常が見えます。リュック・ベッソン原案・脚本だからか、ちょっと珍しいアクション・サスペンス作品。
最強の相手を押し付けるエージェント役のアンバー・ハードがめちゃくちゃ強そうなので、自分でできるじゃんと思ってしまいます。それにしてもジョニデ様とその後どうなってしまったのか、気になる金髪美女ではあります。


2014年/アメリカ/カラー/117分/
配給:ショウゲート
(C)2013 3DTK INC.
http://lastmission.jp/

6月21日 (土)より、新宿バルト9ほかロードショー
posted by shiraishi at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マダム・イン・ニューヨーク   英題:ENGLISH VINGLISH

監督・脚本:ガウリ・シンデー
出演:シュリデヴィ、アディル・フセイン、アミターブ・バッチャン、メーディ・ネブー、プリヤ・アーナンド

シャシは、お菓子づくりが得意で贈答用に売ったりもしているけれど、二人の子どもと忙しいビジネスマンの夫に尽くす平凡な主婦。家族の中で1人だけ英語ができず、娘からは、恥ずかしいから学校の面談に来ないでと言われる始末。そんなシャシが、姪の結婚式準備を手伝うため、家族と離れ、1ヵ月ニューヨークで過ごすことになった。見知らぬ町でコーヒーも頼めなくて途方に暮れていたら、「4週間で英語が話せる」という広告が目に入る。さっそく問い合わせて、英会話学校に通い始める。目標は、4週間後に英語でスピーチすること! フランス人、メキシコ人、韓国人、パキスタン人、タミル系インド人・・・ 様々な国の人たちと一緒に猛特訓が始まる・・・
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(C) Eros International Ltd

普通の主婦が外の世界に飛び込み、いつしか自信を持って輝いていく姿を描いた爽やかな物語。インド映画でヒロインが美女というのは定番ですが、女性自体が主役の映画は実は珍しいのです。監督も女性。1974年生まれのガウリ・シンデーによる初監督作品ですが、映画は大ヒット。インドの情報サイト、レディフ・ドットコムの「2012年版ボリウッドの監督ベスト5」にも選出されるという快挙です。

シャシを演じたシュリデヴィは、1963年生まれ。4歳で子役デビューして以来、出演作は265本以上というスーパースター。97年にプロデューサーのボニー・カプールと結婚し女優業は休業、今作が15年ぶりの映画復帰となりました。
そして、シャシがNYに向かう飛行機の隣の席に、なんとアミダーブ・バッチャン! 英語のわからないシャシの為に、映画を同時通訳。思わず感情がこもって、まわりは迷惑顔という楽しい場面です。
初監督にして、国民的俳優二人の並ぶ姿を撮ってしまったシンデー監督、凄いです。
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ガウリ・シンデー監督

監督のお母様はピクルス作りの名人で商売にもしているのに、英会話が苦手。多言語社会のインドでは英語のできることがステイタス。なぜ英語ができないのと母を見下していた反省の思いが映画に反映されているそうです。

最初、NYでコーヒーも頼めなかったシャシ。教室に通ううち、クラスメートと自然に会話がはずむようになり、自分の意見もちゃんと言うようになります。パキスタン男性が偏見に満ちた発言をした時には英語でなくインドの言葉で注意するという配慮も。(シャシの話すヒンディー語と、パキスタン男性が話すウルドゥー語は、文字で書くと全く違って見えますが、文法は同じで、語彙は違うものもあるけれど、会話は成り立ちます。)

シャシがサリー姿でニューヨークの街を闊歩する姿に、伝統を大事にしながら、新しいことにも挑戦する自信に溢れた女性像を監督は描きたかったのだなぁと感じました。(咲)


スタッフ日記ブログ インドのトップ女優シュリデヴィ来日記者会見
http://cinemajournal.seesaa.net/article/398312187.html

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シュリデヴィ来日レポートは、特別記事でご覧ください。
http://www.cinemajournal.net/special/2014/madame/index.html

2012年/インド/ヒンディー語・英語/スコープサイズ/134分
後援: 駐日インド大使館
協賛: エアインディア
提供・配給: 彩プロ
公式サイト:http://madame.ayapro.ne.jp
★2014年6月28日より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
posted by sakiko at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | インド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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