2014年04月20日

アメイジング・スパイダーマン2(原題:THE AMAZING SPIDER-MAN 2)

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監督:マーク・ウェブ
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ジェフ・ピンクナー
撮影:ダニエル・ミンデル
音楽:ハンス・ジマー
出演:アンドリュー・ガーフィールド(ピーター・パーカー)、エマ・ストーン(グウェン・ステイシー)、ジェイミー・フォックス(マックス・ディロン)、デイン・デハーン(ハリー・オズボーン)、コルム・フィオール(ドナルド・メンケン)、ポール・ジアマッティ(アレクセイ・シツェビッチ)、サリー・フィールド(メイおばさん)

スパイダーマンとして活躍するピーターも、愛するグウェンとともに大学の卒業式を迎えた。次々に起こる事件から人々を守る日々の中、幼馴染のハリー・オズボーンと10年ぶりに再会する。巨大企業オズコープ社の御曹司であるハリーは、父親の後を継ぐために戻ったのだった。
オズコープ社の電気技師マックスは、スパイダーマンに励まされて以来熱狂的なファンとなっていた。ある日事故に巻き込まれ、電気のエネルギーを自在に操る力を得る。オズコープ社により、マックスはスパイダーマンと世の中に強い怒りと恨みを持つ魔人エレクトロになってしまう。

アクションのつるべ打ちに目を回しながら、このスピードと浮遊感はくせになりそうです。期待の悪役キャラ、今回は電気が思いのままになる最強・最凶なエレクトロが登場。親友だったハリーが変身したグリーンゴブリンは2代目。繊細な風貌のデイン・デハーンの変貌がすごいです。
スーパーヒーローの弱点はなにかというと、彼の愛する者。ヒーローやスパイに限りません。エマ・ストーン演じる美人で行動的なグウェンが、ピーターの助けにもアキレス腱にもなります。
できれば大きなスクリーンでご覧になれば迫力満点。正面に飛んでくるものを思わずよけたりの「参加」もお楽しみ下さい。(白)


2014/アメリカ/カラー/2時間23分/シネスコサイズ/2D,3D
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2013 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
http://www.amazing-spiderman.jp/
★4月25日(金)より、TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー!
posted by shiraishi at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月13日

ファイ 悪魔に育てられた少年   英題:Hwayi A Monster Boy

監督:チャン・ジュナン 
出演: ヨ・ジング(『Sad Movie <サッド・ムービー>』「太陽を抱いた月」「イルジメ〔一枝梅〕」)、キム・ユンソク(『チェイサー』『哀しき獣』『10人の泥棒たち』)、チョ・ジヌン(『ホームランが聞こえた夏』『容疑者X』「ソル薬局の息子たち」「根の深い木」)、チャン・ヒョンソン(『シュリ』「蒼のピアニスト」)、キム・ソンギュン、パク・へジュン、イ・ギョンヨン(『ベルリンファイル』)、パク・ヨンウ(『武士−MUSA−』)

17歳の少年ファイ(ヨ・ジング)は、5人の父親から犯罪を教え込まれて育った。父親たちの実像は、表向きは植木販売業を営む犯罪集団「白昼鬼」。男児を誘拐するも身代金の受け渡し場所には刑事の包囲網。巨額の身代金を撮り損ね、誘拐した男児をファイと名付けて犯罪者に育てあげたのだった・・・

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(C) 2013 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND NOW FILM ALL RIGHTS RESERVE

5人の父親たちは個性豊か。冷酷なリーダーのソクテ(キム・ユンソク)、温厚で口下手だけどカーチェイスのエキスパートのギテ(チョ・ジンウン)、犯罪の天才的プランナーのジンソン(チャン・ヒョンソン)、凄腕スナイパーのボムス(パク・ヘジュン)、狂気な行動派ドンボム(キム・ソンギュン)。

