2014年02月14日

渚のふたり   英題:Planet of Snail

監督・撮影: イ・スンジュン

出演:チョ・ヨンチャン、キム・スンホ

 

ソウル郊外に住む一組の夫婦。

背が高く笑顔が優しい夫ヨンチャンは、目も見えず耳も聞こえない。

甲斐甲斐しく彼の目となり耳となり手助けする妻スンホ。その彼女も脊椎障害を持つ。

本作は、寄り添って暮らす二人を2年間にわたって追ったドキュメンタリー。

 

時折、おどける夫ヨンチャン。障害者仲間が家に集まった時、「結婚してうらやましいなぁ」と言って、「結婚する準備はできていたのか?」と尋ねます。ヨンチャンは自信たっぷりに「出来ていた」と断言します。あ〜すごい! ちゃんとお金か家を用意していたのかなと思ったら、「寂しさは準備できていた」と言うのです。スンホさんも脊椎障害で背中が少し曲がっていて、そのせいで引っ込み思案になってお友達が少なかったのだそうです。寂しい二人が運命的に出会って結婚。そうっか〜結婚を決めるって、そんなものかもしれない。


ヨンチャンの詠む詩が時折織り込まれ、ほんわか暖かい二人の世界が広がる。誰かに寄り添いたくなる一作。(咲)

 
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優しい面持ちのイ・スンジュン監督


特別記事 『渚のふたり』イ・スンジュン監督インタビュー 
http://www.cinemajournal.net/special/2014/nagisa/index.html

2011年/87分/カラー/デジタル上映
配給:MASC、シグロ
公式サイト:http://nagisanofutari.jp/
2014215日(土)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開

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2014年02月13日

大統領の執事の涙 LEE DANIELS' THE BUTLER

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監督:リー・ダニエルズ
原作:ウィル・ヘイグッド
脚本:ダニー・ストロング
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:ホドリゴ・レオン
出演:フォレスト・ウィテカー(セシル・ゲインズ)、オプラ・ウィンフリー(グロリア・ゲインズ)、デヴィッド・オイェロウォ(ルイス・ゲインズ)、テレンス・ハワード(ハワード)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ(アナベス)、レニー・クラヴィッツ(ジェームズ・ホロウェイ)

奴隷解放後のアメリカ南部。幼いときから農園で働くセシルは、白人に父親を殺された後、ハウス・ニガー(家働きの下男)として登用され白人の下での作法を身につける。一人で生きようと街へ出ていき、幸運な出会いとたゆまぬ努力の結果、高級ホテルのボーイとなった。そこでの仕事ぶりが認められ、ついにホワイトハウスの執事に大抜擢される。執事として空気のように自らの存在を消し、求められる回答をし、的確に仕事をこなし、大統領たちの信頼を獲得する。しかし仕事に打ち込むあまり、家庭は妻にまかせきり。長男は公民権を求めて過激な反政府運動に身を投じ、次男はベトナム戦争へと志願する。

激動の時代、ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事。実話をベースに『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督が、セシルの目を通して、時代と、それに翻弄された家族を描いた作品。差別の中で生き続けてきた黒人の歴史でもあります。観ていて楽しいのは、アイゼンハワーからオバマ大統領まで、誰もが知っている歴代大統領を演じる俳優たち。レーガン大統領のアラン・リックマン、ナンシー夫人のジェーン・フォンダがとってもよく似ていました。(白) 
2013年/アメリカ/カラー/132分
 配給:アスミック・エース
 (C)2013,Butler Films,LLC.All Rights Reserved.
 ★2月15日(土) 新宿ピカデリー他全国ロードショー
posted by shiraishi at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エージェント:ライアン JACK RYAN SHADOW RECRUIT

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監督:ケネス・ブラナー
脚本:アダム・コザッド 、デヴィッド・コープ
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽:パトリック・ドイル
出演:クリス・パイン(ジャック・ライアン)、ケヴィン・コスナー(ハーパー)、ケネス・ブラナー(チェレヴィン)、キーラ・ナイトレイ(キャシー・ミューラー)

アフガニスタンの戦場で負傷したジャック・ライアンは入院先で出会ったキャシーと恋に落ち、共に暮らすようになった。ウォール街のアナリストとして復帰したライアンにCIAのハーパーが接触してきた。ロシアの実業家チェレヴィンの動向を探り、報告せよという。デスクワークから生命の危険に脅かされるCIAエージェントへ。まだ結婚していないキャシーには打ち明けられない。秘密の増えたライアンに疑いを抱いた彼女が突然出張先にやってくる。

活躍著しいクリス・パインが人気の“ジャック・ライアン”シリーズに登場。誕生から30周年になるこのシリーズでは、そのときどきの世界情勢や国際問題を背景に、天才的な分析能力を持つジャックが活躍します。本作はCIAエージェントにリクルートされる始まりから、ロシアでは息もつかせないアクションの連続です。紅一点のキーラ・ナイトレイもお飾りではありません。字幕監修にトム・クランシー愛読者のジャーナリストの池上彰氏。(白) 

2014年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/上映時間:1時間46分
配給&宣伝:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
(c) 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公開日:2月14日(金)先行、15日(土)全国公開

http://www.agentryan.jp/
posted by shiraishi at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月01日

はじまりは5つ星ホテルから  原題:Viaggio Sola(一人旅)  英題:A Five Star Life

監督・原案・脚本:マリア・ソーレ・トニャッツィ  

出演:マルゲリータ・ブイ、ステファノ・アコルシ

 

ローマに住むイレーネ(マルゲリータ・ブイ)は、5つ星ホテルのサービスをチェックする覆面調査員。フランス、スイス、モロッコ、中国・・・と、世界各地の高級ホテルに客を装って泊まり歩き、オフの日には貯まったマイレージで旅に出て優雅に過ごす。40歳、独身。いつでも会える都合のいい男友達アンドレアもいる。ところが、ある日、アンドレアから「3回会っただけの女性が妊娠してしまった」と打ち明けられる。どうやら父親になってもいい様子。子どもなら妹の娘たちがいるわと、姪っ子二人を連れて旅に出るも、「ママに会いたい」と泣かれてしまう。そんな時、仕事先のベルリンのホテルで意気投合した人類学者の女性ケイトが急逝するも、知らせるべき人がいないことに寂しさを覚える。自由気ままな暮らしを謳歌してきたけど、人生これでいいのか・・・ 

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(c) 2013 Biancafilm Licensed by RAI S.p.A. – Rome,
Italy. All Rights Reserved.


今、イタリアで独身女性や離婚した女性の割合が増えているそうです。日本も同様でしょう。(私もそうだ!) マリア・ソーレ・トニャッツィ監督は、40歳独身のキャリアウーマンのイレーネを主人公に据え、夫や子どもに囲まれた家庭生活をおくるイレーネの妹と対比させて物語を紡ぎました。はたして、どちらが幸せか? 人生の価値は人さまざま。答えはありません。結婚=女の幸せとは限らない。独身には独身なりの良さもある! 一昔前なら、いつまでも結婚しないと肩身が狭かったものですが、いい時代になったものです。あわよくば、豪華ホテルの覆面調査員なんていう美味しい仕事にありついてみたい!    と思ったところで、本作の中で、人類学者の女性ケイトが「豪華ホテルの贅沢さよりも、真の贅沢は、生を全うする歓び」と語ったのを思い出しました。自分自身が満足のいく毎日を過ごせれば幸せ♪(咲)

ミッキーの毎日・映画三昧
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/384672274.html

配給:オープンセサミ、アルシネテラン

特別協力:ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド

2013/イタリア/イタリア語/カラー/シネスコ/デジタル5.1ch/82

公式サイト: http://www.alcine-terran.com/fivestar/

201421()Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー



posted by sakiko at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする