出演:アドルフォ・ヒメネス・カストロ、ナタリア・アセベドほか

(C) No Dream Cinema, Mantarraya Productions, Fondo para la producci'on Cinematogr'afica de Calidad (Foprocine-Mexico), Le Pacte, Arte France Cinema
薄暗い大地。牛が走る、女の子が追いかける、犬が走る、馬が駆ける・・・ そして落雷。
家の中、赤く光る不思議な物体がうろついている。
森の中の一軒家で幸せそうに暮らす若い夫婦とふたりの子供たち。兄エレアサルと妹ルートゥ。まだ幼い。
静寂を打ち砕く犬の悲鳴。夫ファンが一匹の犬をほかの犬を噛んだとして殴ったのだ。
夫ファンがアルコールや薬物依存症の人たちの懺悔の会に参加している。ポルノ映像を毎晩8年間も見続けているネット中毒だと告白するファン・・・
ラグビー場。10代の男の子たちがウォーミングアップしている。汗がほとばしる。
ゴージャスなレストラン。少年少女に成長したアレアサルとルートゥが親戚の集まりに参加している。
太陽が満ち溢れた浜辺。青年になったアレアサルとルートゥ・・・
不思議な光景が次々にあらわれて、なんだか訳がわからないままに映画は終わりました。でも、一つ一つの場面が妙に脳裏に残っているのです。最初の幼い時代の子供たちは、監督の実のお子たち。大地を駆け回る女の子の可愛いこと! 後に出てくる若者たちが、この子供たちの成長した姿だとは、実はとっさにはわかりませんでした。なにしろなんと説明したらいいのかわからない映画の筋なのです。
それにしても、ちょっと滑稽にも思える赤い物体。何を象徴していたのでしょうか・・・ (咲)
メキシコ=フランス=ドイツ=オランダ/2012年/カラー/115分
配給:フルモテルモ、コピアポア・フィルム
公式サイト:http://www.yaminoato.com/
★2014年5月31日(土)ユーロスペースほか全国順次ロードショー