天才的犯罪プランナー役のチャン・ヒョンソンは、KBS 2TVの人気バラエティ番組「ハッピーサンデー−スーパーマンが帰ってきた」のレギュラー。先日、日本でも放映された第19回で、二人の息子たちを『ファイ 悪魔に育てられた少年』のDVD制作現場に連れて行く場面がありました。DVDのケースに一生懸命サインをしていたのは、キム・ソンギュン。「刃物のおじさん?」と聞く男の子に、「そう、笑う人だ」とにこやかに答える。次に現れたのは、キム・ユンソク。カリスマ俳優、国民的俳優のテロップが流れる。「『哀しき獣』で骨持ってた人?」と男の子。「この映画で、おじさんはボスだったぞ」と笑顔で答える姿からは、あの凄味のあるソクテは想像できない。チャン・ヒョンソンが、「つらかった舞台時代からの付き合い」としみじみと語ります。「パパは何の役?」という下の男の子に、「パパは作戦を練る人だよ」と兄。「出演者の中で一番利口なんだね」と弟。「実際はそうじゃないけど」と率直な会話が続きます。次にチョ・ジヌンも登場。「運転のおじさんだ!」と沸く男の子たち。皆、ほんわかした雰囲気で、映画の中の犯罪者とは大違い。あ〜さすが役者! こんな年季の入った役者たちの中で、ヨ・ジングは、不気味さを秘めながらも純粋な心を持つ少年ファイ役を見事に演じきっています。(咲)


「ミッキーの毎日映画三昧」はこちら
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/394371987.html

2013年/韓国/ カラー/ドルビーSRD/シネマスコープ/125分
配給:ツイン
公式サイト:http://www.hwayi-movie.net/
★2014年4月19日 シネマート新宿ほかにて全国順次公開
posted by sakiko at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そこのみにて光輝く

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監督:呉美保
原作:佐藤泰志「そこのみにて光輝く」河出書房新社刊
脚本:高田亮
撮影:近藤龍人
出演:綾野剛(佐藤達夫)、池脇千鶴(大城千夏)、菅田将暉(大城拓児)、高橋和也(社長)、伊佐山ひろ子(母)、火野正平

ヤマで働いていた達夫は事故をきっかけに仕事をやめ、パチンコや通いで無為の日々を過ごしていた。たまたま知り合った人懐こい拓児に家まで誘われ、拓児の姉の千夏と出会う。寝たきりの父親を母と介護する千夏は、工場の仕事だけでは家族を養えず、夜の店で身体も売る。愛人の社長は千夏に慰めを見出していながら暴力を振るわずにいられない。達夫は人生をあきらめたようにみえる千夏に次第に惹かれていく。
傷害事件を起こして仮出所中の拓児は、千夏の愛人の経営する造園会社でいいように使われていたが、達夫と一緒にヤマへ戻ることを夢見る。

夏というのに人一人いない浜のそばのバラックが千夏と拓児の家。浜と同じく忘れられたような底辺の人たちの生活がある。いわゆる綺麗なシーンなど一つもなく、カメラと美術が過酷な暮らしを目の前に見せていく。呉監督が描きたかった様々な形の「不器用な愛」を表現する俳優たちは、きっと代表作となるだろう。達夫は千夏を一途に愛していく。人が人を愛するときそこには光がさしているのだ、と思う。
佐藤泰志原作の2本目の映画化(1本目は2010年の『海炭市叙景』)。1989年にこの小説で三島由紀夫賞候補となったが受賞ならず、翌年自ら命を絶っている。達夫と千夏のように一緒に生きていきたい人がいなかったのだろうかと、せんないことを考える(白)。


☆『そこのみにて光輝く』完成披露試写会報告はこちら
http://cinemajournal.seesaa.net/article/390569902.html
配給:東京テアトル
2014年/日本/カラー/120分/シネスコ
(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
http://hikarikagayaku.jp/
★4月19日(土)テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー

「ミッキーの毎日映画三昧」はこちら
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/394287689.html
posted by shiraishi at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チョコレートドーナツ(原題:Any Day Now)

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監督・脚本:トラヴィス・ファイン
脚本:トラヴィス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム
撮影:レイチェル・モリソン
音楽:ジョーイ・ニューマン
出演:アラン・カミング(ルディ)、ギャレット・ディラハント(ポール)、アイザック・レイバ(マルコ)、フランシス・フィッシャー、グレッグ・ヘンリー

