2017年02月21日

百日告別  原題 百日告別 Zinnia Flower

2017年2月25日より、ユーロスペース他にて公開
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(C) 2015 Atom Cinema Taipei Postproduction Corp. B'in Music International Ltd. All Rights Reserved


監督・脚本 林書宇(トム・リン)  脚本 劉蔚然(リウ・ウェイラン) 
製作 リン・イーリン リン・シーケン
製作総指揮 劉蔚然(リウ・ウェイラン) ジュリア・シェ
音楽 龔ト祺(コン・ユーチー)、蘇打香iソーダグリーン)
出演 林嘉欣(カリーナ・ラム) シンミン役
石錦航(シー・チンハン)ユーウェイ役
張書豪(チャン・シューハオ)レンイー役
李千娜(リー・チエンナ)シンティン役
蔡亘晏(ツァイ・ガンユエン)ジャーイエン役
馬志翔(マー・ジーシアン)シンミン婚約者役

大切な人との忘れられない愛の記憶

高速道路の玉突き事故で、それぞれ最愛のパートナーを失った二人の再生物語。
婚約者を失ったシンミン。妊娠中の妻を失ったユーウェイ。突然愛する人が亡くなり茫然自失の中、その事実を受け止められないでいる二人。
合同葬儀をすませ、初七日、四九日、七七日、100日まで節目ごとの法要に山の上のお寺を訪れる。
二人は悲しみの迷路から抜け出せずにいた。そんな苦しみの中、ユーウェイはピアノ 教師だった妻の生徒たちの家を尋ね歩く…。シンミンは新婚旅行をかねて 新メニューを探しに行くはずだった沖縄 へと旅立つ…。
それぞれの旅の先に待ち受けていたものは…。それぞれの思い。
最愛の人が亡くなった後の悲しみから立ち直るには…。
結婚・育児休業後の復帰作となるカリーナ・ラムがシンミンを演じ、台湾のバンド「五月天 Mayday」のギタリストであるストーン(石頭)ことシー・チンハンがユーウェイを演じる。

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(C) 2015 Atom Cinema Taipei Postproduction Corp. B'in Music International Ltd. All Rights Reserved

淡々とした内容だったけど、じんわりと暖かい気持ちに。
トム・リン監督の妻が亡くなって、その喪失感からの立ち直りを経験し、この作品を作ったという。私自身、一昨年(2015年)の東京国際映画祭でのこの作品の上映直後に母を亡くし、この二人と同じような気持ちの中で過ごしたこの1年だった。身近な人を亡くすという喪失感は、どんな人にもあると思う。そんな、気持ちを監督は表現してくれた。(暁)

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左 トム・リン監督 右 シー・チンハン(2015年東京国際映画祭にて)


製作:原子映象有限公司 
制作支援:沖縄県 
撮影協力:(一財)沖縄観光コンベンションビューロー、沖縄フィルムオフィス
後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター 台湾観光局/台湾観光協会 沖縄県観光協会/(一財)沖縄観光コンベンションビューロー
【2015年/台湾/中国語・日本語/デジタル/96分】
配給パンドラ
オフィシャルサイト http://www.kokubetsu.com/
posted by akemi at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

きょうのキラ君

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監督:川村泰祐
原作:みきもと凜
脚本:中川千英子
音楽:富貴晴美
主題歌:Alexandros「今まで君が泣いた分取り戻そう」
出演:中川大志(キラ/吉良ゆいじ)、飯豊まりえ(ニノ/岡村ニノン)、葉山奨之(矢部和弘)、平祐奈(矢作澪)、岡田浩暉(キラの父・吉良幸平)、三浦理恵子(岡村かのん)、安田顕(岡村隆弘)

人と関わるのが苦手で、いつも前髪で顔を隠している女子高生ニノ。それなのに学校一のモテ男、イケメンの“キラ君”に恋してしまった。初めての気持ちに戸惑い、インコの“先生”だけに気持ちを打ち明ける。毎日そっと遠くからキラ君を見つめていたニノは、ある重大な秘密を知ってしまった。彼の役に立ちたい!と、思わず「わたし365日、キラ君といっしょにいます!!」と宣言してしまう。

