2014年01月25日

父は家元

監督・脚本・編集:高野裕規
製作総指揮:鈴木隆一
プロデューサー:すずきじゅんいち
撮影:本間秀幸
音楽:喜多郎
出演:小堀宗実、坂東三津五郎、小堀正大、熊倉功夫、松岡正剛

遠州茶道宗家の13世家元・小堀宗実とその家族に密着、紹介するドキュメンタリー。
流祖・小堀遠州は千利休の「侘びさび」に美しさ明るさを加え、客観的な美と調和の世界「綺麗さび」の美意識を築き上げました。遠州は将軍家の茶道指南役としてだけでなく、建築、造園にも才能を発揮しました。

430年の伝統を受け継いで現・家元が手がけた庭園と城の風景や茶会の様子、財界人・文化人や職人へのインタビューが興味深いです。個人としての家元と家族の暖かな繋がりも映し出します。ビルの中に建てられた茶室には驚きました。ものの順番を覚えるのが苦手でお茶には近づきませんでしたが、いいものだなぁと感じました。家元がすばらしく達筆なのにもいたく感心。(白)

配給:フィルムヴォイス  91分
http://chichihaiemoto.com/
★1月25日(土)よりテアトル新宿、シネリーブル梅田にてロードショーほか順次全国公開


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2014年01月18日

『御手洗薫の愛と死』『ほとりの朔子』

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『御手洗薫の愛と死』

監督・脚本:両沢和幸(もろさわかずゆき)
撮影:船橋正成
美術:津留啓亮 
出演:吉行和子(御手洗薫)、松岡充(神崎龍平)、小島聖(桂木百合子)、松重豊(笹岡)、益岡徹(編集長)、松下由樹 

有名小説家の御手洗薫はパーティからの帰り道、運転していた車で女性をはねてしまった。
被害者の息子の神崎龍平は、表ざたにしたくなければ条件を飲めと薫を脅す。小説を一作だけ発表した後、何も書けずにいた龍平は、薫に彼のゴーストライターになれというのだ。事故を隠したい薫はいやいやながら提案に従う。ベテランの薫は龍平の原稿に手を入れ、見違えるような作品に変えて渡した。いつのまにか薫はゴーストライターを楽しみ、以前のような活気が甦るのを感じていた。 

このところ出演作の続くベテラン女優の吉行和子さん。今回は女流小説家に扮して、家事は秘書(松重さん頼もしい!)に任せきり、お洒落なドレス姿で登場します。うーむ、あれが仕事着/勝負服なのか。
小説家の卵の青年に脅されながら、ベテランの貫禄で一歩も引かず言い返したり、ちょっと可愛くなったり、いろんな表情を見せていました。
薫の書斎のぎっしりと詰まった本棚や、出版界の裏事情が興味深かったです。(白)


日本/カラー/ビスタサイズ/114分/ 
配給:ダブルス

2013年1月18日(土) 有楽町スバル座ほかにてロードショー 
(C)2013 DOUBLES Co., Ltd. 
http://mitarai-movie.com/

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『ほとりの朔子』 
監督・脚本:深田晃司
プロデュース:杉野希妃 
撮影:根岸憲一
編集:深田晃司
音楽:Jo Keita
挿入歌: 杉野希妃 「こんにちは赤ちゃん」 
出演:二階堂ふみ(朔子)、鶴田真由(海希江)、太賀(孝史)、古舘寛治(兎吉)、杉野希妃(辰子)、大竹直(西田)、小篠恵奈(知佳)、渡辺真起子(水帆) 

大学受験に失敗し鬱々としていた朔子は、叔母・海希江と海辺の避暑地に出かける。もう一人の伯母・水帆が旅行で家を空けるので、留守番かたがた夏休みの残り2週間を過ごすことになったのだ。かつてこの地に住んでいた海希江には幼馴染の兎吉がおり、朔子は兎吉の親類の高校生・孝史と知り合う。彼は福島から避難してホテルでバイト中だった。

『ガマの油』 (2008)で映画デビュー以来、快進撃中の二階堂ふみさんが、とっても普通の女の子で出ている珍しい作品(?)。この前の作品は血みどろの『地獄でなぜ悪い』とロリータファッションで登場する『四十九日のレシピ』でしたから。大人と子どものほとりにいる18歳の女の子が、大人の事情を垣間見たり、年の近い男の子にちょっとときめいたりのひと夏を描いてまぶしいです。
どんな役ででも、そこに古舘寛治さんがいるとリアルに見えるなぁと感心。

昨年のTIFFコンペ作品でしたのでいち早く観ました。
2013年11月の第35回ナント三大陸映画祭ではグランプリにあたる“金の気球賞”と“若い審査員賞”の2冠を獲得しています。(白)
  

1月18日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開! 
2013/日本、アメリカ/125分
 配給:和エンタテインメント
(C)sakuko film partners(C)sakuko film partners
http://sakukofilm.com/
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ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

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ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014 

会期:2014年2月27日(木)〜3月3日(月) 
会場:アディーレ会館ゆうばり(旧夕張市民会館)   
    ゆうばりホテルシューパロ、夕張市内会場 
主催:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会   
   特定非営利活動法人ゆうばりファンタ
 
『ART OF KAIJU 怪獣絵師 開田裕治 原画展』 
同時期にウルトラシリーズ、ゴジラ、ガメラなどのビジュアルアートを手がけるイラストレーター・開田裕治氏の原画展が開催されます。 
会場:アディーレ会館ゆうばり3階 特設会場