1979年、カリフォルニア。ゲイの集まるバーでショーダンサーとして働くルディは、いつかシンガーとして世に出るのが夢だ。ある日客席にいた弁護士のポールと目が合って二人はたちまち恋に落ちる。ルディの隣にはダウン症の少年マルコが住んでいたが、麻薬中毒の母に邪険に扱われていた。母が男と出て行き、一人取り残されているマルコをルディは引き取り、ポールと3人の暖かい家庭を手に入れた。しかし世間の偏見と法律により、ゲイのカップルが養子を迎えることは認められず、マルコと引き離されてしまう。
 
 これは1970年代、ジョージ・アーサー・ブルーム(脚本)が「母親に育児放棄された障がい児と、家族のように過ごすゲイ」の隣人だったことから生まれたストーリー。ファイン監督は、脚本を読んで泣き、ゲイも障がいも関係なく、魂のレベルで求め合う愛は全ての人の心に届く、と映画化した。
俳優志望だというマルコ役アイザック・レイヴァのとぼとぼと歩くシーンが繰り返し挿入され、「お家に帰りたい」気持ちがせまってくる。他の作品で見かけていたのに、名前までは知らなかったアラン・カミングがとってもセクシー、その演技と歌に引き込まれ、圧倒される。 2人の願いの「Any Day Now」(いつの日か)はある程度叶えられたように思うが、偏見や差別の根はまだまだ残っていることだろう。どんな形態であっても家族を作りたいと願う愛情あふれる人たちと、子どもたちが幸せな社会であってほしい。(白)


配給:ビターズ・エンド
2012年/アメリカ/カラー/97分/シネスコ
http://www.bitters.co.jp/choco/
(c) 2012 FAMLEEFILM, LLC
★4月19日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

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posted by shiraishi at 15:02| Comment(1) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(原題:Captain America: The Winter Soldier)

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監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 
製作:ケビン・ファイギ
出演:クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)、スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)、セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー)、アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/ファルコン)、ロバート・レッドフォード(アレクサンダー・ピアース)、サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)

「アベンジャーズ」の戦いから2年。キャプテン・アメリカは国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の一員として任務にあたっていた。長官ニック・フューリーは、平和維持のために巨大な空中母艦で世界を監視するという計画があると語る。しかし、何者かが長官を狙い、キャプテン・アメリカやブラック・ウィドウも危険にさらされる。ついにシールドまでが、彼らの敵となった。退役軍人のファルコンことサム・ウィルソンだけが2人に手を差し伸べる。キャプテン・アメリカは最強の暗殺者と呼ばれる「ウィンター・ソルジャー」に追い詰められ、彼が死んだはずの親友に瓜二つなのに驚愕する。

キャストも豪華、アクションもてんこ盛りで楽しめる作品ですが、第1作の『キャプテン・アメリカ』(2011年)を未見の方はまずそちらを。現代に甦ったヒーローの物語がよくわかります。マーベル・コミックのヒーローたちが集合した『アベンジャーズ』(2012年)との繋がりも残し、ニック・フューリーとブラック・ウィドウがこちらにも登場。
クリス・エヴァンスは端正なハンサム顔にギリシャ彫刻のようなボディ、いや〜目の保養です。アクションがますます似合っているスカーレット・ヨハンソンは、アンジェリーナ・ジョリーを継ぐ人でしょうか。それに加えて空を縦横無尽に飛び回るファルコンに、立ちはだかる無敵の暗殺者。シリーズ作品はだんだん派手にならざるを得ません。長く続くエンドロールの名前を見るにつけ、たくさんの人が関わって出来上がっていることに感動します。目を見張るようなアクション、心にしみこむ人の物語、そのバランスが人気の秘密なのでしょう。(白)


2014年/アメリカ/カラー/2時間16分/シネスコ/ドルビー7.1&5.1/2D/3D
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(c)2014 Marvel. All Rights Reserved.
http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/captain-america2
★4月19日(土)全国2D・3Dロードショー
posted by shiraishi at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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