原作は『近キョリ恋愛』(2014)の、みきもと凜さん。高校生の恋愛モノは、渦中の人も過ぎた人も共感できることが多そうです。恋する相手もいかにも王子なキラ(中川大志くんぴったり)、長身+イケメンしかもいいヤツ(男子も惚れる)ときたら最強。そんな彼のある秘密を知ってしまったら、ニノのように支えてあげたくなるじゃありませんかっ。地味〜で友達のいなかったニノがどんどん可愛くなっていくのも道理。「恋する女は綺麗」になるのです。
飯豊(いいとよ)まりえさんは『MARS〜ただ、君を愛してる〜』(2016)での役名が麻生キラでした。二人の傍でバックアップ?する葉山奨之(はやましょうの)くんと平祐奈(たいらゆうな)さんは『青空エール』にも出ていました。二人ともきっちり印象に残る俳優さんたちです。きっと[センターに立つ日]が来るでしょう。(白)


2017年/日本/カラー/ビスタ/109分
配給:ショウゲート
(C)2017「きょうのキラ君」製作委員会
http://kirakun.jp/
★2017年2月25日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う    原題:Demolition

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監督:ジャン=マルク・ヴァレ(『ダラス・バイヤーズクラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』) 
出演:ジェイク・ギレンホール、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパー

ディヴィス(ジェイク・ギレンホール)は、ウォールストリートのエリート銀行員。ある朝、いつものように美しい妻の運転する車でオフィスに向かう途中、交通事故にあう。病院に搬送されるが、妻は帰らぬ人となる。なのに、1滴の涙も出ない。それどころか、自動販売機でチョコレートを買おうとする。しかも、それが引っかかって出てこなくて、苦情の手紙を長々としたためる。
「彼女のことを本当に愛していたのか?」と自問自答するディヴィス。妻の父親から、「心の修理も、車の修理と同じ。点検して組み立て直せばいい」と言われ、妻の持ち物はじめ、家の中のあらゆるものを破壊し始める・・・

妻が亡くなったのに、自動販売機の不具合について苦情の手紙を長々と書いて消費者窓口に出すという行為は、なんとも妙だけど、愛する人を突然亡くした時って、もしかしたら、そんな突拍子もないことをしてしまうのかも知れない。
自動販売機の苦情対応係のカレン(ナオミ・ワッツ)との交流が始まるというのも、また面白い。
なんだかよくわからないままに、ラストを迎えたけれど、不思議に心に引っ掛かる映画でした。もう一度観れば、ディヴィスの心情や、映画が何を描いていたのかわかるかな?(咲)


2015年/アメリカ/101分
配給:ファントム・フィルム 
公式サイト:http://ame-hare-movie.jp/
★2017年2月18日(土)より、新宿シネマカリテ他全国ロードショー!
posted by sakiko at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トリプルX:再起動(原題:xXx:Return of Xander Cage)

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監督:D・J・カルーソー
脚本:F・スコット・フレイジャー
撮影:ラッセル・カーペンター
出演:ヴィン・ディーゼル(ザンダー・ケイジ)、ドニー・イェン(ジャン)、ディーピカー・パードゥコーン(セレーナ)、クリス・ウー(ニックス)、ルビー・ローズ(アデル)、トニー・ジャー(タロン)、ニーナ・ドブレフ(ベッキー)、トニ・コレット(ジェーン)、サミュエル・L・ジャクソン(ギボンズ)

政府の秘密工作員だったエクストリーム・スポーツ界のカリスマ、ザンダー・ケイジ。長い間姿を隠していたが、再び極秘任務に携わることになった。世界中の軍事衛星をコントロールできる“パンドラの箱”と呼ばれる装置が盗まれてしまったのだ。奪ったのはアジア系の男ジャンが率いる最強の武装集団。それに対抗するため、ザンダーは一匹狼のはぐれ者ばかりを集め、トリプルXを結成する。