詳細は公式HPまで  http://yubarifanta.com/
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2014年01月14日

エンダーのゲーム 原題:ENDER'S GAME

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監督・脚本:ギャビン・フッド
原作:オーソン・スコット・カード著「エンダーのゲーム」早川書房刊
撮影:ドナルド・M・マカルパイン
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
出演:エイサ・バターフィールド(アンドルー・“エンダー”・ウィッギン )、ハリソン・フォード (ハイラム・グラッフ大佐)、ベン・キングズレー( メイザー・ラッカム)、ヴィオラ・デイヴィス(アンダースン少佐)、ヘイリー・スタインフェルド(ペトラ・アーカニアン)、アビゲイル・ブレスリン(ヴァレンタイン・ウィッギン)

地球はエイリアンの攻撃を受け、壊滅的な状態にあった。もう一度攻撃を受ければ人類は絶滅する。地球防衛軍は優秀な子どもたちを集めて、軍事訓練を行っていた。産児制限のある中、ウィッギン家は2人の子どもが非凡であったため、特別に3人目が認められた。エンダー(終わらせる者)と期待されてアンドルーは生まれ、やがてバトルスクールへ送られる。

1977年に短編として、後に加筆され長編の同名小説が刊行されたのが1985年。ヒューゴー賞、ネビュラ賞をW受賞したSFの名作です。ハヤカワミステリで読みましたが、映像化されるのは不可能と思われた作品も、30年たってついに映画化されました。
まさに「地球の未来を担う少年たち」が世界中から集められ、宇宙戦争に勝つため過酷な訓練を受けます。わずか6歳でバトルスクールに入れられてしまうアンドルー/エンダーは、天才的な頭脳でたちまちに司令官としての頭角を現します。
演じるエイサ・バターフィールドは1997年生まれ。『縞模様のパジャマの少年』(08年)、『ヒューゴの不思議な発明』(11年)と印象に残っています。闘うのが大人でなく、子どもたちというのがなんとも痛ましいのですが、優秀すぎるがゆえに兄に疎まれ、優しい姉を慕う孤独な少年の成長物語としてご覧下さい。ウィッギンのサーガとしてこの後も続く原作にもどうぞ挑戦を!(白)


アメリカ/カラー/シネスコサイズ/114分/
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン


2014年1月18日(土)全国公開 (C)2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. 
オフィシャル・サイト
http://disney-studio.jp/movies/ender/
posted by shiraishi at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月12日

さよなら、アドルフ   原題:LORE

監督・脚本:ケイト・ショートランド

原作:レイチェル・シーファー著 小説「暗闇のなかで」

出演:サスキア・ローゼンダール、カイ・マリーナ、ネーレ・トゥレープス、ウルシーナ・ラルディ、ハンス=ヨッヘン・ヴァーグナー


1945
年春、第二次大戦敗戦直後のドイツ。14歳の少女ローレ。ナチ親衛隊高官だった父が連合軍に連行される。母も「誇りを失わないで」と言い残して出頭する。自分が戻らない時には、幼い妹や弟たちを連れて祖母の家に行くように託された長女ローレ。父の形見の時計と母が大事にしていた鹿の置物を携えて、900キロ離れた北ドイツ・ハンブルグにある祖母の家を目指すが、それは苦難に満ちた旅だった・・・

 

lore1.jpg
(C)2012 Rohfilm GmbH, Lore Holdings Pty Limited, Screen Australia, Creative Scotland and Screen NSW.

 

アメリカ、イギリス、フランス、ソ連に分割統治され、通行禁止区域もある。連合軍に呼び止められたローレを助けた青年トーマス。身分証には黄色いダビデの星。助けてもらったのに、その後、「嘘つき! ユダヤ人だもの」という言葉を浴びせるローレ。親や学校からどんな影響を受けて育ったかがわかる言葉である。

ある時、ローレは父と同じ制服を着たナチの幹部が誇らしげな顔で山積みにされた遺体の前に立った写真を目にする。家では優しかった父が、同様のことをしていたとは信じられない思いだろう。祖母からも「お父さんは正しいことをしたの。恥じなくていい」と言われるが、心の葛藤をどうすることもできない。国家の方針に従ったまでと思いたくても、残虐な行為であることには違いない。戦争が終わって、ドイツ国民の中にも、いろいろな立場の人がいて、お互い思っていることをストレートにはぶつけられないでいたのではと思う。

主要キャストにドイツ人俳優を起用し全編ドイツ語で製作されているが、ケイト・ショートランド監督はオーストラリア人。外国人という部外者だからこそ描けたものなのだと思ったら、監督の夫はドイツ系ユダヤ人だという。となると、ちょっとまた複雑な思いがする。

アドルフ・ヒトラーの呪縛から解き放たれていく少女ローレの姿を描いた本作。『さよなら、アドルフ』という邦題はなかなか的を得たものだと思った。権力者の思惑で加害者となってしまった人たち、そしてその子どもたちもまた、戦争の被害者であることをつくづく思う。(咲)
 

ミッキーの毎日・映画三昧

http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/384378982.html


2012年/オーストラリア=ドイツ=イギリス/109分/アメリカンヴィスタ/5.1ch配給:キノフィルムズ
2014111日(土)、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次ロードショー!
公式サイト:http://www.sayonara-adolf.com/

ラベル:ナチス ヒトラー
posted by sakiko at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | オーストラリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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