『トリプルX』(2002)から15年、3作目に復帰を果たしたヴィン・ディーゼル。「エクストリーム・スポーツ」というのは何かと思ったら、過激な状況を醍醐味として楽しむスポーツとのこと。スキー、スノーボード、ロッククライミング、サーフィン、スカイダイビングなどだそうです。すごいスピードの冒頭シーンに、な、なに?!と驚かされましたが、そのパフォーマンスであったのか!
ジャン役のドニー・イェンが『ローグ・ワン〜』に続き、重要な役でハリウッド作品に登場。ドニーやクリスやトニー・ジャーら男性陣の派手なアクションを楽しめるのはもちろんですが、この作品ではインドのトップ女優ディーピカー・パードゥコーンを始め、女性たちが添え物でなく戦う姿がカッコいいです。(白)


2016年/アメリカ/カラー/シネスコ/107分
配給:東和ピクチャーズ
(C)2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
http://www.xandercage.jp/
★2017年2月24日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

息の跡

2017年2月18日  ポレポレ東中野にてロードショー ほか 全国順次公開
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監督/撮影/編集 小森はるか
プロデューサー 長倉徳生 秦岳志
出演 佐藤貞一

ひとりのたね屋が綴った、彼の町の物語

岩手県陸前高田市。東日本大地震による津波で流され荒涼とした大地に道路が走り、その脇にぽつんとたたずむ一軒の種苗店「佐藤たね屋」がある。自宅兼店舗を流された佐藤貞一さんが跡地に自力でプレハブを建て営業を再開している。廃品や瓦礫を使ったユーモラスな手描きの看板や苗木のカート。水は缶詰の空き缶で手掘りしたという井戸からポンプで汲みあげ、山の落ち葉や鶏糞をまぜた苗床の土を作る。種を植え芽が出て葉が増え苗木になる。そんな、創意工夫の生活の中から苗木を作り販売しながら、佐藤さんはその合間に地震の時の自らの体験や状況、その後の生活や想いを綴り、独習した英語で書き自費出版した。さらに、その後の想いや、陸前高田の歴史や文化なども盛り込んだり足して、どんどんページが増え改訂版?も作っているらしい。
タイトルは「The Seed of Hope in the Heart」。佐藤さんがその一節を朗々と読みあげるシーンは、まるで壮大な物語の語り部のよう。さらに、中国語版やスペイン語版も作ろうと挑戦する姿も映し出される。
佐藤さんは、なぜ不自由な外国語で書き続けるのか? そこには何が書かれているのだろうか? 日々の種屋の生活や祭りの光景なども描かれ、復興され底上げされてゆく土地も迫ってくる。この種屋の土地も底上げのため、そろそろたたまなくてはならない。そして佐藤さんは、また別の土地で新たに種屋を再会する準備に取り掛かる。
小森はるか監督は2011念の震災の後、大学の同級生である瀬尾夏美とともにボランティアとして訪れたことをきっかけに、この地に通うようになり、2012年の春陸前高田市のとなり町に引っ越し、映像記録を撮り続けている。
「緑が萌えると人は勇気づくでしょ。慰められるんだよ。だからたね屋は前向きでいられるのかもね。」と佐藤さんは笑っていました。でも「この緑は、たくさんの人が流した涙を吸って芽吹いた命の色だと思うよ」と優しく付け足しました。津波によって失ったものも、まちの人々が抱えた悲しみも、佐藤さんはたね屋の目線で見ることに徹底していました。わたしは、英語で震災の手記を書く人ではなく、「たね屋」としての佐藤さんを記録したいと思うようになりましたと語っている。

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独学で勉強したという佐藤さんの外国語だが、佐藤さんが朗読する英語や、中国語で歌う歌の発音はとても上手。とても独学とは思えない。天性の才能を感じた。そして、あるものを使ってうまく再利用する姿や、生活を楽しくするためのユーモアになんだかとても癒される。ほんとは、大変な生活なのだけど、そんなことは意に介せず、もくもくと生活する姿に頼もしさも感じる。ロビンソン・クルーソーのようにも、ドン・キホーテのようにもみえる佐藤さんの姿だが、最後には再生と復興の象徴にも見えて、種屋の生活が至高のものに感じられるようになった。(暁)

(C) 2016 KASAMA FILM+KOMORI HARUKA

公式HP www.ikinoato.com
2016年/日本/93分
配給 東風
posted by akemi at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする